評価感想『ホース・ガール』夢と妄想と宇宙人が入り乱れるインディーズ映画!見たらこっちがおかしくなる妄想空想ガール

2020-02-26

映画『ホース・ガール』はNetflix配信の不思議な世界観で展開される精神世界の映画です。サラはオカルトドラマが大好きなクラフトショップで働き乙女チックな夢を抱く普通の女性だが、あるときから奇妙な夢と自身の夢遊病に悩まされ始めた。自分は精神病に悩まされた祖母のクローンではないかとの幻想まで抱くようになり、ついには宇宙人にアブダクションされているとまで思い込むようになる。

2020/2/7 Netflix配給配信開始した、アリソン・ブリー主演のインディーズのサスペンス映画です。

映画の詳細情報や予告編を見ると、ものすごく期待したくなる内容がありますが
見ると、かなり残念な感じがする映画です。

いえ、ところが、2回目見ると
実は穴場的な名画ではないかと思うようになりました。

もちろん、不思議な感覚の映画で、諸手を挙げておすすめとも言えないのですが、

かなり不思議感覚で、評価が分かれると思います

それでは、以下見ていきましょう

『ホース・ガール』イメージ画像
Netflix 公式より

あらすじ ネタバレあり

サラはクラフトショップ店(工芸店)で働く内気な女性で、趣味はといえばテレビドラマの『煉獄』(ホラーサスペンスドラマ)を見て、ズンバダンスを習い、毎日を過ごしている。
工芸店の店主以外の人とはほとんど口をきかない毎日が続き、ルームメイトのニッキーからは、オタクなテレビドラマを見たりしているとこからどことなくバカにされ嫌煙されている。

若い時していた乗馬も友人の落馬で怪我をしたことからサラが馬に乗ることはもうやめてしまっていた。今ではかつての手放してしまった愛馬の手入れをしたり、頼まれてもいない乗馬指導をしたり未練を断ち切れないでいる。

サラの誕生日の夜に、誰とも約束出来ず家に一人いるサラ。ルームメイトのニッキーが彼氏の友人ダレンを呼んでささやかなパーティを開いてくれた。サラは『煉獄』の主人公のダレンと同じ名前の新しいボーイフレンドと意気投合して、朝まで飲み明かすのだった。

ある夜からサラは悪夢を見たり、夢遊病に悩まされるようになった。
知らない人と一緒に白い空間で寝ていたり、その人が現実世界に現れたり、壁にひっかき傷が出来たり、車がとんでもないところに乗り捨てられていたり、突然知らない場所で目が覚めたりもした。

サラの奇妙な夢と夢遊病はエスカレートし、ダレンとのデートの時ついに自分は祖母と同じ顔をしているから、彼女のクローンであり宇宙人に誘拐されているのだと告げ、狂気の行動に走り始める。
自宅で大きな音楽を流し、香を焚き、悪魔を祓う行動を取り踊り明かす。意識が戻ったときには営業中の工芸店で裸でたたずんでいた。
精神病院に連れて行かれと、とサラの中で起きている現実は変えられず、精神科の先生に同じ説明を繰り返す。
病室で寝ていると、ついに夢で見た女性が同室の横で寝ていた。起きたあとに話しを聞くと彼女は1986年から来たことを話し始め、サラの宇宙人が連れ去ったり、時間を自由に行き来出来たりと、妄想は彼女の中で現実として固まり、ついに病院を脱走する。

厩舎から愛馬を連れ出し、どこか草原の中で横になるサラ。
サラを謎の光が包み、空へ吸い込まれていくのだった・・・

映画情報&キャスト

『ホース・ガール』 2020年 アメリカ
【原題】Horse Girl
【監督】ジェフ・バエナ
【脚本】アリソン・ブリー
    ジェフ・バエナ
【製作】アリソン・ブリー
    ジェフ・バエナ
    メル・イズリン
    アラナ・カリザーズ
【配信】Netflix配信
【音楽】ジェレミー・ズッカーマン
【出演者】
サラ(アリソン・ブリー)
 :日曜洋品店で働く内気な女性
  若い頃は乗馬をしていた
ニッキー(デビー・ライアン)
 :サラのルームメイト
ダレン(ジョン・レイノルズ)
 :サラが思いを寄せる男性
  ニッキーの彼氏のルームメイト
煉獄の女性(ロビン・タネイ)
 :テレビの中の女優

超感想中心の解説考察

アリソン・ブリーの熱演は買い! しかし謎の展開が・・

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ある意味かなりの熱演をしたアリソン・ブリー!

