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『ターミナル』朝までロビーで寝かせて!実話からインスパイアされたヒューマンドラマ:動画配信・映画感想あらすじ考察

2020-05-24

映画『ターミナル』は実話を元に脚色したハールフルで感動のヒューマンドラマ!ビクターは母国のクラコウジアを離れ、アメリカのJFK国際空港へ降り立ったがアメリカ国内へ入国出来ない状態で足止めをされてしまった。ビクターが国を離れた直後にクラコウジアでクーデーターが発生したために、ビザの発給が停止されてしまったのだ・・

スティーヴン・スピルバーグ監督による

トム・ハンクス主演とくれば面白いに違いない

はずなのですが、

そこまでの相乗効果は無かったかな。

アイデア勝負の好きな部類の作品ではありますが、

名作やエンターテインメント、どちらにも入りきらない微妙なところです。

ストーリーとしては、面白い作品と思います

主人公ビクターの母国が

いきなり国がなくなってしまう凄い設定からはじまります

架空の国、クラコウジアなのですが、いかにも怪しそうな設定ですよね

主演のトム・ハンクスがアドリブを織り交ぜながら

なんとか入国しようとしますが、なかなかなイミグレーションを通れず、

怪しさ満点で、ストーリーが進んでいきます

映画としては、見どころ多く

普通におすすめ出来ます

☆3(5点満点で)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)はアメリカのニューヨークで、”ある約束”を守るために遠く母国のクラコウジアを離れアメリカに訪れていた。
ビクターはニューヨークのJFK国際空港へ降り立ったが、アメリカ国内へ入国出来ない状態で足止めをされしまった。ビクターが国を離れた直後にクラコウジアでクーデーターが発生し無政府状態に突入してしまったのだ。

クラコウジア政府が発行したビザの発給が停止され、ビクターはイミグレーションを通ることが出来ずに立ち往生の状態となるのだった。

ビクターは母国が既に無いため入国も亡命も、母国へ戻ることも出来ない状態となった。入国管理局としても、どうしようも出来ずに、ビクターは国際空港のロビーで生活をし始めることになる。ビクターは毎日、入国を試みるが毎回否決されてしまう。

手持ちのお金もなく、自動販売機や空港カートから小銭を稼ぐことを覚え、なんとか食事を食いつないでいた。
あるときに、キャビンアテンダントの女性(キャサリン・ザタ=ジョーンズ)と出会い、打ち解け程なく誌絵空港職員や店舗の職員達とも仲良くなっていくが、入国管理局のディクソンは頑なに、ビクターの入国を否決し続けた。

ビクターはいつの間にか、空港内で職を見つけて働くようにまでなっていくが・・・

[showTable]

映画情報&キャスト

『ターミナル』 2004年 アメリカ
【原題】The Terminal
【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【脚本】サーシャ・ガヴァシ
    ジェフ・ナサンソン
【原案】アンドリュー・ニコル
    サーシャ・ガヴァシ
【製作】ウォルター・F・パークス
    ローリー・マクドナルド
    スティーヴン・スピルバーグ
【製作総指揮】
    パトリシア・ウィッチャー
    ジェイソン・ホッフス
    アンドリュー・ニコル
【出演者】
ビクター・ナボルスキー (トム・ハンクス)
アメリア・ウォーレン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
フランク・ディクソン(スタンリー・トゥッチ)

超感想中心の評価考察・レビュー

スティーヴン・スピルバーグ監督作品

スティーヴン・スピルバーグ

そう誰もが知っている、映画界の巨匠中の巨匠!

なのですが、本作は色々な映像技術を駆使したり娯楽要素を織り交ぜた、スピルバーグらしさが中途半端になった作品のように感じます。

だからと言って、面白くないとか、つまらない、キライだというものではないのですが、ちょっとドラマ性だけが先行してファンタジックな内容は全くなく、エンタテインメント的な要素も面だってはありません。

スティーヴン・スピルバーグ監督は、社会ドラマ性に寄った作品を作ったときに、『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』などアカデミー賞はじめ高評価を得ることが多く、エンターテインメントに走ったときには、『ET』『ジョーズ』『レイダース』などアカデミー賞を取り逃すことがい多いですが記憶に残る作品を輩出してきました。

そういう基準から言うと、中途半端と言うことです。

元々どの作品でも面白い、監督の携わる映画には外れはありません

本作品も、かなり面白いとは思いますが自然とハードルが高くなっちゃいます

脚本はジェフ・ナサンソン

脚本のジェフ・ナサンソンは、スティーヴン・スピルバーグ監督ファミリーと言って良いでしょう。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では、高く評価されています。

