『ブライトバーン/恐怖の拡散者』何が恐怖かってね”ぐちゃ”って人がミンチにね:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は2019年のアメリカ公開の悪のニューヒーローものアクションホラー映画!カンザス州に位置するブライトバーンでトリとカイルの夫婦は落ちてきた隕石(宇宙船)の中から人間の赤ちゃんを拾って自分の子供として育てていくが・・
映画のタイトルだけ見るとなんのこっちゃですが、ブライトバーンは地名です
邦題のサブタイトル見ないと良くわからんですよね
邦題のサブタイトルは「恐怖の拡散者」となっていますが、まんまやん
まあ、いわゆる悪のスーパーマンなんですわ
そして、男の子が成長するにしたがって不思議な超能力やスーパーパワーを身に着け始めます
そして、その存在が純粋なる悪だったら・・・
という怖ーい設定で始まります
アクション映画としては面白く、なかなかメリハリあって良かったです
おすすめ度は
そんな映画のおすすめ度は
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
カンザス州に位置するブライトバーンで小作りに励む農場を経営するブライヤ夫妻(トリとカイル)
ある時、空から物凄い轟音と共に、隕石が二人の畑に落ちてきた。隕石の落下場所に行ってみるとそれは、宇宙船で中には人間の赤ちゃんがいた。
子供のいなかったトリとカイルは赤ちゃんにブランドンと名前を付けて、自分の子供として育て始めるのだった。
それから12年後、ブランドンは少年に成長していた。
少し内気なところのある少年だが、生活の中のちょっとしたころから自分の能力に気が付き始める。芝刈り機のエンジンをかけようと、スターターを引っ張ったら空高く飛んでいき芝刈り機を壊してしまうが、ブランドンは自分にスーパーパワーがあることを確信し始めるのだった。
能力の覚醒と共に、ブランドンは理性が抑えられなくなり善悪の区別がつかなくなっていった・・
映画情報&キャスト
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』 2019年 アメリカ
【原題】Brightburn
【監督】デヴィッド・ヤロヴェスキー
【脚本】ブライアン・ガン
マーク・ガン
【製作】ジェームズ・ガン
ケネス・ファン
【音楽】ティモシー・ウィリアムズ
【出演者】
ブランドン(ジャクソン・A・ダン)
:人間として育った宇宙人
トリ(エリザベス・バンクス)
:ブランドンを自分の子として育てる母親
カイル(デヴィッド・デンマン)
:トリの夫
超感想中心の評価考察・レビュー
ジェームズ・ガン製作の悪のヒーロー
ジェームス・ガンは、これまでアベンジャーズシリーズを手掛けてきたヒットメーカー
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー GotG』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と監督を歴任し、『アベンジャーズ』のラストを飾る『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の有終の美として製作総指揮で素晴らしいシリーズの最終作でした
こういった、華麗なるキャリアを積み上げています
でもこの才能はジェームズ・ガンだけではないのです。
この”ガン”ファミリーはジェームズ・ガンだけではなく、本作でも脚本を務めた兄弟のブライアン、従兄弟のマーク・ガンと家族ぐるみで映画製作の世界に携わっています
監督としても製作プロデューサーとしても、そして脚本家としても高い評価を受けているジェームス・ガン
コメディー色の強いホラーに強く、『GotG』以降はアクションコメディー路線となります。SFやアクション映画の中で割と真面なシリアスシーンでもコメディ要素を必ず持ってくるのがはっきりとした特徴です。映画全体で、シリアスだったのかコメディだったのかわからなくなるような作りです。
それは監督での話で、本作で参画している製作ではそんなことはなく、全体的にシリアス基調でした。
監督はホラーの名匠デヴィッド・ヤロヴェスキー
デヴィッド・ヤロヴェスキー監督は、『インバージョン 転移 the hive』で従来のゾンビ映画の概念を完全に覆します。ゾンビに感染した後に、定期的にまっとうな人間にもどる感染映画でした。しかもゾンビになった時のの記憶が無いという始末の悪さ。
映像演出もシーンをうまく構成して、謎解き要素も入りながらの映画で、メガフォンを取り、才能を世に知らしめました。
本作は、そのダークな設定の中でもほんの少しだけヒーローエッセンスがある(マントとか)、悪の少年を新しい表現や演出方法で表現しています
個人的には、警官がグシャっとね。
ラストシーンに近いところで、このスーパー悪の少年にやられちゃうわけですよ。
人って、こんな”ぐちゃ”ってミンチになることがあるのかと・・・、下手なホラーより怖いわけです。
