映画感想『マレフィセント』あなたの知っている物語は本物ですか?寓話・童話のもしもの可能性

2019-11-05

『マレフィセント』眠りの森の美女オーロラ姫の誕生の祝いの場で3人の妖精の願いごとのお祝いに加えて、マレフィセントが『16歳の誕生日に糸車に刺され永遠の眠りにつく、目を覚ますには真実の愛のキスのみ』と呪いをかけた。

あらすじ みどころ

妖精マレフィセントはステファンと恋に落ち、人間の良いところを知り徐々に心を開き大人になった。ステファンは成長するに従って、人間の悪いところが目立つようになりマレフィセントの元を離れる。妖精マレフィセントと戦って傷を負った国王は、マレフィセントを討ち取ったら、”王国の王にする”と重鎮達に約定してしまう。それを聞いていた従者のステファンは卑劣にもマレフィセントをだまし寝ている間に翼をもぎ取り、国王の座に納まる。程なくして王妃と結婚し子を設けるが、その子の誕生の祝いの場で3人の妖精の願いごとのお祝いに加えて、マレフィセントが『16歳の誕生日に糸車に刺され永遠の眠りにつく、目を覚ますには真実の愛のキスのみ』と呪いをかけたのだった・・・・

キャスト&映画情報

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『マレフィセント』 2014年 米
Maleficent

監督 ロバート・ストロンバーグ
脚本 ポール・ディニ
出演者
マレフィセント :アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)
ステファン王  :シャールト・コプリー(Sharlto Copley)
オーロラ姫   :エル・ファニング(Elle Fanning)
ディアヴァル  :サム・ライリー(Sam Riley)
ノットグラス  :イメルダ・スタウントン(Imelda Staunton)
フィリップ王子 :ブレントン・スウェイツ(Brenton Thwaites)

アンジェリーナ・ジョリー画像
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マレフィセントとオーロラ姫

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さてアンジェリーナ・ジョリーが演じるマレフィセントは黒い羽を持っている妖精で森の王女的な存在だ。アンジェリーナ・ジョリーの演技はさすがにアカデミーに名を連ねる女優で、ほぼCG撮影とわかっているけど存在感は圧巻だ。演じ方的には『トゥームレイダー』と同じ雰囲気だ。

オーロラ王女役はエル・ファニングです。ダコタ・ファニングの妹で知られている。透明感あふれる少女で純粋無垢な役どころにまさにぴったりだ。

オーロラ姫は16歳。それを演じるエル・ファニングだが、アンジェリーナ・ジョリーが『17歳のカルテ』でやさぐれた精神疾患患者を演技をするアンジーと歳がとても1つ違いとは思えない。これもなにか対照的で面白い。

黒い妖精は唯一無二なのか最強マレフィセント

『マレフィセント』イメージ画像
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一般人であるステファンがまだ汚れを知らなマレフィセントが子供の妖精の時に恋に落ちる。こんなところから物語は始まる。成長するに従い、もの凄い魔法パワーと多く黒い自由を与えてくれる翼で大空を颯爽と滑空する姿が印象的だ。

魔法で出来ないことは何も無い、木は生長させるし、ものが壊れても直してしまう。そんな巨大なパワーを持つマレフィセントも最初から、”黒い”訳では無く、純粋無垢に恋愛感情を徐々に膨らませていく乙女である。ステファンは宝石を盗むなど最初から黒かったのに、マレフィセントにたしなめられそういう生業を隠しているのだろう、そのまま人間的に育っていく。

成長したステファン(若い設定だろうがどうみてもおっさんにしか見えない)はお金地位名誉にこだわり、ひどく人間らしく振る舞っている。マレフィセントと対照的だ。ステファンは王族に憧れ、マレフィセントに恨みを持つヘンリー王子の報奨に目がくらみマレフィセントの翼をもぎ取り、死の証拠として提示し王座を獲得した。ここではマレフィセントを殺しきれなかった、翼をもぎ取るのがいっぱいいっぱいだった。

