『怪怪怪怪物!』タイトルに騙されるな!人間の胸糞な本質を青春ホラー風にえぐる名作:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信
映画『怪怪怪怪物!』は2017年に公開された台湾のホラー映画!あの日本でもリメイクされた爽やか青春映画の『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コー監督による脚本・監督でいじめ&人間の醜さとか本質をえぐる、青春ホラー映画
[showTable]映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む
最近はNetflixのおかげで、色々な国の色々な映画を容易に鑑賞ができるようになった
huluやアマプラでも見れるタイミングはあるのだろうけどもNシリーズとかも含めて、グローバルでの全方位感は半端ないっす
そんな中で、タイ映画とか台湾の映画に最近ハマっている。
そして、台湾の映画にハマっているきっかけは、間違いなく『あの頃、君を追いかけた』という映画なのだが、それをきっかけに『呪われの橋』、『ママは日本に嫁に行っちゃダメというけれど。』などの映画も網羅的に見始めた。
台湾女優=リン・チーリンとイメージが湧きやすい一方で、モンガン・ルーなどの日本でも人気が出そうな俳優や女優さんが多くいるイメージを持っている。
そんな中、台湾ホラーで最近話題の「怪怪怪怪物!」を絶対に紹介したい映画としてエントリーしたい
この映画のタイトル
なめたよね、絶対B級C級だと思ったよね。そう私も思ったわけさ。
まちがいなく、糞映画だと思いつつ、映画好きを自負するのだから見なきゃ・・・
よく見たら、映画監督は、『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コー監督が本作の監督!しょっぱい青春コメディーホラーなのかよと思って、あまーい気持ちで見始めたら・・・
鉄板ガチの、超超超ーー優秀作!
なんか、タイトルはコメディ映画みたいだよね。・・
長くなったが、早速あらすじを紹介したいと思う。
リン・シューウェイは気弱なイジメられっ子だった。そんなリンはとあることをきっかけに教師に注意されてしまい、罰としてリンをいじめている3人の生徒とともに、古いマンションに住む老人の介護活動を命じられる。そこで、彼らは人間に近い姿をしたモンスターを発見する。面白がってそのモンスターを連れて帰った彼らだが、それが恐怖の幕開けであった・・・
うーん・・・なんかところどころ安っぽい雰囲気を感じてしまうのだが、、、それを引いても
名作です!
台湾の古いアパートやモンスターの姿などのゾクっとするところは多々あり、純粋なホラーとしても楽しめる上に、この”いじめ”を中心に持ってきたリンの置かれているシチュエーションと糞みたいな周りの人間、そしてストーリー展開としては、めっちゃよかったと思う。
台湾の映像で規制がかかっているのかはわからないが、ところどころ、これは残虐なシーンが山盛りっす!
サムネイル画像としてよく使われているバスのシーンとか、下痢下痢のシーンとか
そんな、壮絶なやばそうーな、みたいなところは絶妙なぼかしが入っているが、想像するだけでやばげな何かが映ってそうで逆に怖いし。。
ホラーとしても、そこそこなうえに、ストーリーが秀逸すぎる
出ている俳優さんたちの演技などについては全体的に文句はないのだが、なんかイジメっ子の中心人物が絵に描いたようなイジメっ子の姿をしていたのでちょっと露骨すぎじゃないとも思うが、これはこれでOK!?
いじめっ子がね、そりゃ弱み見せたモンスター連れて帰ったら最後暴走するよね・・・(ジュラシックパーク的な)というところは予測できる一方で、モンスター(モンスターは1人ではなく姉妹で2人いる)の姉がきっちり1人1人にお礼参りに行くというのは、新しい演出だ
普通モンスターが圧倒的で人間かわいそう!みたいになるのに、モンスターかわいそう!復讐するのも仕方ないよね!みたいな気持ちになってしまいますからね、
まあ、それさえも伏線なわけで。。。
なんか、ストーリー見たことあるぞと思ったら、漫画の『いじめの時間』に展開がなんか似てるんかも・・
ここまでつらつらと書いていたが、おそらく最大の見所はバスにモンスターが現れて乗客が皆殺しにされるシーン(乗客は学生ばっかりだったから巻き込まれた連中はどんまい!)
これは完全に個人的な意見だが、襲われそうになっているいじめっ子をリンが見捨てるシーンだと思う。リンがイジメっ子を見捨てるシーンは人間の闇を見たというところである意味一番ゾッとしたかもしれない
そして、ネタバレにもつながるが、ラストの終わり方が好き嫌い分かれるだろうけど私は好きかもしれない
リンは、自分をいじめてきたやつらを成敗した一方で、怪物姉妹を日光で偶然やっつけた、それはあまつさえ自分だけは妹怪物に味方だよって、ふりをしてきたことに気が付いたんだと思う。そう偽善!
そして、いじめっ子たちが全員いなくなった後に、学校に行くとスクールカーストでは頭が入れ替わっただけで自分の立場やポジションは何も変わっていなかったのを感じ、ラストの凶行に出るのさね。
結局人は、自分より弱い人間にはどこまで冷酷に残虐になれるのさね。なので自分で決着する道を選ぶ!
タイトルの意味も改めて考えてみる、そこそこ深いよね
怪物でなくて、怪怪怪怪 物 怪が4っつくわけで、
それの意味しているところは、4人とか怪物よりも4倍残虐だよ、神4みたいな、そんな感じかもしれない
総じて言えば、見るべき映画!
このタイトルだけは、日本人的にB急に見えてしまうのは仕方ないか・・・
一方でアジアン映画にありがちな暗くじめじめした雰囲気ではないので、どっちかというとハリウッド映画のホラー的な側面が強いかなぁと思ったりはする。あと、韓国ホラー映画の「コンジウム」と同じく人間側に全く同情できない(ってかモンスターに襲われて当たり前でしょという気持ち)ので、そういった意味ではリンとかに感情移入するよりもモンスターに感情移入してしまうので、純粋にホラーとしての怖さも少し半減してしまうかもしれない。
ただ、人間に対しての恐怖というかグロさ気持ち悪さを感じで胸糞悪さが最後に爽やかに残る。
支離滅裂だが・・・
台湾の映画はそこまで有名なものがないと思っていたが、ホラー・恋愛など様々な良質な映画が出てきそうな匂いがぷんぷんする。
台湾にはクーフェンなどの映画の舞台セットのような素晴らしい撮影スポットなども多いので、そういった景観を活かした映画が見てみたいなと思う一方で、やっぱり「あの頃、君を追いかけた」みたいな青春全開な映画を見てみたいと思う今日この頃・・・
― hogeru -
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