『コフィー&カリーム』(Coffee & Kareem)Netflix配信 ドタバタ劇の中の笑えないブラックユーモア タイトルも黒とシロ:動画配信・映画感想あらすじ考察
『コフィー&カリーム』はハングオーバーシリーズのエド・ヘルムスが主演のドタバタコメディ映画!真面目なデトロイトの警官コフィーが交際相手の女性の子供とひょんな事から、麻薬取引のギャング組織相手に繰り広げるドタバタ映画
カリーム役の少年の暴言と、口癖や行動が映画とはいえ、かなーり評判を下げそうな映画です。
Netflixで、2020/4/3配信開始したコメディー映画ですが、
詳細情報での公式Netflixでの表示は「ぶっ飛んでいる」「エキサイティング」となっているので、ぶっ飛び方も狙い通りなのでしょう。
賛否両論あり、むしろ評判はかなり悪いと思いますが、“ほげる”個人的にはキライではない。実わ。。
面白みはあるものだし、そこそこストーリーがたとえありがちでも最後まで見られる映画は何らか面白いです。
決して、おすすめと諸手を挙げてはいえませんが、
おすすめの作品です。(責任は持てませんので、-10点くらいからスタートして下さい)
それでは、以下見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
実直で真面目が取り柄のデトロイト警察のコフィーはヴァネッサと交際している。ヴァネッサの息子のカリームは先生でさえ手を焼いている学校でもかなりの問題児だ。
ヴァネッサとなんとか恋愛を軌道に乗せたいコフィーだが、カリームは母親と付き合う警察官のコフィーのことがとにかく気に入らない様子。
ある事件でコフィーが護送していた麻薬の売人を逃がしてしまう、そのことでコフィーは道路交通整理に回され、同僚の切れ者女警察官のワッツからめちゃくちゃに暴言を吐かれている。
ヴァネッサから頼まれカリームを学校まで迎えに行き送迎をしているコフィーは、カリームに言われるがままの場所まで送るが、カリームはコフィーを不良達に痛めつけてもらい母親と別れ誘うと画策するが、その現場で本物の殺人事件を目撃してしまい、カリームとコフィーは逃走することになる。
命からがら逃げ延びたが、ニュースでコフィーが子供(カリーム)誘拐犯として指名手配されていることを知る。コフィーは汚名を晴らし、コフィーに認められ無事ヴァネッサと付き合うことが出来るか。。。
映画情報&キャスト
『コフィー&カリーム』 2020年 アメリカ
【原題】Coffee & Kareem
【監督】マイケル・ドース
【配信】Netflix
【脚本】シェーン・マック
【製作】エド・ヘルムズ
マイク・ファルボ
サンフォード・ネルソン
【製作総指揮】
ダン・クラーク
ジョードン・フォス
【出演者】
コフィー(エド・ヘルムズ)
:デトロイト警察の警察官で、真面目
ヴァネッサ(タラジ・P・ヘンソン)
:コフィーと付き合っている看護婦
カリーム(テレンス・リトル・ハーデンハイ)
:ヴァネッサの12歳の息子で
学校ではかなりの問題児
ワッツ(ベティ・ギルピン)
:デトロイト警察の女性警察官で
切れ者だが。。。本当は悪者
超感想中心の評価考察・レビュー
ブラックリストからの映画化作品
全体的にドタバタ劇感漂う本作品の脚本は、2014年にブラックリスト入りしてから2019年に映画化決定した作品です。
ブラックリストとは脚本や企画のユーザー登録制で、そこから投票や映画会社からの企画ピックアップで商業化が実現ししていくマッチングサービスとなります。
過去にはアカデミー賞や各賞まで獲得している掘り出し物を発出したりしています。
『ソーシャル・ネットワーク』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』なんかも、本ブラックリストからです。
このブラックリストに入ったと言うことは、それなりに望まれて投票合ったから映画化されたわけで、面白くないわけがない!
ちなみに、本作が並んだ2014年投票されているのは、『バリー・シール/アメリカをはめた男』『ザ・ウォール』など名だたるタイトルが並んでいます。
はずなのですが、
評価は。。。。
本作は、評価は二分するでしょう。いえ、悪い方が多いと思います。
とにかく言葉遣いが悪い少年カリーム
映画全般に言えることですが、12歳の子供のカリームがとにかく口が悪い!
