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『知りすぎていた男』「ケ・セラ・セラ」ヒッチコック的はじめ:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-05-09

映画『知りすぎていた男』は1956年公開アメリカのサスペンス映画。モロッコを観光していたマッケンナ夫妻は偶然出会ったベルナールに暗殺計画があると遺言を残されるが、そのせいで息子を誘拐されてしまう・・・。

ヒッチコックらしい作品でいて、エンターテイメントな要素もたっぷりの

「知りすぎていた男」

タイトルからして、こじゃれている本作は、

ご存じヒッチコックファミリーの、代表作に出演の多いジェームズ・スチュアートと、美声を世に知らしめたドリス・デイが贈ります

『ケ・セラ・セラ』があまりに印象的な作品です。

最初から最後まで目が離せないサスペンスです。

めっちゃおすすめの作品です

4のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

モロッコを観光していたマッケンナ夫妻と息子のハンク。

偶然、バスの中で貿易商のベルナールに出会うが、彼は市場で何者かに刺され、死ぬ間際に夫のベンに「ロンドンで暗殺計画がある」と告げて亡くなってしまう!

その遺言を聞いたために、息子のハンクは誘拐されることになり、夫妻は息子を救い出すために、誘拐犯を探し始める・・・

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映画情報&キャスト

『知りすぎていた男』1956年 アメリカ
【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【脚本】ジョン・マイケル・ヘイズ
    アンガス・マクファイル
【音楽】バーナード・ハーマン
【撮影】ロバート・バークス
【出演】
ベン・マッケンナ(ジェームズ・ステュアート)
:医者でジョーの夫。ハンクの父親。
ジョー・マッケンナ(ドリス・デイ)
:元舞台女優で、歌が上手い。ハンクの母親。
ハンク・マッケンナ(クリストファー・オルセン)
:ベンとジョーの息子。
エドワード・ドレイトン(バーナード・マイルズ)
:マッケンナ夫妻に出会う眼鏡をかけた謎の夫婦の夫。
ルーシー・ドレイトン(ブレンダ・デ・バンジー)
:マッケンナ夫妻に出会う謎の夫婦の妻。
ルイ・ベルナール(ダニエル・ジェラン)
:マッケンナ夫妻にバスで出会う謎の人物。

超感想中心の評価考察・レビュー

ヒッチコックについて

ヒッチコックとはどんな人?

今更、ヒッチコックって誰なんて聞けないと思われている方もいらっしゃると思うので、ここで少し触れていきたいと思います。

ヒッチコックとは、サスペンス映画の神様と呼ばれている映画監督です。

有名な作品としては、「サイコ」「めまい」「鳥」など数え切れないほどの名作があります。

彼は監督ではありますが、脚本、制作にも関わり、カメオ出演を自身の作品でしたことも有名です。

アシスタント・ディレクターのアルマ・レヴィルと結婚し、彼の良き理解者となっていました。

2012年に公開された「ヒッチコック」という作品で、その辺について詳しく描かれていますので、そちらも気になった方は見てみるのも面白いです。

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実はリメイク作品 暗殺者の家

本作はヒッチコックが1934年に発表したイギリス映画

「暗殺者の家」のリメイク版として知られています。

「暗殺者の家」はイギリス時代のヒッチコックのヒット作で、

本作では少しストーリーなどを変更しています。

「暗殺者の家」で登場するラストの銃撃戦のシーンは1911年1月3日にロンドンのイーストエンドで起きた「シドニー・ストリートの包囲戦」をモデルにしており、本作にはその銃撃戦のシーンは無くなっています。

この「暗殺者の家」を見てから、本作を見るのも比較になって面白いと思います。

ドリス・デイ 「ケ・セラ・セラ」

本作では名曲の「ケ・セラ・セラ」があまりに印象的に登場します。

序盤では、息子のハンクとジョーがホテルの部屋で楽しそうに歌っています。

そのシーンではやはりジョーを演じるドリス・デイの歌唱力の素晴らしさを感じずにはいられません。

しかし、2回目にジョーがハンクを見つけ出すために首相の前でピアノを弾きながら歌うシーンは、かなり緊迫した顔つきで歌うジョーが印象的です。

ケ・セラ・セラ = どうにかなるさ

と歌いながら、表向きでは普通に歌っているように見せ

息子を救い出すために必死に歌っていた母親の姿を見事にこの一曲の歌で描いているのです。ドリス・デイはこの作品で第29回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しています。

是非、彼女の素晴らしい歌声を聴いていただきたいなと思います。

映画の感想まとめ

ヒッチコックの名作

やっぱり、白黒だろうが古くさかろうが

何度見ても面白い!

これは、アカデミー級間違いなし!

ヒッチコックらしなあと、たびたび感じさせるる素晴らしい作品です

最後までどうなるか、とても引き込まれます。

どんな方が見ても、きっと最後までドキドキしながら見ることのできる作品です。

ドリス・デイの歌声も見どころです。
サスペンス好きやミュージカル好きな人にはオススメです。

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