『アバランチ』常識外れのアウトロー集団の痛快な活躍を描く:動画配信・ドラマ感想あらすじ考察
ドラマ『アバランチ』は、カンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠で2021年10月18日~12月20日迄、放送された作品。主演は綾野剛。
謎に包まれた組織「アバランチ」。
この「アバランチ」と言う意味は「雪崩」という意味からきています。
「ここからが雪崩の始まり」。彼達は雪崩を起こす事が出来るのか?
とにかく、このドラマの主演の綾野剛ピッタリなハードボイルドなドラマ。
前回のドラマ「恋はDeep(ディープ)に」の汚名?を返上したドラマだと思っています!
世界観は少し暗めではありますが、アクションはいう事無しです!
そんな作品で、おススメ度は
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
捜査一課から左遷され、地下室にある「特別犯罪対策企画室」に異動させられた西城英輔(福士蒼汰)。
配属早々、警視庁特別犯罪対策企画室・室長の山守美智代(木村佳乃)から、何の説明もなしに車でとある場所まで送らされた。
目的地にたどり着いた先で待っていたのは、常識外れのアウトロー集団・アバランチのメンバーだった。
◇元警山守を中心とし、視庁公安部外事三課の羽生誠一(綾野剛)
◇ハッカー兼トレーダーの牧原大志(千葉雄大)
◇元自衛隊・特殊工作部隊「コヨーテ」所属レンジャーの明石リナ(高橋メアリージュン)
◇元警視庁爆弾処理班の打本鉄治(田中要次)。
さまざまな悪事を行う者を標的とし、その正体を暴く為に、インターネット上の動画チャンネルにアップロードし世に出してゆく。
アバランチと共に行動していた西城も、現在の警視庁に疑問を持ちはじめ、アバランチの一員として彼らと共に活動する事になる。
ドラマ情報&キャスト
『アバランチ』/2021年10月18日~12月20日迄放送。
※カンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠
【監督】藤井道人、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
【脚本】丸茂周、酒井雅秋、武井彩、掛須夏美、藤井道人、青島武、小寺和久
【音楽】堤裕介
【主題歌】UVERworld「AVALANCHE」(第1話 – 第5話)
「EN」(第6話 – )(ソニー・ミュージックレーベルズ)
【プロデューサー】安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)
笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)
濵弘大(トライストーン・ピクチャーズ)
【監修】石坂隆昌(警察)、三上祥(メディアリテラシー)、中村浩也(ハッキング画面)
【キャスト】
・羽生誠一(綾野剛)
・山守美智代(木村佳乃)
・西城英輔(福士蒼汰)
・牧原大志(千葉雄大)
・打本鉄治(田中要次)
・明石リナ(高橋メアリージュン)
・藤田高志(駿河太郎)
・大山健吾(渡部篤郎)
・桐生雄司(山中崇)
・郷原栄作(利重剛)
・福本優美(堀田茜)
・遠山亮(田島亮)
超感想中心の評価考察・レビュー
主演:綾野剛のスタントがカッコいい!!
とにかく、主演の綾野剛の動きがキレっキレです!!
恋愛ドラマよりも、アクションが入っている映画やドラマの方が彼は生き生きしていると思います!
2020年に星野源さんとW主演だった「MIU404」も警察の役でアクションは見ものでしたが、「走る」という場面が多かったですね。こちらの方は綾野さんが高校の時に陸上部所属で県大会で準優勝しているという経緯からだと勝手に想像しています笑。
最近の映画では2021年1月29日に公開された「ヤクザと家族 The Family」もアクションは凄く迫力がありました。因みに、「ヤクザと家族 The Family」の監督:藤井道人さんは「アバランチ」の監督でもあります。
しかし、今まで私が観た綾野剛さんが演じた作品の中では2017年9月30日に公開された「亜人」の敵役:佐藤が、一番アクションの演技が凄かったと思います!
