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『最高に素晴らしいこと』Netflix配信 二人のピュアな心のふれ合いと切ないラストシーンが胸を打つ!:動画配信・映画感想あらすじ考察

2020-02-29

ヴァイオレット(エル・ファニング)は姉を交通事故で亡くし傷心した心が癒えない高校生。フィンチとは高校の課外授業でインディアナ州の良いところ巡りのパートナーとしてふれ合い、お互いの心を洗っていく。一方でまた、フィンチは誰にも癒えない心の闇をかかえていた。『最高に素晴らしいこと』は、そんな二人のピュアな心のふれ合いを描きます。

2020/2/28 Netflix配給配信開始した、エル・ファニング主演の青春ラブストーリー映画です。

映画の詳細情報や予告編から期待しまくっていました。

あの天使のような、エル・ファニングがフェアリー界でないとどうなるのか、ものすごく期待わくわく。

実際みると、良かった!。
おすすめの作品です。

完全にエル・ファニング狙いだったのですが、なかなかどうして相手役のジャスティス・スミス掘り出し物でした。

誰が見ても良い映画であると
思う人が多いと思います。

どうしても共感出来ない少数派もいそうで、意見が分かれそうですね。

それでは、以下見ていきましょう

『最高に素晴らしいこと』イメージ画像
Netflix公式 Copyright(c) youtube.com

あらすじ ネタバレあり

自分も搭乗する車の事故で姉を亡くしたヴァイオレットは、仲の良かった姉の消失感と自分が生き残った罪悪感に日々の生活を無気力に送っていた。
姉の誕生日の日、事故のあった陸橋の手すりに立ち事故現場を見下ろしていた。まるでそのまま落ちて吸い込まれそうなヴァイオレットは無表情に下を見つめている。
ジョギングをしていた男の子(フィンチ)がそんなヴァイオレットをみつけて声をかけ下ろした。

翌日学校でフィンチは学校の課外活動としてインディアナ州のスポットを捜してまとめる課題のパートナーにヴァイオレットを指名した。
フィンチの強引な誘いにはじめはとまどいながらも、1カ所、また1カ所と回るうちにヴァイオレットの心に少しずつ自分を取り戻していった。
一方でフィンチもまた、心に闇を抱えていた。幼少の頃父親からの虐待にあいながらも、その理由と答えを求めていた。空虚な心と闇が彼の心を支配する。

ヴァイオレットの心が完全にフィンチに向いて、恋愛対象としてフィンチを見るようになると共にフィンチの心の病も進行して、家に帰らなかったりヴァイオレットに連絡せずに数日間雲隠れしたりとしていた。
そんなあるとき、学校でフィンチはついに同級生にちょっとした言葉に怒りをぶつけてしまう。

心が壊れていったフィンチに寄り添おうとヴァイオレットは話を聞いて助けようとするが、フィンチは二人の思い出のスポット巡りの湖で命をたってしまう。

ヴァイオレットは課外活動のレポートを教室で読み上げる
そのレポートはまるでヴァイオレットの心を開いてくれたフィンチへの手紙のようだった。

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映画情報&キャスト

『最高に素晴らしいこと』 2020年 アメリカ
【原作】All the Bright Places
【監督】ブレット・ヘイリー
【脚本】ジェニファー・ニーヴン
    リズ・ハンナ
【原作】ジェニファー・ニーヴン『僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと』(辰巳出版)
【配信】Netflix
【製作】エル・ファニング
    デヴィッド・S・グレートハウス
    ブリタニー・カハン
    ミッチェル・カプラン
    ダグ・マンコフ
    ポーラ・メイザー
    アンドリュー・スポールディング
【製作総指揮】
    キミ・アームストロング・シュタイン
    リズ・ハンナ
    ロバート・サレルノ
【出演者】
ヴァイオレット(エル・ファニング)
 :姉を交通事故で亡くして
  心を閉ざしてしまった高校生
フィンチ(ジャスティス・スミス)
 :ヴァイオレットの心に触れて
  救ってあげようとするが
  自身も深い闇を持っている

超感想中心の考察解説

不幸すぎる主人公 ヴァイオレット

Netflix公式 Copyright(c) youtube.com

タイトルの、『最高に素晴らしいこと』とか、原題の「All the Bright Places」からは想像出来ないくらい、主人公のヴァイオレットは超不幸です。

  • 交通事故で姉に先立たれ
  • 親友のアマンダは過食症のリスカ
  • 付き合っているフィンチが自殺

ラストシーンで、あそこまで明るく前を向けるヴァイオレットが凄すぎます。

普通は最愛の彼であるフィンチが自殺してしまっただけでも衝撃です。

ヴァイオレットはしかも、親友のアマンダが精神を病んでいるのにも気がついていませんでした。

姉の死がそれほどヴァイオレットを内に閉じ込めていて引きずっていたと言うことでしょう。

それでも気付けない。。。のはちょっと親友と呼べないよなと思いつつ。

フィンチが死に至る経緯としても、彼に最初に救ってもらったのはヴァイオレット自身なのです。

そのヴァイオレットが最後の最後に、彼の心の闇を解くことが出来なかった。

じゃあ、何が彼女をラストシーンのように輝かせ、前を向くことを出来たのか

それはフィンチと過ごした短い時間で訪れた場所や、出来事そのもの

そのどれもが最高の出来事だったと言うことなのでしょう。

タイトルと原作からすると、彼との思い出の場所の一つ一つが彼女に輝きを取り戻していくと言う意味合いだと思います。

他にうつ病とか家族の抱える病気、死から明るく回復していく映画と言えば『リトル・ミス・サンシャイン』とか、『17歳のカルテ』などがありますが、なんといっても精神に病みを抱えた同士の恋愛であれば『世界一つのプレイブック』が一番しっくりきますね。

