U-NEXT

韓国ドラマ『シスターズ』 現代の韓国で巨悪と闘うミステリー・サスペンス!:動画配信・ドラマ感想あらすじ考察

韓国ドラマ『シスターズ』は、2022年9月3日から韓国のTVNで放送された作品。ルイーザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』をベースに作られたドラマ。貧困だった姉妹が多額のお金に翻弄されながら、絆を強めて巨悪と戦う※日本ではNetflixで配信。主演はキム・ゴウン。

若草物語のように、主人公率いる姉妹たちが中心となる物語。

最初は、姉妹たちが貧困や両親に悩む姿が描かれています。

しかし、それだけでは終わらないのが韓国ドラマ。

貧困な生活ゆえに、巨額の富を入れてしまった時。

そのお金から始まり、姉妹たちの事態は急展開します。

謎も深まり、次々に関係者たちが亡くなっていく。

怖い場面もあるけれど、サスペンスならではの謎解きが秀逸。

見始めたら止まらなくなること間違いなし!

そんな作品で、おススメ度は

☆5のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

父親の借金を返済しながら生活している三姉妹。
貧乏だったが、長女インジュと次女インギョンは、芸術高校に通う三女イネのヨーロッパ修学旅行の費用を用意する。
しかし翌日に、母親がその金を持ち逃げして海外へ失踪してしまう。
 
長女のインジュは、イネの修学旅行のお金を調達する為に
自分が勤めているオーキッド建設で「給料を前借り」しようとするが断られる。
チーム長たちからのけ者にされているインジュ。
同じような立場である、チン・ファヨン先輩だけはインジュに優しくしてくれた。
ファヨンの母がなくなった時に、インジュが葬式を手伝ったからだった。
ファヨンは高級レストランへインジュを連れて行き、金を貸してくれるという。
 
そして、報道記者である次女のインギョンは、昔一緒に暮らした大叔母オ・ヘソクの家へ向かうと、
1ヶ月新聞の読み聞かせをすれば金を用意してくれると言う。
 
その後、インギョンはその近所に住む、昔の友人ハ・ジョンホと再会することになる。
 
そして、インジュとインギョンが、修学旅行の為に集めた金をイネに渡すが、イネは受け取らなかった。
 
その後インギョンは、イネは金持ちのウォン・サンア夫人の娘:ヒョリンの絵を描いてお金を貰っているところを見てしまう。
インジュはサンア夫人に「物乞いじゃないから」と金を拒否するが、イネはそんなインジュに腹を立てる。
 
一方インギョンは、政界進出予定のパク・ジェサン弁護士が4年前に担当した「ポベ貯蓄銀行の資金流出事件」で、パク弁護士が当時担当していた銀行関係者4人全員が自殺した件を追っていました。
パク・ジェサン財団の会見に参加し「ポベ貯蓄銀行の事件」について質問する。
しかし「インギョンから酒の匂いがする」と指摘される。
その事から、職務中の飲酒がバレてしまい、インギョンはアル中では?と疑惑が浮上し1ヶ月の停職処分となる。
 
インジュは会社で、海外から来た財務本部長のチェ・ドイルとパク弁護士が会議をしているのを目撃する。
「海外へ行って戻ってくるはずのファヨン先輩が戻ってこない。」
「何か知らないか」
とチェ・ドイルに尋ねられる。
「帰って来たのなら連絡があるはずだけれど…」
とインジュは言うが連絡がつかなかった。
 
インジュがファヨンの家にいくと、ファヨンはタンスで首吊り自殺をしていた。
警察の調べによると整形手術を受けた後で自殺したらしい。
 
ドイルと役員から「ファヨンが700億ウォンもの資金を横領していた」と聞かされた。
 
インジュはドイルからファヨンが隠した裏金を探すのを手伝ってほしいと言われるが、そのまま会社を辞職する。
 
ファヨンから会員権を譲られたヨガスタジオのロッカーを開けると、韓国に3足しかない靴と、20億ウォンの入ったバッグが入っていた。

ドラマ情報&キャスト

韓国ドラマ『シスターズ』/2022年9月3日~2022年10月9日まで放送。
 
【キャスト】
・オ・インジュ(キム・ゴウン)
 長女。
 妹たちのために家長のように生きる、現実的な人物。
 短大卒であることから、職場で邪険にされている。
 お金で家族を守りたいと考える。
 
