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映画『キングダム』実写主要キャスト9人と原作キャラクター徹底比較・史実に実在したかを解説

2020-01-13

映画『キングダム』の実写主要キャストと原作コミックのキャラクターを徹底比較・評価・実在したかも合わせて比較していきます。登場人物として豪華若手俳優陣、山﨑賢人/長沢まさみ/吉沢亮など何かと話題性のあるキャスティングの映画です。原作も超長編となってきており、映画続編も発表されました。原作イメージからの視点・インプレッションを大事に解説します。

それでは、見ていきましょう

実写版 映画『キングダム』評価

『キングダム』山﨑賢人イメージ画像
Copyright(c) youtube.com

映画『キングダム』は、同名の漫画原作から、秦の始皇帝が王位を継承後の謀反と王座奪還までのパートを映画化。奴隷の”信”が秦の若き王である”政”をサポートし謀反を治める歴史スペクタルです。

原作のコミックの良いところを忠実に再現し、各出演する俳優の魅力もたっぷりと見ることの出来る日本発の中国歴史スペクタルは間違いなくおすすめ!

実写の映画では、コミックの1巻~5巻までを扱っています。

今まで中国の歴史の中で皇帝は、数多く扱われてきた題材だとは思います。横山光輝の『三国志』『項羽と劉邦』『史記』等が有名だと思います。(始皇帝は、史記で少し語られています)

漫画キングダムは、本物の「史記」から着想を得て、かなりの部分を脚色して執筆されているようです。

よくぞ、ここまで調べ、まとめ上げて独自ストーリーにしたものだと思います。

漫画キングダムでは、なんていうのか歴史の史実トレースよりもアツい漢の魂とか、下克上のリアル感を感じられる漫画です。上述のストーリーはどれもどこか天上の出来事。それが、奴隷の信(シン)はちょっと暑苦しいながらも人間くさく、本当の意味での信義が有る人間と人間の物語です。

キングダムの中では、各キャラクターが本当に人間として色があり、それぞれ特徴に富んでいて、見ていて楽しいですよね。

筆者の原泰久が出す公式ガイドブックの『キングダム英傑列伝』では、各キャラクターが相当解説されています

本記事では、実写映画との違いイメージを中心に解説します。


合わせて読みたいコミック原作の実写映画情報『約束のネバーランド』

合わせて読みたい中国の皇帝『ラストエンペラー』

実写版 キャスト

映画のキャストを以下におさらいします

日本映画を代表するかのような豪華キャスト陣、アクション映画の特徴からやはり若手が中心となりますが要素をおさえています。

出演者トピック

キャラクター読み方役どころ映画 役者
しん奴隷 将軍を目指す少年山﨑賢人
嬴政えいせい秦の始皇帝吉沢亮
ひょう奴隷 信の親友 政の身代わり吉沢亮
楊端和ようたんわ山の民 種族長長澤まさみ
河了貂かりょうてん信に寄り添う橋本環奈
成蟜せいきょう反乱を起こした 王弟本郷奏多
昌文君しょうぶんくん政を助ける文官(元武官)髙嶋政宏
へき昌文君 配下満島真之介
王騎おうき秦の大将軍大沢たかお
とう王騎イチの部下要潤
左慈さじ信の前に立ちはだかる王弟の部下坂口拓

合わせて読みたい原作コミックの『響 -HIBIKI-』

キャラクターとキャスト比較

原作の漫画コミックのキャラクター設定と、その比較していきます

※コミック画像は公式HPのコミック表紙より抜粋
※映画映像はyoutube.com 公式予告より

信 [山﨑賢人]

親友の漂とともに、奴隷の身分を抜け出すべく日々剣術の訓練を行っている。いつしか二人の夢は天下の大将軍になる夢を共有して日々を生きています。漂の元に昌文君が現れ、漂は王の身代わりとして王宮で働くも王弟の反乱で討ち死にして、信は漂の思いまでもを積みまして大将軍を目指すことを再度誓うのです。

漂とそっくりな政(始皇帝)を支援援護しつつ王弟の反乱を収めるべく尽力していきます。

熱い男で、奴隷の身の為、礼儀・儀礼はいっさいわからずこだわらない。猪突猛進のタイプの兵士かと思いきや暗殺者との初戦で名うての者を撃退し、さらには左慈(昔の将軍)やランカイ(大男)と真っ向に渡り合い勝利するところから、まれに見る天才剣士であることがうかがえます

ほげる

まさにイメージ通り
かっこよくてイケメン過ぎるのは仕方なしとして、やさぐれ感満々の奴隷の状態から、大将軍を目指す決心を心に決めていく様は伝わってきます。アクション(殺陣)もかなり上手なんだと思います違和感なしで見られました。

信は実在したか、史実では?