その他に、『ラッシュアワー』シリーズも手がけています。

本作は、サーシャ・ガヴァシとの共同の脚本になっています、サーシャ・ガヴァシはドキュメンタリーで高い評価を得ている作家です。

本作も実話が元になっていることからの起用であると思います。

作品全体の、ストーリー構成としては、

序盤にあんだけ伏線的に話題を振っていた“大事にしている重要な”缶”と”ある約束”が、半年も1年も空港でビクターが中途半端な状態で暮らすにはちと弱かったなぁ

約束は守らなければいけない

そんなのは子供でもわかるのですが、亡くなった父親との約束だとしても、

それでも、そこまでアツくなれるほどの約束かな。。。

この辺がどうにも、冷や水を浴びせかけられた感じなのは、私だけかなぁ

家族の絆を大事にしつつサスペンスでアカデミー受賞『パラサイト 半地下の家族』

トム・ハンクスの原点的なコミカル演技

トム・ハンクスといえば、誰もが知るアカデミー俳優で、ノミネートも入れると作品に恵まれることも多く『フィラデルフィア』でゲイのエイズ患者の描写を鋭く生々しく演じ、『フォレスト・ガンプ/一期一会』では誰にでも勇気を与える知覚的に少し難のあるフォレスト・ガンプが成長しつつ成功していく半生を演じ2年連続でアカデミー賞の主演男優賞を獲得しています。

そんな、トム・ハンクスは、実は元祖的なライトコメディ、ヒューマンドラマコメディ的な位置づけの映画に数多く出演していました。

『ビック』やら、『スプラッシュ』と言った映画で、まだトム・ハンクスが若く、ほっそりした、コメディアンで、十分通じていたころです

本作の、トム・ハンクスはノリノリでビクターを演じていたでしょう。

かなりの部分で、悪乗りしているんじゃないでしょうかね。

この『ターミナル』撮影しているころのトム・ハンクスは既に、俳優業の傍ら、監督業やプロデューサー業にも軸を移しています。

そう言うところも影響してか、真面目な演技の奥にコメディアン魂に火がついているとみました。

超真面目な、イミグレや、入国の警備室に連れて行かれた後の、架空のクラコウジア語で、オーバーアクション気味な真顔で、のけぞるようなアクションと、塞ぎ込むようなアクションが対照的でコミカルの王道をいってます。

わかってんなぁー、

流石『サタデー・ナイト・ライブ』出身は違いますね。

とはいえ、作品はハートフルなヒューマンドラマ仕立てです

多国籍的な友情あり、恋愛要素あり

母国に戻れると言う最大の感動シーンもあり、流石安定のアカデミー俳優の演技がこういう所では光ります。

スティーブン・スピルバーグ監督とも、『バンド・オブ・ブラザーズ』でのコンビ再びで相性もばっちしですね。

ヒロインはキャサリン・ゼタ=ジョーンズ

キャサリン・ゼタ=ジョーンズも『シカゴ』でアカデミー賞助演女優賞を獲得している、立派なアカデミー俳優です。

間違いなく美人なのですがね、ラジー賞を受賞してしまうことも多い彼女です。

本作では、まあ少し行き遅れた39歳のわりにめっちゃ年齢詐称する

ある意味可愛い女子を演じます。

駄目女子の典型で、既婚者に少し優しくされるとメロメロです

とはいえ、ビクターの優しさに触れてお互い惹かれ合っていきます。

美人過ぎるので、すこし安っぽ過ぎる役回りのような気もしますがポンポンとまくし立てる台詞回しは見ていて小気味が良いです。

原作は実在のモデル マーハン・カリミ・ナセリ

イラン難民のマーハン・カリミ・ナセリは、実際フランスのシャルル・ド・ゴール空港で15年間にわたり過ごしたそうです。

マーハン・カリミ・ナセリは、国が滅んだとか、ビザが停止という話ではなく、政府に対する反対運動のために国外追放となり、その後各国で入国拒否されたために、そのような境遇に陥ったとされています。

『ターミナル』では、公式な宣伝として”実話”とはされていませんが、スティーブン・スピルバーグのドリームワークス社が25万ドルで興行権を買ったとされています。

本作の舞台は、JSF空港でした。

実際は、JFJ空港ではテロ対策でロケの許可は下りずに、郊外に広大なセットを設営してショップや飲食店は本物のブランドを入れるなどして対応したとのことです。

海外の評価 2020/04時点

評価は、両評価サイトで、そこそこの評価を得ていますが、

やはりスティーブン・スピルバーグ作品の割には、辛口コメントも多く

そこそこの点数です。点数のイメージは”ほげる”の評価と合います。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
54
User rating7.4/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
61
Audience74

映画の感想まとめ

そこそこ面白い映画でした。

結構、こういうノリの映画は好きです。

大きな名作とまでは行かなくても、家族で皆で安定して楽しめる映画だとお思います。

ただ、やはり

約束の、同機が。。。。

まあ、しゃなーなしです。他に画期的なアイデアもそうそうないですよね。

✔スティーブン・スピルバーグ作品は好き
✔トム・ハンクスの重厚な演技よりコミカルも好き
✔クラコウジア語を話せる人!

こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4

 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 3