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ドラマ『スナック キズツキ』今宵訪れたお客の「傷」を不思議な癒し:動画配信・ドラマ感想あらすじ考察

ドラマ『スナック キズツキ』は、2021年10月9日(8日深夜)~放送された作品。主人公:スナック キズツキのママ・トウコ(原田知世)が、今宵も訪れたお客の「傷」を癒していくストーリーを描く、主演は原田知世。

「誰かに騙されたわけじゃない。」

「誰かに裏切られたわけでもない。」

「泣きたいほど酷い目にあったわけではないけれど

 ほんの些細な出来事に、心が傷つくこともある。」

「何でもないような顔をして過ごしていても

 少しずつストレスは溜まっていく。

 …まるで、タンスの裏の綿埃の様に。」

傷ついた人がたどり着く、ちょっと変わったお店

「スナック キズツキ」

スナックといっても「お酒は出していない」変わったスナック。

どちらかといえば、昭和レトロな喫茶店という雰囲気。

美味しい飲み物と、美味しい料理、そして時には歌ったり、楽器を演奏したり

日々ため込んでしまった「傷」を訪れた客はトウコと共に発散!

このドラマを観た後は、なんだかくすぐったい様な、癒されたような気分になること間違いなし!

そんな作品で、おススメ度は

3のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

傷ついた人だけが辿り着けるスナックがあった。

店の名前は「スナック キズツキ」

コールセンターで働く女性・中田優美(成海璃子)

お客様からのクレーム対応や、丸投げの上司に日々ストレスを感じていた。

そこで恋人の瀧井潤(小関裕太)に食事に誘われるも

全く自分の事に無関心の潤にもストレスを感ている彼女は

帰路の途中に、看板に誘われて初めてスナックに入る。

そこがトウコが経営する「スナック キズツキ」だった。

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ドラマ情報&キャスト

ドラマ情報&キャスト

『 スナック キズツキ』/2021年10月9日(8日深夜)~12月25日(24日深夜)まで放送。
※テレビ東京系列の「ドラマ24」枠で放送。
※テレビ大阪では、10月12日(11日深夜)~12月28日(27日深夜)まで放送。

【原作】益田ミリ『スナック キズツキ』(マガジンハウス刊)【監督】筧昌也、湯浅弘章
【脚本】佐藤久美子、今西祐子
【ナレーション】大和田伸也
【OP主題歌】清竜人「コンサートホール」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
【ED主題歌】森山直太朗「それは白くて柔らかい」(UNIVERSAL MUSIC)
【チーフプロデューサー】阿部真士(テレビ東京)
【プロデューサー】濱谷晃一(テレビ東京)、井上竜太、奥村麻美子
 
【キャスト】
・真壁トウコ(原田知世/ついひじ杏奈)…「スナックキヅツキ」のママ
・こぐま屋:上田健一(浜野謙太)…酒の宅配業者。
 ※ドラマオリジナルのキャラクター
・中田優美(成海璃子)…コールセンターのオペレーター。瀧井くんの恋人。
・安達よしみ(平岩紙)…総菜屋の店員。
・野口麻美(林田麻里)…安達さんの同僚。
・佐藤悟志(塚地武雅)…広告代理店「大雄企画」の社員。
・瀧井潤(小関裕太)…広告代理店「大雄企画」の社員(悟志の部下)。中田さんの恋人。
・瀧井くんの母(土井きよ美)
・冨田希美(徳永えり)…コンビニ店員。
・冨田さんの父(矢嶋俊作)
・中島香保(西田尚美/鳴海唯)…専業主婦。悟志の妹。
・中島尚人(清水伸)…香保さんの旦那さん。
・佐藤ヨシ子(丘みつ子)…悟志の母。夫は5年前に他界。
・皆川さん(今本洋子)…佐藤さんのご近所さん。夫を5年前に亡くし、娘と2人暮らし。
・南(鈴木)裕子(堀内敬子)…ホームヘルパー。香保の同級生。
・坂本さん(古川がん)…南さんの担当者。口が悪く、洗剤の無駄遣いにうるさい。
・鈴木芽衣(吉柳咲良)…高校2年生。裕子の娘。
・瀧井和也(八嶋智人/ 三谷麟太郎)…靴メーカーの社員。潤の兄。
・トウコさんの父(村松利史)…キッチン「まかべ」を経営していた。7年前に他界。
・真壁真知子(稲川実代子)…トウコさんの母。