史実での信は、どんなキャラクターだったのか?

李信という、希代の将軍がモデルのようで、奴隷ではなく漢の李広の祖先が李信であったとのことです。

奴隷から夢を見ることはなかったようですが、王翦(おうせん)※と張り合う大将軍のようですね。

※王翦(おうせん)とは、コミックの中盤以降に登場する6将軍の一人で軍略の才に長けた人物です
 コミックでは、仮面の変な怪しい謎の人物です

嬴政 ・ 漂 [吉沢亮]

後の秦の始皇帝(第三十一代目秦国王)
奴隷の漂は、皇帝の政とそっくりな容姿をしています。

*政
政と昌文君は、漂を万が一の時のための自分(政)の身代わりとして登用し、信のことを漂から色々聞いていて信の武力を信じているように見えます。。
王家の血を引かない王妃からの生まれで先代から疎まれ、幼少時代を趙で育っているので人を信じることが出来ません。
いつも沈着冷静で、決して真を曲げず心も折れません。王弟の反乱に対しても、自ら率先して陣頭指揮作戦立案までしています。
山の民との、交渉に当たっても自ら中華を統べて平和を取り戻す、”中華統一”が夢と語っている夢見るリアリストです。

*漂
漂は、将軍を目指し奴隷の底辺から勝ち上がって行くには”武”を鍛えるしかないと、悟り信(しん)に先駆けて、自分で鍛えていました。信と出会うことで夢を実現しようと地に足のついた考え方をして理路整然と奴隷から勝ち上がることを考えているリアリストです。昌文君に政の身代わりと見初められる、身代わりだとわかってもそれが将軍いえ、奴隷から抜け出す近道であると判断して、納得して身代わりを演じ、身代わりの中でも王の気品と威厳を保ったと後に壁(へき)より語られます。

ほげる

端正なマスクの下に、知性と気品が宿っています。
心の奥底には、 あふれんばかりに確固たる意思の力を感じ焦る、まさに中華の皇帝のイメージ通り

漂は実在したか、史実では?

史実での漂は、どんなキャラクターだったのか?

残念ながら、オリジナルキャラクターであると思われます。

政は実在したか、史実では?

政はいうまでもなく、秦の始皇帝ですから

最終的には、不老不死をもとめたとかなんとか。色々なことを言われています。

楊端和 [長澤まさみ]

山の民を統一に導いた、圧倒的な武力を誇る女統領。地上の民と違い、あまたある民族を武力で平定し山の民の統一、山民族王兼秦国大将軍となっています。

山の一族からは「山界の死王」と呼ばれ圧倒的な美貌とそなえた女性。自ら先頭に立って先頭に明け暮れる。政の熱意に駆られ秦に手を貸すことになります。

ほげる

言葉が出ません、イメージ通り
長澤まさみの、舌っ足らずな喋り方も気にならない。台詞少なめ登場少なめですが、これを見るために映画を見たと言ってもいいぐらいインパクトあり。

『50回目のファーストキス』のはつらつとした雰囲気ともまた違いますね。
山の民の松本潤と一緒にお祭りを踊っていた『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』でもお姫様役で可愛かったです。山の民に本当に縁があります

楊端和は実在したか、史実では?

史実での楊端和は、どんなキャラクターだったのか?

ものすごく残念ながら、実在です!

おっと、残念なのは女性ではなさそうです。

秦の将軍であったようです。王翦や桓齮とともに趙の鄴を攻めた(鄴の戦い)では活躍したようで、コミックでも近しい書き方をされています。

長澤まさみでなくとも、何かこう中国美人、世界3代美女、楊貴妃的なの想像していた方、残念です。

河了貂 [橋本環奈]

元は山の民であった、河了貂ですが地上の村でひょんなことから、政と信を手助けすることになります。本映画では明かされませんでしたが本当は女の子で、男の子のふりをして生きています。

本映画の範囲では語られませんが、後の大軍師です。

かわいいかぶり物を常にかぶっていて、それはチョコボールを絶対意識しているだろうと思われるミノで全身を覆っています。(鎧をその下に隠し着ています)

ほげる

少女から大人へかわる、ボーイッシュさを橋本環奈さんが演じています。これだけかわいければ、すぐ女性とわかっちゃいそうですね。
原作とイメージはあいます

河了貂は実在したか、史実では?

史実での河了貂は、どんなキャラクターだったのか?