ちょっとわからないのが、この下りが後半につながってこない。ステファンとマレフィセントが実は心の奥底ではつながっていたとか、あれば別だがそんな描写はないし。

マレフィセントは羽をもぎ取らて、”黒く、どす黒く”なっていってしまう。羽をちぎられたときの叫び声は、『バイオハザード』のラストシーンのミラ・ジョヴォヴィッチの叫び声に匹敵する。

マレフィセントの復讐するは我にあり

マレフィセントはこんだけ巨大な魔法力があれば、いかようにも復讐出来たはずだ。それでも直接的な危害を加えず、カラスのディアヴァルを人間に変身させ、忠実な下僕として、人間界を監視させるとのこからも、寸前のところでやはりステファンに対する”愛”があるのだろうと推察する。

『マレフィセント』イメージ画像

やがてステファンには、子供が生まれオーロラ姫と名づけられるが、その子の誕生の祝いの場で3人の妖精の願いごとのお祝いに加えて、マレフィセントが『16歳の誕生日に糸車に刺され永遠の眠りにつく、目を覚ますには真実の愛のキスのみ』と呪いをかける。

この呪いにはどういう意味があるのだろうか、もちろん原作のグリム童話を考えれば、当然そうなる。だけど、あそこまでの魔法パワーを持っていれば、
本当の復讐であればどんな惨いことでも出来たはずだ。ここで思うのが、ステファンへの恨みではなく、実は自省と自分への愛の回帰をを実は期待していたのでは無いか?
と考えてしまう。

ステファンもかけられた呪いを聞いて、「真実の愛はにから無理だ」的に言っているので、どういう代物なのか暗黙的にわかっていたはずだ。じれったい、ストレートにちゃんと謝ってと言い合えばいいのに。

無理めの展開も面白い

『マレフィセント』は娯楽としてはものすごく面白いが、随所に無理な設定がいろいろある。

  • 巨大すぎる魔力
  • 羽もぎられて再生できないの?
  • 羽ちぎられても羽の存在探知できるのでわ?(16年間気がつかなかったの?)
  • ステファンかなり変質的すぎ こだわるポイントが違う
    16年間戦争しか考えないなら、もっとなんとかなるのでは無いかと思う。
    最後の戦いでは1vs1でマレフィセントと戦い、最後強かった。
  • オーロラ姫はかわいいんだけど、無邪気すぎ・お馬鹿すぎ

この辺がちょっとストーリー展開が無理目。童話を映画に変えるとこうなるのかなと失笑しながら見ることができた。(良い意味でディズニー映画として見れるので好き)

合わせて読みたい『マレフィセント2』

アバター彷彿する世界観

全体的に映像とかは、CG/FX映像で娯楽映画として見る分にはとても面白い。大空シーンとかは、『アバター』を彷彿する、爽快感漂うシーンが多く気持ちがいい。
(適度な滑空、大空を飛ぶ事へのリアル感)
やはりこの辺は、『アバター』で プロダクションデザイナーを務めたストロンバーグ監督が手がけただけあると感じますね。

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マレフィセントが勧善懲悪の存在だった妖精が、感情が育つに従い人間の汚い欲望や感情に汚され汚く育っていき、そして負の感情を純粋に捉えて、”悪”になるが、オーロラと言う純粋無垢なものに触れ、”妖精”マレフィセントが何よりも愛しい存在になっていくところ、相反した感情がプラスとマイナスを行ったり来たりするそういったところこの映画に味を加えていますね。

これを期に、原作のグリム童話で今一度違いを見てみると面白いかもしれませんね。
実はグリム童話では、呪いそのものが違っていたりします。「王女様は死ぬのではなく、100年間眠り続けた後に目を覚ます」となっていて、
か軽い、軽すぎる。死なないです。目覚まします。100年後!
これのさらに原作と思われている作品には、もっとグロいのがたくさんあるようですから。

皆さんもよかったら見てみて下さい。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       3
 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎
 3

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、面白い作品と思います。