・オ・インギョン(ナム・ジヒョン)
 次女。
 正直者で直情的な性格。
 記者。アルコール依存症を患っている。
 お金に魂を売りたくないと考える。
 
・オ・イネ(パク・ジフ)
 三女。
 実力で美術の名門高校に入った天才肌。
 姉たちの愛と期待を重く感じ、自分の力で生きようと奮闘する。
 
・チェ・ドイル(ウィ・ハジュン)
 ロンドンから来たエリートコンサルタント。
 お金を最も神聖なものと信じる。
 
・ハ・ジョンホ(カン・フン)
 インギョンの幼馴染。
 
・チョ・ワンギュ(チョ・スンヨン)
 OBN社会部部長。
 
・チャン・マリ(コン・ミンジョン)
 インギョンの先輩記者。
 インギョンに心配するフリをして、毛嫌いしている。
 
・オ・ヘソク(キム・ミスク)
 インジュとインギョンの父方の大叔母。
 大富豪。
 
・アン・ヒヨン(パク・ジヨン)
 インジュとインギョンの母親。
 
・ウォン・サンア(オム・ジウォン)
 ジェサンの妻。
 ウォルリョン美術館館長。
 
・パク・ジェサン(オム・ギジュン)
 かつては貧しい鉱夫だったが、運転手と弁護士を経て、パク・ジェサン財団理事長に就いた。
 
・パク・ヒョリン(チョン・チェウン)
 サンアとジェサンの娘。
 イネの親友。
 
 
【脚本】チョン・ソギョン
【監督】キム・ヒウォン
【製作】スタジオドラゴン

超感想中心の評価考察・レビュー

人間が一番怖いと改めて思うドラマだった。

このドラマでは、複雑な伏線や謎解きがあり、その中で秘密を探っていく物語になりますが…。

怖いです。

「この人が犯人じゃないか?」

そう思う人が、次々に殺されていくんです。

そして謎もかなり残されたままになるので、毎回続きが気になって仕方なくなります。

味方だと思っていたのに敵?

敵だと思ったけれど味方だったの??

そんなことが二転も三転もする。

常に主人公の三姉妹達の命が狙われるので、終始ハラハラドキドキしていました。

ゾクッとするシーンが結構ある。

やっぱりこの映画の中心となっている「閉ざされた部屋」が一番怖い。

「赤いハイヒール」が、トラウマになってしまいそうなほど。

このドラマは「若草物語」の4姉妹を題材にしたドラマらしいのですが、このドラマは3姉妹。

何故だろう?

そう思いながら見ていましたが「本当は4姉妹」「昔はもう一人女の子がいた」と言う。

その子はイネが生まれる前に、亡くなってしまっていたらしい。

イネは、その姉の事を知らないはずなのに、何故か「死にゆく姉の絵」を描いたイネ。

最初は2人の姉のどちらかを描いたのか?と思いゾクッとしましたが

その後「なぜ、もう一人姉がいたことをイネが知っているの?」というストーリーになり、再度ゾクッとしました。

個性的な姉妹のバランスが良かったと思う。

三姉妹達は、性格はバラバラで個性的です。

長女は「お金の為ならなんでもできる」という性格。

次女は「お金よりも正義が大切」で、長女とお金の事でもめる時もある。

三女は「姉に頼りたくない。」と、二人に感謝しながらも、反発したい気持ちでいっぱい。

三姉妹は父親に捨てられ、母に育てられたが、母は子供に無関心。

姉たちは「子供のお金を奪っていく」ような母親から育てられたので

「妹には私たちのような思いをさせたくない」という思いやりから、一生懸命妹の為にお金を工面する。

しかしイネには、その愛が重すぎたようでした。

長女であるインジュは、ドラマ「トッケビ」のヒロイン役を演じていたキム・ゴウンです。

その頃と比べると大人になったなと思いました。

そして、やっぱり惹きつける演技力は健在。

このドラマの中で一番好きなキャラクターでした。

一方、次女のインギョンは真面目過ぎて、あまり好きになれないキャラでしたが、彼女がいたからこそ最後はインジュが助かりました。ドラマでは、なくてはならない存在でした。

そして末っ子のイネ。

最初は、彼女が何を考えているかよく分からなかった。

姉を見殺しにするのか?と少し不安な部分もありましたが

最後には、末っ子ならではの悩みがあったんだなとホッとしました。

3姉妹だけれど、志や考える事も違う。

でも、お互い思いやる気持ちは凄くあり、ケンカもするけれど実際はとても仲の良い姉妹の姿に感動しました。

ドラマの感想まとめ

最終回を迎えた時は、三姉妹にやっと安心できる日常が戻って来たのだと、ホッとしました。

最後の最後まで、どうなるか目が離せませんでしたが、やはり悪事を働く人はこういう終わり方をするんだなと改めて思うドラマです。

心残りは、このドラマで一番好きだったチェ・ドイルとインジュの関係。

二人には、ラストで結ばれて欲しかった。

他にも「その後どうなったのか?」が気になるのは、

サンアの配下にいたパク・ジェイサンの秘書室長:コ・スイムと

インギョンに意地悪をしていた記者:チャン・マリ。

彼女たちはどうなったのか。

捕まったのか、消されたのか…。それとも涼しい顔して生きているのか。その後一切出てきませんでした。

その他には、イネの親友でジェイサンとサンアの娘:ヒョリン。

いつも彼女を見るたびに、俳優の伊藤健太郎さんに似てるなーと思って観てました(私だけ?)

ワクワク・ドキドキしながら観ていたドラマが終わって少し寂しい気分です。

ラストも意外性があり、とても満足なドラマでした。

-yumichi-