でも、切ない感動はこちらの映画のほうが上でした。

合わせて読みたい『世界に一つのプレイブック』

綺麗に撮影された、どこにでもある風景

ヴァイオレットの心の声を反映したかのような、映像に美しさがあります。

カメラの寄り方とか、パンの仕方好きです。

Netflix系の配信映画の場合、全体的な写し方や空撮など構図が似通った傾向にはあると思いますが、カメラ撮影にこれほど人の気持ちが表現されていて、そしてキラキラしている映画も多くはないと思います。

フィンチのヴァイオレットへの想いと、ヴァイオレットのフィンチへ惹かれていく想いの両方が純粋に伝わってきます。

時折急展開過ぎだなぁとも思いますが、

人と人の出会いはそんな物かもしれません。

映像のどれもが、たいしたことの無い場所です。

でもキレイに撮っているんですよね。まるでヴァイオレットの心の中に一つずつ現実が戻っていくようなハッとする美しさがあります。

単純なシーンの連続ですが、車での走行シーンや、自転車での二人で走るシーンとかは、少しキュンとしたセンチメンタルな想いがよぎります。

エル・ファニングはギリギリ可愛さで乗り切れます

ヴァイオレット(エル・ファニング)は可愛いですねー。

透明感があり抜群です。人気者だった彼女が不幸な出来事で暗い役になるのがコントラストがより効いています。

『マレフィセント』で見せた愛らしさがギリギリ残っているエル・ファニングですが、この後の女優としての成長が楽しみです。

同じく子役から『ハリーポッター』シリーズのエマ・ワトソンが少女から大人への道筋で体当たり演技で色々な映画に出演して乗り切ったのを思い出します。

エル・ファニングの貴重な水着ショットが、少しだけぽっちゃりも可愛いですね。

演技は今後に期待ですが、うつむき加減の内向的な演技もなかなかどうして味がある演技でした。欲を言えば、フィンチとのからみで、突然明るくなる感じが違和感がありました。

他の人を拒絶しているのに、何故フィンチならOKなのかがちょっと解せない。まあ演技と言うより脚本かもしれません。

エル・ファニングは、製作も手がけていますので今後にさらに期待です。

合わせて読みたい妖精の国に生きるエル・ファニング『マレフィセント』、『マレフィセント2』

フィンチ役ジャスティス・スミスが怪演 リアルではカミングアウト

フィンチ役のジャスティン・スミスは、私は素晴らしいと思いました。

ジャスティンスミスは、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』への出演や『名探偵ピカチュウ』のティム・グッドマン役で名を世に出しました。

このピカチュウは個人的にはいまいちな設定ですが、まあ家族で見るのには面白い作品で、ポケモンの実写に目が行ってジャスティン・スミスはあまり目立てませんでしたけどね。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 ではゴールデンラズベリー賞の最低助演男優ノミネートと、不名誉な黒歴史もありますが、そんなことは今回の作品を見るとみじんも感じられませんでした。なんか同じしゃべり方でも、本作の上から目線の自信たっぷりなフィンチ役とは程遠く、ジェラシックワールドでは、もっと情けない研究者役でしたから。その辺のちぐはぐさが、ゴールデンラズベリーなのかもしれませんね。

完全にエル・ファニングよりも存在感があり、映画のストーリーをリードしていました。

心を病んでいる役柄で独特の表情、中空をにらみつける心の葛藤、台詞回しや間の取り方等、どれも良かったです。

「”変人”と言うレッテルで本当の心の闇や悩みをごまかそうとしている」演技が本当に良く伝わってきました。

今後出演作さえ間違えなければ、若手の中でもかなりの人物になると思われます。

”ほげる”的には、かなり要チェック人物になりました。

最近自身のInstagramで”クィア”であるとカミングアウトしたそうです。本人の演技に対するピュアさは、こういうところからくるのかもしれませんね。

クィアとは、性的マイノリティを指す俗語です。

音楽・挿入歌もセンスがいい

色々と良かったですが、耳に残った2曲を紹介します。

  • スターシップ/Nothing’s Gonna Stop Us Now(愛は止まらない)
    一瞬ですが、車でドライブ中に流れ始めた曲です。80年代の映画『 マネキン』で使われていた曲ですね。
    フィンチも言ってたように、本当に良い曲です!
  • Too Young To Burn / Sonny & The Sunsets
    同じくドライブで、フィンチがノリノリで歌ってましたね。
    ちょっと古い曲ですが、好きです。
youtube.comより

海外の評価 2020/03時点

評価内容も、純粋なラブストーリーとか、ヒューマンドラマとして捉えて好評の意見が多いですね。一方で一般視聴者からは辛辣な内容が多いです。

この辺が評価分かれるポイントが影響しているのだと思います。

共感出来ないところは確かにあります

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
61
User rating6.5/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
68
Audience45

映画の感想まとめ

評価分かれるところでしょうが、”ほげる”的には当たりでした。

ラストシーンに繋がる、フィンチを下がるヴァイオレットの湖のシーンは泣けました。

(おえつ)嗚咽って、言うんですかね。ああいうの見るとジーンときてしまいます。

なかなか、伝わってきました。

また、なんと言ってもジャスティス・スミスが最高に良かったです。

センチ名気持ちで心に曇りがある人は、是非見てみて下さい。ピュアな気持ちに心洗われます。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 4