残念ながら、オリジナルキャラクターであると思われます。

成蟜 [本郷奏多]

政の異母弟の成蟜は、自身の産まれの気高さからどうしても、政の生まれの卑しさが許せませんでした。その為、反乱を起こし王座に就こうとします。

自らの血統に圧倒的な誇りを持ち、尊大な態度で臣下を扱い、平民を鬱憤晴らしに虐殺するなど、子供ながら暴虐な性格をしています。

後にそんなに悪いやつではないのでは無いか?と遠いコミック原作35巻では語られますが、それはまた別の話。

武力はかなり弱く、政からたこ殴りにあったり、少し怖いこと(自分の力しか使える物が無いとき)が起こったときには逃げ惑います、王の威厳は王都奪還編では0です。

ほげる

まさにイメージ通り
ここまで意地悪・凶悪な役ってなかなか難しいと思うのですが、本郷奏多 君は見事に演じきっています。
GANTZでもそうでしたが、悪の美学ってのがあるのかもしれません。

悪い男じゃあない優しい男を演じるときもあります。映画『進撃の巨人』では頭の良いアルミン役でした

成蟜は実在したか、史実では?

史実での河了貂は、どんなキャラクターだったのか?

秦の始皇帝の弟として実在しています。

残念ながら、本映画の一巻から五巻にあたる、王弟の反乱はオリジナルストーリーと思われますが、コミックの中盤で行われる王弟の謀反は史実に沿っているようです。(34巻~35巻)

アツい、いいやつキャラに変わっていくのですがそれはオリジナルキャラクターであると思われます。

昌文君 [髙嶋政宏]

政の唯一の味方の筆頭家臣です。いわゆる真面目ンボです。周囲からも評判は高いですが老兵です。決して政を裏切ることはありません。

ほげる

少し残念でした。
もう少し、威厳が欲しかったところですが役どころが難しいのかもしれませんが。威厳ありすぎても政の前に出てしまうので。
もうすこし、歳をとった俳優のほうがぴったりだったかもしれません。あくまでも個人的感想です。

昌文君は実在したか、史実では?

史実での昌文君は、どんなキャラクターだったのか?

なんだか、映画ではりりしいのですが、コミックでは巻が進むとドンドン情けないキャラになっていきます。そんな昌文君ですが実在します。

さらにかなり良いところ、そんなレベルではありません。なんと頃襄王(けいじょうおう)の公子で、秦の武将から秦の左丞相まで上りつめています。意外すぎる-

壁 [満島真之介]

昌文君の部下の中でも信頼に値する熱い男です。彼も昌文君に負けず、いわゆる真面目ンボです。

ほげる

イメージ通りですね。

もう少し情けない感じがいいのですが、この映画では”壁”の良さも悪さもでるほどの時間的余裕はありませんので、十分なレベルかと思います。

壁は実在したか、史実では?

史実での壁は、どんなキャラクターだったのか?

実在しているようですが、詳細は不明です。

ここまでくると、満島真之介のキャラで、もっとおちゃらけるとか。。。。

王騎 [大沢たかお]

原作『キングダム』においても、映画でも物語の方向性を決める重要な役どころです。

王騎は秦国六大将軍の唯一の一人です。
かつて中華全土を走り回り、秦にこの人ありと讃えられた武人です。
その武力には秦国では、誰も彼に意見など出来ないぐらい巨大な存在です。あだ名は・異名は「秦の怪鳥」

ほげる

ここは賛否両論あると思います
ほげるは、原作のイメージができあがっていたため、もう少し
”漢漢”した人で、少し喋り方が優しい人を選んで欲しかった。

大沢たかおは、イケメンすぎでしたね。
ちょっと残念でした

王騎は実在したか、史実では?

史実での王騎は、どんなキャラクターだったのか?

実在していて、秦の将軍ですが李信(信)とは活躍した時代が違い、ずいぶん古いです。名前も王齕(おうこつ)と同一等言う話もあるくらい、詳細はわかっていません。

”おうこつ”の、こつがなまって

”こっこっこっこっこっ”ってなったんですかね?

騰 [要潤]

常に、秦国六大将軍の王騎に寄り添い副官を務めます。

口数は少ない物の、王騎に匹敵する武力を持っているとされています。

ほげる

ここは賛否両論あると思います
ほげるは、原作のイメージができあがっていたため、もう少し
訳のわからない男が良かったです。

要潤ではイケメン過ぎ、整いすぎ
ちょっと残念でした

騰は実在したか、史実では?

史実での騰は、どんなキャラクターだったのか?

実在していて、韓の将軍で後に秦に降った内史騰ではないかと言われています。

副官ではなかったようです。王騎とは活躍した時代が違うようです。

まとめ

どうでしたか?
それぞれのキャラクターの設定と、コミック原作との違いのイメージ少しは伝わりましたでしょうか?

続編を大変期待しておりております。

”ほげる”的には、超おすすめの映画です、コミックも超おすすめです。
一気読みが絶対おすすめですが、没入感が半端ないので、俳人になる可能性あります。
ご注意下さい。

以下、映画『キングダム』での原作部分のコミックとなります