超感想中心の評価考察・レビュー

不思議なお店」スナックキヅツキ

なぜか、傷ついた人が辿り着くという「スナック キズツキ」

しかも、その看板に気が付いた人達は

「ここ、よく通るけれど、こんなお店あったっけ?」

という。

傷ついた人「だけ」が辿り着き

「傷ついてない時は、このお店に気づかない」

という設定っぽいです。

変わっているのは

「スナックなのにアルコールがない。」

「なぜか、トウコさんが人に合わせて発散させてくれる。」

という点だと思います。

1回目から驚いたのは

トウコがギターを持ってきてお客にマイクを差し出す。

「はい、マイク。適当に合わせるから、すきにやっちゃって。」

「好きにって言われても…何を歌えばいいんですか?」

「アンタの気持ちだよ」

と言われ、戸惑うも、歌い始めるのには、参りました笑。

歌詞もリアリティ満載。

「♪私は「あなた」じゃない、「中田」だ~♪

最初に名乗っているのに、誰も聞いちゃいないのさ~♪」

と、職場で常々思っている不満を音楽に乗せて歌っていく。

2話はピアノでお客とセッション。

また不満を歌に乗せていたが、毎回このノリ?と私自身、少し引いたが笑

3話では、もっとパワーアップ

いきなりエアギターを弾くことになり

お客とものすごい事になっていた笑。

他にもタップダンスや、携帯の早打ちなどがありましたが

「スナックキヅツキ」に訪れた客は

今までモヤモヤしていた事が、少し吹っ切れたように帰っていきます。

皆、傷ついている。

1話完結のストーリで、1話ずつ、お客さんが変わります。

ここへ来るお客さん達は、実はなんだかんだで繋がっている人達ばかり。

1話のコールセンターの中田さんから始まり、そのお客さん、中田さんの恋人・瀧井くん、瀧井君の上司、その親…と、まるで円を描くように、繋がっている。

(そして自分に返ってくるのだろうか…)

皆が平気そうな顔をしているように見えて、

皆傷ついている。

違う環境、状況、皆、同じ人なんていない。

自分自身が「羨ましいなー」とか

「悩みなんてないだろうなー」なんて思っていても

本人じゃないと分からない悩みってあると思う。

それを、さらっと映し出されたドラマだと思います。

少し納得いかない部分も。

なんとなく、納得いかなかったのが

2話の安達さん

1話で通販でテーブルを買ったものの

中田さんへクレームの電話をした女の人です。

1話では、凄く中田さんに文句をいい、

「あなたじゃ話にならないから上の人をよんで」

「あなた名前は?」

等、すごく高圧的な態度をとっていたクレーム客だったはず。

しかし、2話が始まる。

総菜屋で働いている彼女は、客に文句を言われ

同僚が強引に「休み変わって」と言われ、断れず承諾。

「私っていつも損をしている」

「私って断れないんだよなぁ」

とモヤモヤしている安達さん。

良い人過ぎるような人物だった。

こんな優しそうな人なのに、よくコールセンターで

あんな悪態つけたなぁ…。

本当にあの安達さん?と

別人格のようにも見えたが

もしかしたら、電話では人の顔が見えないので

言いたい事を言える人?と少し疑問に思ってしまった。

そして、中田さんの彼氏・瀧井くん。

瀧井くんは、中田さんとデート中でも、携帯しか見ておらず、食べ物の注文も自分の好きなものだけ。

更に、中田さんには週末、「友人に運転を頼まれているから会えない」と言う。

その友人が女性2人って驚いた笑。

最低な男なのか?と思いきや、彼の回の4話では、セレブなBBQでお金持ちに劣等感を抱き

亡き母のだし巻き卵の思い出を語っています。

しかも彼は学生時代からお金がなく、行きたかった美大を諦め

社会人になった今でも、奨学金を返済している。

と良い人ぶりを出していました。

こんなにいい人なら、中田さんをかまってあげてください笑。

以上、「本当はこんな性格なのに、なんで?」

疑問に思ってしまった2点でした笑。

ドラマの感想まとめ

主人公のトウコさん役:原田知世は、50代なのに、綺麗で可愛いと思います。

まさかこのドラマで、エアギターでシャウトする原田知世を観れると思いませんでした!

私的には、毎回トウコさんの前に出てくる「こぐまさん」が好きです。

しかし、「こぐまさんの回」を見逃してしまったのが痛い…!!

たしか、コメディアンの卵だったんですよね。

またいつか無料配信をどこかでしてくれたら、観てみたいと思います。

このドラマは、

「深夜食堂(主演:小林薫・2009年~)」に少し似ている気がします!

「深夜食堂」同様

観た後には、なんだかホッコリします!

そして、出てくるメニューがいつも美味しそうで食べたくなること間違いなし!

-yumichi-