『ドライヴ』車のセンスも良し!秀逸サスペンスストーリー衝撃ラスト:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ドライヴ』は2011年公開のアメリカのサスペンス映画。ライアン・ゴズリングの静かな演技が光ります。キッドは昼間は整備工や映画のスタントドライバー、夜は強盗の逃し屋をしていたが、同じアパートに住む人妻に出会ったことで少しずつ歯車が狂い始める・・・
とにかくライアン・ゴズリングが冒頭からカッコいい!
役柄的には、静かで寡黙な役柄のはずが、やっぱりそれでも存在感が高く
序盤はライアン・ゴズリングのイケメンぶりを堪能
そんで、後半は徐々にサスペンス感が満載になっていくストーリー仕立てです
また、キャリー・マリガンもむちゃくちゃ可愛い・・
こんな人妻がいたら、、、考えてしまいますよね。
本作は評価が高く、色んな映画祭でノミネートや受賞しています。
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
キッドは昼間、整備工や映画のドライバースタントをこなし、夜は強盗の逃し屋として生きていたが、同じマンションに住む人妻のアイリーンに出会い、二人は惹かれ合う。
そんなおり、アイリーンの夫であるスタンダードが刑務所から釈放され、スタンダードが起こした金銭トラブルにアイリーンを守ろうとキッドも否応なしに巻き込まれていく
映画情報&キャスト
『ドライヴ』2011年 アメリカ
Drive
【監督】ニコラス・ウィンディング・レフン
【脚本】ホセイン・アミニ
【音楽】クリフ・マルティネス
【撮影】ニュートン・トーマス・サイジェル
【出演者】
ドライバー キッド(ライアン・ゴズリング)
:逃し屋で、昼は整備工やスタントマンとして働く。
アイリーン(キャリー・マリガン)
:ドライバーと同じマンションに住む。夫は刑務所におり、一人の息子がいる。
シャノン(ブライアン・クランストン)
:手足が不自由な自動車修理工場の店主。
バーニー・ローズ(アルバート・ブルックス)
:シャノンと昔からの知り合いで、裏社会の権力者。
スタンダード・ガブリエル(オスカー・アイザック)
:アイリーンの夫で、刑務所にいたが釈放される。
ブランチ(クリスティーナ・ヘンドリックス)
:強盗の一味。
ニーノ(ロン・パールマン)
:バーニーの相棒で裏社会の権力者。
ペニッシオ(ガーデン・レオシュ)
:アイリーンの息子。
超感想中心の評価考察・レビュー
ドライバーの表と裏の物語
ドライバーは昼間、つまり表向きは整備工や映画のスタントマンのドライバーとして、夜つまり、裏の顔は銀行強盗の逃し屋のドライバーとして生きています。
まさに二重生活ですよね。
そんな時、ある日同じアパートに暮らす人妻のアイリーンに出会います。
徐々に二人は恋に落ちていくのですが、それと同時にドライバーの心に芽生えたのは、アイリーンを守りたいという気持ちです。
今まで地味に暮らしていたドライバーは一人の女性によって変わっていく。彼女や彼女の息子ペニッシオと一緒にいる時だけ、寡黙であったドライバーは笑った優しい顔を見せる。
相反するように、闇社会の中での彼の顔はどんどん恐ろしくなっていくのです
最初は拳銃など決して使わずに、運転をするだけだだったはずが、結局最後は運転をすることだけでは物事は解決に向かわず、どんどん人を殺めていくことになるのです。
女性からしたら、絶対にお前を守ると言っているようなドライバーの生き方はカッコいいの一言ですが、好きになった途端に人を殺めてしまうほど男は変化してしまう生き物なのですね。
アイリーンもキッドの裏の顔を見て、どことなく引き気味になるほど、変貌していってしまいます
ダメ男にハマってしまうアイリーン
最近はよくダメ男にハマってしまう女子はよくいますよね。このヒロイン、アイリーンもダメ男に引っ掛かりやすい女性なのでは?と感じずにはいられません。元々、彼女は刑務所にいる夫スタンダードがおり、その間に可愛くて大人しい息子ペニッシオがいます。
スタンダードがどんな罪で逮捕されていたのかはわかりませんが、ほぼ街のチンピラとしか思えませんよね。ろくな人間ではないとしか言いようがありません。
そんなスタンダードが不在の中、次に出会ったのがこのドライバー。
ドライバーもまた普通の人間ではないのです。
先ほども述べたようにドライバーもスタンダードとはまたジャンルは違いますが、普通の職業ではないし、危険な男であることは間違いありません。
どうしてもそういう危険な男を好きになってしまう女性なのです。また、彼女自身もか弱く、一人では生きていけなさそうな雰囲気を醸し出すのが上手い女性のように感じます。
ダメな男にハマる
女性の中には、たしかにそういうタイプはいますよね。
女性は、遺伝子的な特徴として、”悪”(力が強い乱暴者)に惹かれるのは仕方ないとの話もありますからね
背中のサソリのジャケットの謎
本作の後半に、ドライバーが来ているジャケットのサソリが印象的に目に入ってきます
「なんで、サソリなの?」と感じている人も多いのでは?
