映画感想『プリズナーズ』ラストのどんでん返し!意外すぎる犯人と父親の愛

2019-12-06

「愛する家族が助かるために、あなたは自分の手をどこまで”罪”に染めることが出来ますか?」まっすぐに鋭利な刃物で視聴者の心を突き刺すテーマの『プリズナーズ』。

ストーリーもきっちりと練り込まれラストまで息をつかせぬ展開、そしてどんでん返し。

あらすじ

近所の友人フランクリン・バーチの家で、両家族皆で集まり感謝祭を祝っていた。外に遊びに出た、ケラーの娘アンナとフランクリンの娘ジョイが二人そろって、忽然といなくなってしまう。

小雨が舞う薄暗い日で、周りには目撃者も誰もいないかのようだった。兄の記憶であるキャンピングカーが停車していたのに、いなくなっていることに気がつく。

ケラーは、警察に誘拐を訴え、警察や町中での彼女らを必死の捜索にもかかわらず行方はわかならいままで、誘拐として刑事のロキが担当することになった。

誘拐事件として、ロキは手がかりを探しはじめ近所に停車していたと思われるキャンピングカーを見つけ、捕まえようとしたが逃亡したためキャンピングカーの運転手アレックスを捕まえる。

捜査・聴取の結果アレックスは 、知能年齢が低く10歳くらいの年齢の知能しか無い。

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アレックスは満足にしゃべることが出来ず、証言でも言葉を発せられず、ケラーの意思に反して警察は拘留期限が来たため釈放してしまう。

ケラーは釈放されたアレックスにつめより、娘の居場所を聞き出そうとするも、周辺からはケラーが暴力をふるっているように見えるが、ケラーにだけ聞こえる言葉アレックスが一言小さな声でつぶやく。

ケラーは。その言葉は犯人しか知らないはずと確信し、アレックスを人知れず誘拐し、
自分の生家へ私的監禁を行い娘の居場所を暴力によって、引き出そうとするのだが・・・

『プリズナーズ』イメージ画像
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映画情報&キャスト

『プリズナーズ』(Prisoners) 2013年 アメリカ

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)
脚本 アーロン・グジコウスキ
撮影  ロジャー・ディーキンス
出演者
ケラー・ドーヴァー  :ヒュー・ジャックマン(Hugh Michael Jackman)
ロキ刑事       :ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)
ナンシー・バーチ   :ヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)
グレイス・ドーヴァー :マリア・ベロ(Maria Bello)
フランキン・バーチ  :テレンス・ハワード(Terrence Howard)

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ヒュー・ジャックマンのアクションなしの体当たり演技と、しっとりとしたジェイク・ギレンホールの対決だ。ヒュージャックマンの娘を思う気持ちがにじみ出るような演技は必見だ。

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合わせて読みたい『ブローク・バック・マウンテン』

自分の娘を救うために何が出来るか

自分の娘が誘拐される時、行方不明になったときに親が取れる行動で、やってはいけない事って言うのは何なんだろう。

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ヒュー・ジャックマン演じるケラー・ドーヴァーは、いとも簡単に答えを出してくれる。犯人と確定していない、知能が低いそれだけの男アレックスを誘拐監禁してしまうのだ。

監禁後は、殴打に始まり、殺傷につながるような切り傷を与え続ける。知りたいことは娘がどこにいるのか、それだけだ。ケラー・ドーヴァーの手は緩まない。アレックスは決して口を割らない。いや、割れないのだ。知能が低いため。

最後には悪魔的に冷や水と熱湯を、レバー一つで降りそそげる仕掛けまで作る。そして、横たわることを許さないスペース(風呂場)に閉じ込め、拷問に近いことを行う。

ケラー・ドーヴァーのすごいところは、娘を救うと言う点からみじんもずれない・ぶれないのだ。娘以外のパラメータを一切排除して情け容赦なくアレックスを責め立てる。

ネタバレとしては、アレックスは被害者であるにもかかわらず、そうだとケラーがわかった後にも悪びれる風も無く、彼の育ての親のホリーの家へ訪ね、アレックスが口走ったヒントを探すためだけに、しれっとホリーに確認しようとする。

この辺の自己チューなキャラクター設定は徹底している。

演技も秀逸

娘にとっては、本当にもの凄い父親だ。頼もしいだろう。私刑ってこういうことなんだろう。自分が思い込んだ分んつっぱしっている。ケラー・ドーヴァーは普段は敬虔な男であるが、娘のための正義は、彼にとっての絶対正義なのだ。

ジェイク・ギレンホール演じる、ロキ刑事はそんなケラー・ドーヴァーを追い詰めていく。
彼は、じっくり一人で操作をして答えを出すタイプだ。

両俳優の子供達を見つけたいという、葛藤が演技でよく表せている。

ロキ刑事は、ケラー・ドーヴァーの暴走のためにかなりの捜査時間を減らされ、すり減りながらも犯人を追い詰めていく。ケラーが邪魔をしなければもう少し答えに近づいた。ケラー・ドーヴァーがもう少し、冷静に考え警察に協力することをしていたらとも思う。

本映画全体で、暗い雰囲気で終始貫かれる、本当は被害者だったアレックス。アレックスはこのあとどうなるのか、ケラー・ドーヴァーはどい償うのかなど、重い課題が映画を見終わっても漂っている。

作品的には、受賞は指定にもの各地の賞を総なめしてもいいと思う、評価が低いが解せない。

『プリズナーズ』イメージ画像
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プリズナーズ万人受けする映画では無いが、目を離せない。
じっくり、自分毎に置き換えて考えると、色々考えさせられる。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 4

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、最高に面白い作品と思います。