彼女が演じるサラは、何が現実なのかさっぱりわからなくなっていきます

あらすじを整理して書いているつもりでも、中々伝えられずにもどかしいのです。

映画全体の前半と後半でまるで別の映画を見ているみたいに混沌としていきます。

前半は、内気な彼女が本当に誰とも話も出来ず、唯一架空のドラマ『煉獄』のみを生きがいで生活しているのが、ありがちな感じで痛かったです。

『煉獄』のモデルとなったドラマは、『スーパーナチュラル』だろうなぁと勝手に思いながら。まあ、『ホース・ガール』を一人で見ている自分もこんな感じかなぁと。くすっと笑ってしまいました。

サラは決して、容姿が悪いわけでも無いのに平々凡々とした日常を打破できません。

なぜかモテない、友達もいない、そんなキャラ設定人っているサラが、映画の中盤過ぎ後半戦から突然ぶっ飛びます。

祖母が自分とそっくりな写真(頭がおかしくなった)、そううつ病になり自殺した母親、そして自分、父親はいない。

このキーワードで、「私はクローンだー」って騒ぎ始めるんですね。

映画的には、伏線がまったくなく突然に始まり、そして収拾が付かなくなっていきます。

アリソン・ブリーの体当たり演技だけは、凄くよくわかります。

お医者さんに鼻毛まで見せて、を見せて、シャツを後ろ前逆に着たりして、サイコってますね。

アリソン・ブリーへのこの映画のインタビューでも、非常にタイピカリーな女の子が突然自分でも自分自身がわからなくなっていく恐怖を表したかったことを語っています。

アリソン・ブリーって何かと体当たり演技が多いですよね。

人気を博したドラマ『ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』Netflix配信では主演ルース役でめっちゃ評価されています、映画では『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』なんかにも出ています。

映画の方向性も精神世界を描いているので、支離滅裂

オカルトなのか

SFなのか

精神的なものなのか定まりません

途中では、単なるメンヘラ女の妄想とまで思ってしまいました。

合わせて読みたい日本のメンヘラ系『彼女がその名を知らない鳥たち』

評判は? 面白いのか、面白くないのか

この映画は、とっかかりがなさ過ぎて残念ながら非常に見る人、評価する人を選ぶでしょう。

海外の評価サイトを見ても、批評が2分化して分かれているように見えます。

スコア) ※2020/2時点
   iMDb:61点 
   TOMATO:70%

じゃあ、本作は本当に残念な駄作なのでしょうか?

確かに、面白くない!インディーズってのもあるのでしょうが。

それだけでなく、視聴者に寄り添ってないんですよね。

作り手側の思いが強すぎて、上から目線ってよりは、わかってくれる人にだけ伝わればいい。

そういう風に見えます(不親切)

なのですが、評価が変わりました。

”ほげる”的には、あらすじを考えるに当たって、

色々と整理したり見直したりした結果、

これ実は隠れた優秀作品かも?

と思い始めました。

こういうぶっ飛び妄想系は、突き詰めると面白い映画や名画要素がつまっています。『ノクターナル・アニマルズ』なんかでもそうです。主人公が妄想の中で仮想のヒーローと語り合うバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』なんかもそうです。

記憶喪失系だと、『マルホランド・ドライブ』なんかもそうですね。

映画の謎、ラストの考察

この映画の見どころは何か問われると、個人的には決して

おすすめ出来ると言う意味で、いい映画とは思えません。

がしかし、受け手のほうで好き勝手にラストを考察出来ることでしょう。

だって、くみ取れないんですから

そりゃあ仕方ない。

そういう意味で幅がある

いい映画です。

この映画を考えると、大きく考えると、

  • サラは狂っているのか、正常なのか
  • 宇宙人なのか、クローンなのか、時間移動(タイムスリップ)なのか

合わせて読みたい精神の極み『JOKER』

映画ストーリーライン解説 ネタバレ

映画の中の、気になる伏線・ネタバレとして、気になるところから
以下のような感じだと思います。

伏線多過ぎですが、お付き合い下さい!