ドラマ中に、羽生が車に轢かれたシーンがありましたが、スタントマンではなく綾野剛さん本人です!(しかも2回も…)
轢かれた後も、平気そうに相手と戦っているので、不死身すぎる…。
そんなアクションが冴えている彼でも、現場で共演した西城役の福士蒼汰君に
「アクションを教えてください、先生!笑」と言っていたそうです。
実は、福士蒼汰君もスタッフ陣の間で評判にになるほどアクションが得意だとか。
4年程前からアクションの稽古を継続して行っており
2019年6月21日に公開された「ザ・ファブル」では、岡田准一さんとアクションシーンで渡り合いました。
福士蒼汰君は綾野剛さんに教えを乞われ、冗談交じりに軽くアドバイスしたようです。
福士蒼汰君本人も「いつか、綾野さんのようにアクション映画の主演オファーが来たら嬉しいな」と漏らしていたとか。
よく考えれば、2人は仮面ライダー出身。
福士蒼汰君は主演の「仮面ライダーフォーゼ」だったので、アクション映画主演は果たしていますね笑。
綾野剛さんは「仮面ライダー555」の澤田亜希役で、敵役でしたが…笑。
現在では希少となった「ハードボイルド」な世界観。
世界観としては、おチャラけているシーンや、恋愛要素などは微塵にもなく、すごくハードボイルドな世界感のドラマ。
最近のドラマや映画では見なくなった、喫煙シーンは、羽生が愛煙家という事で、度々登場する。
「アバランチ」は、世間からは悪役に見えるが、自分の私利私欲の為ではなく、国民の幸せの為に戦という設定がカッコいい。
イメージでいうと、偽善者VS偽悪者(アバランチ)という感じ。
前半は「アバランチ」の作戦が次々と成功し、スカッとします!
しかし、現実はそんな甘い世界ではない。後半からは形勢が逆転し「皆死ぬんじゃないか?」とハラハラドキドキしていました。
アクションは綾野剛だけではない!
綾野剛さんが演じた羽生のアクションは本当に迫力があって凄かった!動きも凄いけれど、迫力を出す演じ方も凄いと思いました。
しかし「アバランチ」のメンバーで、羽生以外にも、赤石リナ役の高橋メアリージュンのアクションもカッコよかったと思います!
彼女はずっとガッツリとアクションをやりたいという願望があり、6年ほど前からキックボクシングを習い始めていたらしく、「アバランチ」のオファーがあってからはほぼ、毎日ジムに通っているとか。
高橋メアリージュンさんの義理の弟さんがK-1ファイターの卜部弘嵩さん。彼の影響で、格闘技は沢山観ていたとか。
ドラマを観ると、高橋メアリージュンさんのハイキックが見事でした。
体が柔らかくないと、あそこまで高く上がらない!
綾野剛さんと高橋メアリージュンさんの二人が揃うと、どうしても映画版「闇金ウシジマくん part2(2014年5月16日公開)」を思い出してしまう。
綾野剛さんは戌亥役で、あまり出番はなかったが、高橋メアリージュンさんはウシジマ(山田孝之)をライバル視している映画オリジナルの犀原茜役でした。
ウシジマも怖かったが、彼女も凄く冷徹な喋り口調が怖かった!映画のウシジマくんpart2は少しトラウマです笑
モデル出身の高橋メアリージュンさん。今後の活躍にも期待しています!
映画の感想まとめ
羽生に対して「一体、何者なんですか?」という西城の問いに、山守は「彼は何者ではない」と答える。
このセリフと、陰ながら偽善者と戦い悪を退治するという面では
ドラマ「7人の秘書(2020年放送)」に少し似ている(7人の秘書では「名乗るほどのものではございません」というセリフがある)。
「ハッキング」、「悪事を動画で世にさらす」という場面も似ている。
しかし、2つのドラマを観て感じたのは、その動画を観て「どちらが悪い、悪くない」と裁こうとする、ただの傍観者の国民が滑稽に観え、考えさせられる。
その反面、ドラマの中でのヒーロであった羽生の潔さがカッコよかった。
その他にも、爆弾から皆を守るため、自らを犠牲にした、打本鉄治(田中要次)のシーンには熱くなった。
しかし、私はこのドラマと同時に「面白南極料理人」を観ており、「アバランチ」を観てから「面白南極料理人(2019年放送)」での田中要次さんの役を観ると、そのギャップで吹いてしまう自分がいました笑。
最終回は続きがありそうな雰囲気で終わったので、凄く気になります。
最後は枯葉が舞い、道は黄色い絨毯の様になっている。
西城が歩いていると「西城君、成長したな。」と羽生の声が。
振り返ると誰もいない。
西城はフッと微笑む。
…まるで、映画のような終わり方だった。
そして「まだ、羽生の役目は終わってないから。」と山守の最後のセリフが凄く気になりました。
続編があるのか、自分の中で考えろと言う意味か、そこも映画のような終わり方で凄くよかったです!
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