つぶれてミンチになったシーンが記憶に残りまくりで、この映画忘れないなー
映画考察評価、ネタバレあり
作品を見た時の最初の印象は、リーアム・ニーソン主演の『ダークマン』的な日陰者のヒーローなのかなーとイメージ想定しておりましたが、違いましたね。
まったくもって、ヒーローじゃあありません。
クソガキです
超能力ともちょい違う、そうまるでスーパーマンのパワーが性格最悪のガキが持った感じです
映画あらすじ紹介では、善悪の区別がつかなくなっていったと書きましたが、映画から受けるイメージは性悪、性格が本当に悪いガキって感じです。
設定では「悪の王になって、世界を破滅させる」のがブライトンが地球に送りこまれた目的になっています。
ブライトンの頭の中でも鳴り響いていたでしょう。
この大まかなストーリー展開を考えていくと、思い当たる映画があります。
そーです『オーメン』ですね。どちらかと言うとそんな感じに思えてきました。
少し古いSF小説で言うと、『光る眼』として映画にもなった『呪われた村』なんかも似たような設定でした。
本作では、悪ガキのブライトンが、まーまーやらかしまくります
短気すぎる悪ガキのブライトン
とにかく短期すぎるブライトン
人間は力を持つと変わるもので、思春期になってもいない少年ブライトンが自分のスーパーパワーに気が付いてからの短気っぷりがすごいです
朝ごはんの時に、フォークまでも口の中でくちゃくちゃと食べちゃいましたからね。
そんな、ブライトンの餌食になっていたのは
- 同級生の少し好きな女の子の手を折る
- 女の子母親を殺す
- 叔父を殺す
- 父親カイル
- 警察官 二人
- 母親トリ
と殺しまくります
ライフルでも貫通せず悟空なみの石頭
石頭って言うんですかね・・・孫悟空なみの石頭ですよ
父親がカイルを殺そうと試みるシーンは見ごたえがあります。
カイルが、息子を止めるには殺すしかないと腹をくくり、
ライフル銃でブライトンの頭をズドン!
と打つのですが、なんとドラゴンボールの悟空のように、「いてて」え?そんだけ?
それですんじゃうのって感じです。
この時のカイルはめっちゃ怖いでしょうね。
数日前まで息子だと思っていた少年に、何もかもかなわないのですからね
ライフルで撃っても効かず、ナイフも刺さらず。
もう、たとえ育ての父親でも死ぬしかないです・・・
ラストシーンのスプラッター:ネタバレ
いや、ラストシーンでのこれほど無残で一瞬の惨殺はない、超絶スプラッターなわけですよ!
本当に、見どころ!
ラストシーンでの警察の死に様が見事です
「トリ~大丈夫か~」
警察がトリを救出するためにブライヤ家に入ったときです。
ぐしゃ
the end それだけ!
ランダムに飛びまくるブライトンが、ただ当たっただけですが潰します。圧潰と言うのですかね、こういうのは、見事なミンチの出来上がり。
圧巻です、もうこれを観たら、人外の化け物、何一つ人類が出来ることはありません。
ブライトンはトリも手にかけて、唯一愛してくれる母親までも殺しちゃいます。
そして、ラストシーンとエンドロールです
飛行機をピンポイントで、自宅の農園に墜落させて死の偽装工作
凄すぎます、この悪ガキ
これで、誰一人全員の死を疑いません
さらに、皮肉で唯一のコメディ要素が効いているのが、エンドロールです。
次々現れる、ブライトバーンでの怪人がテレビやネットで評判になっています。
でも、評判になっているのは、必ずブライトバーンの地です、映画のタイトルもブライトバーンです。これは、地球を征服するってミッションある割に、超スーパーパワーを持っているのにブライトバーンを抜け出せていないブライトンってのが笑えますね。
海外の評価 2020/08時点
海外評価サイトでも、両サイトともまーまー得点を出していますが、もう少し評価されてもいいかなと感じました。それなりに新しい表現はあったとおもいますしね。
ただ、ホラーってよりも、悪ガキってところで、点が落ちているのかもしれませんね。
Metascore (批評家) | 44 |
User rating | 6.1/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 57 |
Audience | 67 |
映画の感想まとめ
自分の息子が、こんな性格の悪いガキで
スーパーパワーを持っていたら、いたたまれなくなっちゃいますよね
でも、宇宙からの侵略であるならまだ救われますが。
カイルもトリも強い、最後はブライトンを抹殺しようとするんだから、実の子供じゃあなくても自分には無理だなぁと思いつつ。
映画としては、アクション映画として微妙な超能力の使い方が新しくて面白かったですね。
使い方を間違えていそうですが、もっと簡単にバレないように好き放題出来そうですけどね。
おすすめです
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 3
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