  • ニッキーがいると思っている夜、どこからか夢の声が聞こえる(女の子と話している)
    ★未来1の声が聞こえている★
  • 夢の中でニッキーと話をしている声が聞こえる(パイプとか、壁とか言っている)
    ★未来2の声が聞こえている★
  • 壁に傷が出来てる
    ★なんの暗示かわからない★
  • パイプの修理をしてもらっている
    ★未来2事実がになった★
  • サラは祖母にそっくり
    ★クローンもしくは、タイムスリップ★
  • 祖母は頭がおかしくなった(未来の声が聞こえて、妄想癖あり)
    ★クローンもしくは、タイムスリップ★
  • 母はそううつ病になり自殺した
    ★祖母と娘が同一人物で、その関係性でおかしくなるのではないか?★
    ★母親は、ダレン(宇宙人)との子ではないか?★
  • サラには父親はいない
    ★なんの暗示かわからない★
  • 水が排水溝に流れ落ちるシーン(象徴)
    ★なんの暗示かわからない★
  • 精神病院で医者と話すと先週も話していると言われる
    ★未来3を体験している★
  • もじもじ君夢パート
    ・医者(イーサン)と話した後、看護師=>看護婦に何故か変化して(ドアが開きっぱなしになる)
     ★過去に飛んだと思われる★
    ・逃げ出した後、逃げている自分を自分が窓から見ている(サラが二人いる)
    ・家に帰るとニッキーでない女性に声をかけられる
     ★祖母と勘違いされている★
    ・もじもじ君状態になる
     ★よくわからない★
    ・馬小屋で世話役に怒られる
     ★よくわからない★
    ・ダレンとエッチする
     ★サラの母親が受胎するのではないか?★
  • 朝起きると夢の女性が横で寝ている
    ★未来1事実がになった★
  • 精神病院で医者と話すと昨日は話していないと言われる(72時間前は話したから退院していいと言われる)
    ★時間の消失、記憶消失★
  • 退院後、祖母のメイクと服装で出かけ、馬を連れて草原へ=>ラストシーン
    ★中空へ連れ去られる 誰に?★

ラストの考察

ストーリーラインの解説から、伏線をくみ取り再度考えてみると

以下が”ほげる”的な解釈のパターンです

いくつか出てきます

  1. 宇宙人によるタイムスリップで人生ループ説
     サラ=祖母 
     ・時間的解釈は合う
     ・両親とサラとの関係が不明
  2. 宇宙人によるクローン説
     サラは祖母のクローン
     ・時間的会社がおかしくなる
     ・両親とサラとの関係が不明

  3. サラはただの精神障害
     だとすると、未来の声を聞くことが出来ないはず。

一番有力なのは1タイムスリップorループ説と考えます。

しかしながら、解決できない謎がそれでも残ります。

  • サラの部屋の壁のキズ
  • 両親の謎
  • ロン(パイプ屋さんも宇宙人にさらわれている?サラと同じ境遇の人)がいまいち何の伏線かわからない

これらの謎も含めて、推測しか出来ませんが、タイムスリップが一番説明が付きます。

まあ、それを超越して、全て妄想の中だったってのが、

一番スッキリですが、それだと映画的に面白くなくなるので。

これで、考えるようにお願いします(笑)

似てる感じとも言えない映画として、宇宙人説なら『THE 4TH KIND フォース・カインド』とか、『フォーガットン』とかですかね。これらの中でも主人公はぶっ飛びキャラです。

映画の感想まとめ

Nrtflixは、あいかわらずこういう映画が多いですね。

ただ、今回はちょっと映画を見返すことで(あまりに何にもわからず)、実は名画かも(いいすぎか)と思うに至ったのは、ちょっと自分では新しい体験でした。

一回見て評価変わること無いんですけどね。普通は。

ネフリのいいところは、何度でも見返すことが出来ることが最大かもしれませんね。

最後に残った謎が、「ホース・ガール」インタビューとか色々見たけど、単に乗馬好きの女性のような印象ですね。ひょっとしたら宗教的なホースメンと同じようなニュアンスがあるのかもしれませんが、言葉尻からでは、まったくわからずじまいでした。

映画のホースメン的な謎とも直接的な関係は、ありませんでしたね。

”ほげる”的には、つまらん=>残念=>おすすめに変化した映画です

個人的には珍しい変化です。

娯楽的に、おすすめ度としては低めですが、

どっぷり妄想ワールドインディーズを楽しみたいのなら良い作品となるでしょう。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 2