『FLOWERS』TSUBAKI女優が”おんな”の生き抜く力を時代毎に表現!:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『FLOWERS』は2010年公開の日本のドラマ映画です。それぞれの昭和から現在まで三世代で6人の有名女優が時代に生きた女性たちをオムニバス形式に、女性の強さ、生き様を描く作品となっている・・・
キャストがとにかく豪華です!
当時、「TSUBAKI」というシャンプーでCMをしていた女優さんたちがそれぞれの時代で生きる女性たちを演じています。
女性たちの強さ、生き方がよく表されて
それぞれの女性の相関関係もあり、オムニバス形式ながらヒューマンドラマとして見ごたえあり
こういうのは、見やすいです
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
昭和11年:
親が決めた相手と結婚することに悩んでいる凛は結婚式当日に家を飛びだしてしまう。
昭和30年代:
凛の長女である薫は夫を亡くしてしまった今も夫を変わらず慕い続けて生きている。
次女の翠は大手出版社に努めている編集者だが、紅一点で風当たりは強い。
その上、結婚を申し込まれ、結婚すべきか悩んでいる。
昭和52年:
三女の慧は夫と娘の奏と三人で暮らしていたが、
待望の第二子を妊娠したが、母体に影響がある出産になると医者から言われ、
夫は出産を諦めようというが慧は諦めようとせず、産もうとしている。
平成21年:
慧の長女である奏はピアニストという夢が叶えられず、
演奏会の譜めくりをする仕事をしながら生活をする中、妊娠していることに気が付く。
次女の佳は結婚し、小さな男の子の母親として幸せに暮らしていたが・・・。
それぞれの時代に生きる女性たちを描く。
映画情報&キャスト
『FLOWERS』2010年 日本
【監督】小泉徳宏
【脚本】藤本周
三浦有為子
【音楽】朝川朋之
【撮影】広川泰士
【出演者】
昭和11年
凛(蒼井優)
: 父親に結婚相手を決められてしまい、不満を持っていたが、挙式の日当日に家を飛び出してしまう。
昭和44年
薫(竹内結子)
:凛の長女。東京で暮らしているが、夫を事故で亡くしてからも、夫を思い続けている。
翠(田中麗奈)
:凛の次女。出版社の編集者として働く。プロポーズされ、仕事と結婚の狭間で悩む。
昭和52年
慧(仲間由紀恵)
:凛の三女。奏と佳の母親。佳を妊娠中に思わしくないと言われるが、結局佳を産むことに。
平成21年
奏(鈴木京香)
:慧の長女。ピアニストの譜めくりとして仕事をしている。表向きはピアニストという事になってはいる。実は妊娠しているがそのことも隠している。
佳(広末涼子)
:慧の次女。佳が生まれた時に慧が亡くなってしまったために、佳は母親に会ったことがない。ポジティブな性格。
超感想中心の評価考察・レビュー
豪華なキャスト陣
とにかく出演しているキャスト陣が豪華で驚きます。
公開当時、「TSUBAKI」のCMに出ていた女優さんを主軸にストーリーを展開しています。
話題性もそれだけにひとしお!
もう見ることのできない女優もいます
蒼井優
主な作品としては、「フラガール」や「花とアリス」、「長いお別れ」など数多くの作品に出演し
最近では「スパイの妻」が印象に残っていますよね。
本作では唯一、モノクロの映像に出演しており、
父親に勝手に決められた結婚を悩む女性を演じています。やはり花嫁姿がとても似合う女優です
竹内結子
主な作品としては「今、会いにゆきます」「黄泉がえり」「コンフィデンスマンJP」など、まだまだ沢山の作品に出演されています。
本作では夫を失った女性を演じており、オードリーペップバーンのような美しさを感じます。いまだにもう彼女の最新作を見られないと思うと、悲しくてたまりませんよね。
田中麗奈
主な作品としては「がんばっていきまっしょい」「幼な子われらに生まれ」などに出演されています。
本作では、男勝りな編集者を演じており、結婚に思い悩んでいる女性を演じています。
やっぱり、
”なっちゃん”のイメージが強いですが、
最近では芯のある女性を演じているイメージも強いですよね。
仲間由紀恵
主な作品としては「トリック」「ごくせん」シリーズが印象的です
本作では、第二子を妊娠しましたが、無事に出産できるかわからないと言われてしまいます。しかし、懸命に産もうとする女性を演じています。インパクトのある役から、しっかりした役まで幅広く演じられるイメージです
鈴木京香
主な作品としては「ラヂオの時間」「血と骨」などの沢山の作品に出演されています。
本作では、ピアニストという夢を追って上京しましたが、結局譜めくりの仕事しかできず、妊娠してしまう女性を演じています。とても色っぽい美しい女優さんですよね。
広末涼子
主な作品としては「鉄道員」「秘密」「おくりびと」などの沢山の作品に出演されています。
本作では、自分のために母親が亡くなってしまったことに悩んでいましたが、自分も母になりポジティブに生きようとしている女性を演じています。
若い頃は、可愛らしいイメージでしたが今ではすっかり母親役のイメージが強いですよね。
本作では6人の女優さんが美しく彩られ、それぞれの時代を生きています。
あなたの好きな女優さんはいますか?
それぞれの時代で違う映像技術
本作ではとにかく時代がいくつも入れ替わるシーンがあります。
それが分かるように、その年代で流行っていたような映画の撮り方になっていてそこを注目するだけでも面白いです。
昭和11年では先ほども書いたようにモノクロ映画として描かれています。監督の小津安二郎のような世界観で、映像が進んでいきます。
昭和44年ではカラーになり、ハイカラな印象が描かれています。今は大女優の吉永小百合さんの若き頃の映画のような世界観で、洋服も映像も日本が少しずつ活性化していく様子が印象的でした。
昭和52年では仲間由紀恵さんの髪型が聖子ちゃんカットのような髪型で、少しまた時間が経過しているように思えます。
そして、平成になり、現在と変わらない映像になるのです。
こうした映像の技術でも変化があって面白いですよね。是非、そちらも合わせて見てみるのもいいと思います。
何世代にも渡った作品
本作は三世代に渡る世代を超えた女性たちを描いていますが、ほかにも世代を超えた作品を少しご紹介したいと思います。
「ヒルビリー・エレジーー郷愁の哀歌」
ネットフリックスで配信されている作品で、三世代に渡る再生の話です。
こちらの作品は本年度のアカデミー賞にもノミネートされている作品です。
「武士の家計簿」
こちらは御算用者である主人公の家族の親子の絆などを描いた作品です。
三世代の家族愛を感じられます。
家族愛や親子の愛をこうやって映画で感じると、やはり家族の在り方などを考えさせられますよね。
映画の感想
本作は世代に渡り、6人の女優さんたちが演じる女性たちが美しく、力強く感じました。
ただちゃんと最初に見る前に、登場人物を確認しておかないと、どの人物がどの娘なのか分からなくなっていくので、最初に確認した方がいいかもしれません。
登場人物が多すぎるのもちょっと考え物だなと感じました。
ただ、女優さんたちが美しいので、目の保養になることは間違いありません。
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