『私というパズル』普通に子供を授かる意味あなたはどう感じますか?Netflixアカデミー賞ノミネート候補級:動画配信・映画感想あらすじ考察
Netflix映画『私というパズル』は2021年公開、カナダ・ハンガリー合作のヒューマンドラマ映画!出産を控えたマーサは夫のショーンと自宅出産をしたが、死産となってしまった。そのことがきっかけで、助産師との裁判をすることになるが・・
人生の大きなイベントの一つ、それが出産です
女性はもちろん、私たち人類の反映にとって永遠に切り離すことはできません
お子さんのいる家庭では絶対経験したこと・・・
本作はその出産をテーマにした作品!
本作はアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。
確かに出産シーンはかなり見ごたえがあります
☆4のおすすめ(5点満点)
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレあり
出産を控えたマーサは夫のショーンとともに自宅出産に臨むことになる。しかし、いつもの助産師ではなく、エヴァというほかの助産師がやってきて出産に挑むことに。しかし、いざ出産してみると、彼女の子供は死産してしまう。
それをきっかけに、夫婦の関係も母親との関係もぎくしゃくしていく。
そして、助産師との裁判でマーサは死産させてしまった赤ん坊によっていろんなことに気づかされていく。
映画情報&キャスト
『私というパズル』 2021年 カナダ、ハンガリー
【監督】コルネル・ムンドルッツォ
【脚本】カタ・ヴェーベル
【音楽】ハワード・ショア
【撮影】ベンジャミン・ローブ
【出演者】
マーサ・ワイス(ヴァネッサ・カービー)
:出産するが、赤ちゃんを死産させてしまう。
ショーン・カーソン(シャイア・ラブーフ)
:マーサの夫。
エリザベス・ワイス(エレン・パースティン)
:マーサの母親。
エヴァ・ウッドワード(モリ―・パーカー)
:助産師。
超感想中心の評価考察・レビュー
アメリカの出産について
アメリカでは三つの出産のスタイルがあります。
一つ目は一般的な病院出産
麻酔が使え、
24時間対応してくれます。
また、出産のトラブルなどなどにもすぐに対応でき、無痛分娩もできます。
二つ目は助産院
好みのスタイルで出産することができます。
通常診察だと、助産師が中心になります。
三つ目は自宅出産
家で産むことができるという安心感があります
リラックスして産むことができますが、麻酔はできません。
本作では自然に産みたいという理由で、自宅出産を主人公のマーサが選択します。夫のショーンと助産師のイヴとともに出産することになるのです。
しかし、この自宅出産でマーサは死産というかなり壮絶な体験をすることになります。
早く救急車を呼んでいればこんなことにはならなかったと夫と母は言い、裁判となります。
実際、日本だと助産婦を選択する人はあまりいないですし、助産婦を訴えるっていうようなケースはあまりないのだと思います。
人が相手だとしかも医者じゃあない、なんだか死産の時にはただただ辛いですね
マーサと母親について
赤ちゃんの死産後、物語の焦点となるのはマーサと家族の関係になっていると思います
中でも、マーサと母親の関係は見るに堪えがたいほどの関係になっていきます。
マーサはまだ赤ちゃんの死産に耐えきれないばかりか、悲しみを抱いて生きています。ですが、母親は助産師のせいだと言うばかりで、マーサに寄り添わず、助産師との裁判に目が向いているのです。
夫も母親にそそのかされ、裁判をすることしか考えないようになるのです。
誰もマーサを見てあげていないのです。赤ちゃんを産んだのはマーサなのにもかかわらずです。マーサにとってはかなりきつい環境ですよね。
死産してしまった赤ちゃんはどんなに裁判をしても変わらないのに、そのことを忘れ、賠償金や助産師と争う事に家族たちは目が向いてしまっていることが悲しいです。
ラストの裁判のシーンで、マーサは赤ちゃんと自分の写真を改めてみることによって助産師のことを悪くないと言い、裁判で争う事が間違っているのだと宣言するのです。
そのことによって、彼女は少しずつ前を向くようになるのです。こういう場合はやはり自分で納得して解決して、前に進まないとだめですよね。
また、母親とマーサとの以前の関係はあまり描かれていませんが、何でも自分の思うようにと指図してしまう母親に対して不信感を持っていたことは伝わってきます。
その不信感がこの裁判によってより明らかとなりましたが、
この裁判を起こしたこと、また赤ちゃんによって二人の絆を再生できたのかなとも感じました。
色んな事を見つめ直すきっかけをくれた赤ちゃんに感謝しなければいけませんよね。
Netflix作品のおすすめ
本作はNetflixオリジナル作品
先ほども書いたようにアカデミー賞主演女優賞にノミネートもされています。
近年ではアカデミー賞にノミネートまでされるような作品を数々Netflixは生み出しています。
わざわざ映画館に足を運ばなくても、家で見られるという気軽さもよい点でもありますし、好きな時に好きな場所で見られるのもいいですよね。
では、どんな作品がNetflixにはあるのでしょうか?
今回はNetflixオリジナル作品についてみていきたいと思います。
まずは、「アイリッシュマン」
こちらはアカデミー賞10部門にノミネートされた作品で、マーティン・スコセッシ監督作品です。
裏社会のボスに仕えていた殺し屋の半生を描いた骨太な作品です。
「マリッジ・ストーリー」
こちらも昨年のアカデミー賞にノミネートされた作品です。
離婚をする二人の夫婦と子供の親としての葛藤を描く作品です。
「ブラック・ミラー:バンダ―スナッチ」
こちらはインターネットの環境が整っていないとみられない作品ではあります。なぜかと言うと、ストーリーが選択によって変わっていくからです。ゲーム感覚で見ることのできる映画で、斬新な演出で面白いと言われています。
まだまだ数えきれないほどの作品がありますので、是非まだ見たことのない作品に沢山出会って楽しんでいただきたいです!
マーサ役の主演女優ヴァネッサ・カービー
ヴァネッサ・カービーですが、本当に憂いる表情や死産に向き合う姿が痛ましかった
素晴らしい演技だと思います
Netflix映画としては、「マリッジ・ストーリー」のスカーレット・ヨハンソンも良かったですが、本作もキレキレの演技
ヴァネッサ・カービーは、「アバウトタイム」とか「世界一キライなあなたに」とかに出てます。意外とイギリスの恋愛映画の王道的な作品に脇役として登場しているのが多かったようですね。
ここで女優として一段高みに上れましたかね
間違いなし!
映画の感想まとめ
赤ちゃんを授かり、
普通に産むことができるということの幸せを感じずにはいられない作品となるでしょう
男性にも女性にもおすす出来る、新しい家族観、愛を認知できること間違いなしです
とにかく出産シーンが壮絶でリアルで、印象的です
現在の妊婦さんにはおすすめしませんが、一度女性には見ていただきたい作品です。
本作は2021年のアカデミー賞の候補にもなっているので、その結果も楽しみにしつつ
最後にもう一度、めっちゃおすすめします
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