ここでは、その謎について触れていきたいと思います。それは劇中のドライバーが語る「サソリとカエル」の話にすべてが隠されています。
これはカエルの上に乗ったサソリが川を渡り、カエルを刺して一緒に沈んでしまうというものです。
これはまさに自分の変えたくても変えられない性というものを表したものなのです。結局、ドライバーはどんなにカエルになりたくてもサソリ側の人間なのです。
それは、エレベーターの中でアイリーンとキスをした後、敵をこれでもかというくらいに敵を殺すシーンに一番表れているのではないでしょうか?敵を殺し終わった後、後ずさりしてエレベーターの外に出ていくアイリーンとエレベーターに取り残されるドライバー。
どうしてもドラマチックなシーンの後に、サディスティックで強烈なシーンになるわけですよ
それを目撃したアイリーンはドライバーを恐ろしい目でしかみることができないに決まっています。
しかし、アイリーンに嫌われても、もう後戻りはできないのです。
それが彼の性でもあり、生き方なのです。
監督はニコラス・ウィンディング・レフン
ニコラス・ウィンディング・レフンのメガホンで作られた本作ですが、随所にセンスが光ります
アクションともヒューマンドラマともとれる、独特の演出が一度見ると忘れられないです、私はニコラス・ウィンディング・レフン作品は見たことがなかったのですが、過去作品を見てみたくなりますね。
キャリアの中では、おどろおどろしい独特のヴァイオレンス映画を得意として、出世作も「プッシャー」となんとも危ない名前の映画で世に名前を知らしめています。
こういうヴァイオレンス要素が彼の中にある事で、本作ドライヴの主人公ドライバー(キッド)の静かな内に秘めたる二面性を上手に絵に出来たのでしょうね
本作ドライヴでは、華々しくハリウッドデビューを飾っています。アカデミー賞も監督賞ではありませんが、音響編集賞で映画がノミネートされるほど評価されました。
2011年のカンヌ国際映画祭にいたっては、コンペティション部門で監督賞を見事に受賞しています。
ライアン・ゴズリングの才能とネームバリュー
本作でも安定した演技を魅せたライアン・ゴズリング
とにかく毎年、ショーレースにはちょくちょく顔を連ねます。
「きみに読む物語」以降は引っ張りだこですよね
そんなに語ることない位、良い演技でした
さらに驚くべきは、本作は当初はヒュー・ジャックマンに声がかかっていたところを、彼の降板が決まるや否やライアン・ゴズリングが登場します。
彼の役を引き受ける条件は一つ
「監督を自分で選ぶこと」
え?
逆やろ、と思いますが、意外とハリウッドではよくある事なんですが、それでも彼の俳優としての評価とビッグネームがそうさせていますね。
この監督とのコンビは、本作以後、「オンリー・ゴッド」でも続くことになります
車シボレー[シェベル] :映画に登場する車のセンスがいい
映画内で使われているシボレー、ドライバー(キッド)が運転する車はなんかカッコイイ
ライアン・ゴズリングが運転しているからってだけではない!
古臭く、おおよそ銀行強盗の逃走に使われるような車ではないし、カーチェイスでも一見すると勝てそうにない感じがする。
でも、そんな中に哀愁があって、シルエットからしてカッコいい
その車は、1973年型シボレー [シェベル・マリブ]
そして、この映画内で使われている車はライアン・ゴズリングが自ら映画の撮影のためにレストアしたとのことだ。監督から映画にピッタリの車を捜すように言われてライアン・ゴズリングが探し出してきたとのこと
いやはや、カッコイイ男はセンスがいい
ライアン・ゴズリングのオシャレなジャケットに腕時計
世のライアン・ゴズリング好きな方は、マネするんだろうね
ネットでも時折話題になる、彼の映画ので着衣やら腕時計
一応調べてみると、こんな感じでしたな
ジャケット:
先ほども紹介したサソリのジャケット
これは、ロスの「ハイ・ソサエティー」というハリウッドセレブや俳優御用達
ブランドのデザイナーである、リチャード・リムのフルオーダーカスタムだそうです
なので、きっと一般品販売はしていなさそうですね
サソリのジャケット欲しければ
ヤンキー使用で!
腕時計:
これも映画の中で特注オーダーだそうです
残念ながら、一般品販売は内容で、ベルトを特別なものに変えてはいるけど
元は、高級腕時計のパテック フィリップを使っているとのこと
なんで、ドライバーごときが・・・と思います
父親から引き継いだ大事な時計の設定だそう・・
映画の感想
とてもスタイリッシュで、カッコいい作品です
ストーリーもなるべく削ぎ落とされ、とにかくお洒落だけど、サスペンスもきちんとあるような映画で、かなりのおすすめです!
ただグロい描写がかなり多いので、そういうのが苦手な方は見ない方がいいかもしれません。
さすが、ヴァイオレンス映画得な監督・・・
綺麗なライアン・ゴズリングらしからぬ、こういうギャップ感がこの映画では本当に光ります。
サスペンスが好きな方やカッコいい作品が見たいと言う方にはおすすめです!
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