ここが第1のハードルだと思います。
嫌悪感を覚えたり、もうげんなりする人は居るはずで、ちょっとどぎついですね。
ただ、これもこう言う演出で設定なんだと思い、映画として純粋にプロットを追っていけば、そう面白くないってことはない。ようは、そこそこ面白かったってのが、正直”ほげる”の感想です。
嫌われ要素たっぷりですけどね。
お下劣に加えて、性的な物や、人種差別まで徹底的にわめき散らします。
これが現実のデトロイト当たりのスラムの子供の現実かもしれませんし、気にせず見ることをおすすめします
出演者達のアンマッチな起用もわざとか?
言葉だけでなく、批評家からはキャスティングも酷評されるはずです。
誰が見ても、ミスキャストの要素がたっぷりです。
真面目な警察官にエド・ヘルムスです。しかもなんか情けない・頼りない警察官の割には、割と無茶します。正面切っての逆もないので、どことなく足りない!
彼の今までの映画と比較しても、腹を抱えて笑えるシーンがない。
これがかえって不気味で、壮大な伏線だったりしないかと疑っちゃいます。芸風的に少し今までの映画とイメージが違います。彼の作品は、どれも隠れたユーモアセンスに溢れて面白いですが『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』、彼が主演の『お!バカんす家族』など、本当に笑えます。
コフィーの恋人とヴァネッサ役を演じるのが、タラジ・P・ヘンソンです。
『ベンジャミン・バトン』のクイニー(ブラッド・ピットの老人赤ちゃんを拾う夫婦役)で見事アカデミー賞助演女優賞でノミネートをはたしている演技派です。
その彼女が、後半はモードが変わり悪態・暴言の数々、カリームの母親だなぁと言えばそれまでですが。
でも演技力は流石ですね。
個人的には、美人の女警官(実はサイコ)がぶっ飛んでいて、面白かったですね。ワッツ役のベティ・ギルピンはNetflixでコメディアンヌとして活躍しはじめました。まさにはまり役でした。
合わせて読みたいブラッド・ピット『イングロリアス・バスターズ』
”凸凹刑事もの”として見ると高評価
コメディーとして見るから、面白くないという話になるので、いったんコメディを忘れましょう。
そうすると、”凸凹刑事もの”として考えると、以外と面白かったです。
あくまでも、バディー刑事の延長です。
『トミー&マツ』的な、ちょっと古すぎですね。しかもテレビドラマだし。
感覚的には、『48時間』『ラッシュアワー』に近いタイプで、子供との事件解決していく要素を加えています。
過去には『K9/友情に輝く星』なんて、犬がバディな映画もありましたから。
悪態つきまくる、子供がバディでもおかしな設定ではないですね。
今までのバディ系のおっかけっこする刑事の要素はたっぷりで、ロータリーをドリフトでグルグル銃撃ちながら回る所なんて、最高に面白かったです。
本当のブラックコメディー
映画をまっすぐに見ると、評価としてはてんで、ばらばらのミスキャスト、笑えない悪態・暴言、笑えないブラックユーモア(主にエド・ヘルムスによる)、このへんが本当にきついので、先ほども書きましたが低評価でしょう。
でも制作陣が狙っているのは、まさにこの笑えないブラックジョーク、ブラックユーモアを酷評されることではないのでしょうか、本当ににそう思います。
ラストシーンで、コフィーが爆発で顔の半分が焼けて落ちて、それでもヴァネッサに付き合ってくれるかい?ってギャグを飛ばしながらキスするシーンがあるのですが、それを見たときにやられたと思いました。
その時の雰囲気が通常あり得ないぐらい軽いんです。
映画そのものが、ジョークそのものなので、映画を評価されようなんて、これっぽっちも真剣に思ってないんですよね。
その直後のシーンは、刑事物でよくある悪人(ワッツ)が立ち上がり、コフィーが銃を抜き立ち向かうのかと思いきや、ヴァネッサが先に抜き、ワッツを撃ち殺します。
これこそ、またぞや刑事物を全体的にこき下ろしています!
海外の評価 2020/04時点
いやいや、点数こそ低いとはいえオーディエンスからはそこそこかと思いましたが、中身はくそみそですね。
めちゃくちゃな書かれようです。
「何も見るべき物なし」「スラッジだ」「DOAだ」とかですね。
まあ、酷評ですね。
Metascore (批評家) | — |
User rating | –/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 13% |
Audience | 42% |
映画の感想まとめ
わらってしまうくらい、こき下ろされる映画でしょう。
ただ憎めない!
エド・ヘルムス好きとしては、こんな映画の中にもどこかに光明を見つけたい物です。
ただ、シリーズ化はきついでしょうね。
そこまでの価値はないのは認めます。
✔エド・ヘルムスが好き
✔→ブラックユーモアが好き
✔C級映画はお手の物!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 3
ストーリー構成 2
初見で読み取れない謎 3
ディスカッション
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