『ママは世直しヒーロー』Netflixダサいタイトルから想像できない面白さが光るヒーロー:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ママは世直しヒーロー』Netflix配信のドイツのヒーローアクション映画!町のレストランでウエイトレスをしながら夫と子供と生活する普通の主婦のウェンディ、ある時浮浪者が「君は仲間だ」と毎日飲んでいる抗うつ剤を止めれば君のパワーがわかると言う!ウェンディは徐々に自分の持つスーパーパワーに目覚め始める
Netflixで2020/9/2に配信開始となったスーパーヒーローもののアクション映画です
ドイツ作で、このタイトル「世直し」って
何時代のタイトルですか?ってくらいおかしなタイトルですよね。
原題は『Freaks – You’re One of Us』
しっかりと、超能力っぽいタイトルで、Freaksがついてます
じゃあ、世直しって何?って気になっちゃう映画ですが
結論から言うと、まったく世直しなんてしません
でもこれが痛快だったりします
タイトルがあれ過ぎて損しちゃいますが、逆に期待しないで見たので普通に面白かったです
そんな映画のおすすめ度は
☆3のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
とある町で、学校の壁の一面に大きな穴があき、壊された学校の中でうずくまる少女
少女はただ耳にヘッドフォンをしてうずくまっているのだった!
町のレストランでウエイトレスをしながら夫と子供と生活する普通の主婦のウェンディ、夫のラースと息子のカールの事を愛しているが、レストランと家を往復する毎日が続く。住んでいる家さえ差し押さえられそうになってる。
ある時、浮浪者のマレクに残った残飯を渡していると「君は仲間だ」と毎日飲んでいる青い抗うつ剤を止めれば君のパワーがわかると言うのだ。マレクは歩道橋の上から道路に落下して車にわざと引かれる。次の日平気な顔して歩くマレクを見てウェンディも信じ始める。
ウェンディは青い薬を飲まないと、徐々に自分の持つスーパーパワーに目覚め始めるのだった。
レストランの同僚のエルマーもウェンディと同様青い薬を飲んでいた、薬を渡していた精神科医は実はパワーを持った人々の能力を抑える組織の人間だった。ウェンディも幼少の頃から保護され薬を飲まされ続けたのだ。組織はそういう人々を精神病棟に隔離しているのだという。
パワーを持ったウェンディ達は次第に暴走し始めるが・・
映画情報&キャスト
『ママは世直しヒーロー』 2020年 ドイツ
【原題】『Freaks: You’re One of Us』
【監督】フェリックス・ビンダー
【配信】Netflix配信
【脚本】マルク・O・ゼンク
【出演者】
ウェンディ(コーネリア・グレーシェル)
エルマー(ティム・オリヴァー・シュルツ)
メルク(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)
シュルテン博士(ニーナ・クンツェンドルフ)
超感想中心の評価考察・レビュー
ストーリー展開 ネタバレあり
ストーリーの展開としては、ある意味王道のようなヒーロー物の映画のプロットと大枠は同様です。不思議な事ですが日本の邦題と相まって、ヒーローらしからぬ行動が多い主婦の覚醒🤣の物語です。
普通の主婦ウェンディがある日、抑圧されていた薬を飲むのをやめて自分のパワーに気が付いていきます。
Netflixの『プロジェクトパワー』の逆ですね。
青い薬がパワーを抑えていました。そして、そんなスーパーパワーを持っている人は意外と多いのです、同じレストランで働いていた気の弱い青年エルマーもパワーを持っていました。
そういえば、浮浪者のマレクも言った。「俺たちは家族だ」
「こんなに、いっぱいいて、いいのかい!」と突っ込みたくなりますが、そういうものです。
この不思議な力の能力は、個人個人でそれぞれ違うようです。
このパワーについての説明は、そんなもんだ程度で全く映画の中では説明されません
遺伝とは思えなかったのですが、ラストにわかりますがウェンディの息子にも全く違うパワーが宿ってました。
ウェンディ:怪力・筋力系
エルマー :電気発生、電子機器自由自在
マレク :不死身
ウェンディもエルマーも自分のパワーに酔いしれていきます。
マレクが色々とたしなめますが自分のパワーに気が付いたに気が付いた二人の暴走は止まりません。
そうです
ウェンディにだって、エルマーに偉そうに講釈垂れることはできないはずなんですよ。
- 息子をいじめる子供を脅す
- 路上でたむろっている男たちを貶めて、怪我させる
- キャッシュディスペンサーを壊す(しっかり強盗です)
ただの、子悪党ですよ
とてもタイトルの、世直しヒーロー感なんてまるでなし。逆に好意アンマッチなところに映画のセンスを感じます。逆説的ですがね・・
それにしても、ウェンディにはエルマーを正しい道に導く師匠になってほしかったですね。そんな心の余裕なく、きっとかなり年上であろうウェンディに恋心まで抱くエルマー
ヒーローものが好きな割に、ヒールのヒーローがとっても似合うエルマーです
「バットマンなんて、ただの男だ」
エルマーの選民思想がバリバリ出てきます。
- 横断歩道の自転車カップルを殺す
- 継母を追い出す
- 父ちゃんを殺す
どんどんダークサイドに落ちていきます。
この逆進的なところがいいですよね。
従来のヒーロー物とも少し違いますね。ヒーローにあこがれてる青年がダークサイドに落ちて、自分の事を『エレキマン』と名乗るダサい頓珍漢さが面白いです
最後に、ド派手にウェンディとエルマーのヒーロー対決となるかと思いきや、あっさりウェンディが主婦の武器ゴム手袋をつけて、あっさりエレキマンに勝ってしまいます。
この辺は、もう少しアクションしてほしかったのですが。
映画全体的に、ハリウッドムービーのようなアクションや特殊効果ばりばり使っているというものではないので、バランス的にはかなり良いと思います
ラストシーンでは、力を使って自分たちの仲間を救い出し始めるウェンディと横に並ぶのは、いかにも普通のおじさんと、おばさんが並んでってところが、逆に共感持てました!
人類の亜種として、思うところ
邦題のタイトル以外は、意外と好きな展開でした
もちろん映画そのものにはハリウッド的な匂いはせずにチープ感漂いますが、逆にあからさまな特殊効果なんてなくても、そこそこ楽しめます。
あくまでもこの映画だけの世界観ですが、ドイツ人が考える超人の定義って、あくまでも普通の人類がベースとなっていてるのが興味わきましたね。ヒーローは唯一の絶対的存在ではなくて、世の中にいっぱい存在していて薬を使って抑圧されている。
つまりは、暴走しようが何をしようが制御する方法を人類は知っているということです。
それは未知のパワーではないのです。
人類側の組織は、シュルテン博士の「普通の生活をさせてあげている」「あなたたちの為よ」って、
どんだけ上から目線なんですかー
あくまでもスーパーマンはいないし、Xメンなんてわけのわからないものではない
病気です キリッ!
考えすぎかもしれませんが、なんでも型にはめる平準化させ愚直で生真面目な感じ
このへんに、ドイツ人の魂を感じますよね
レストランの店長に思うところ
レストランの店長を見て思い出したのが、
アンジェリーナ・ジョリーとジェームズ・マカヴォイの『ウオンテッド』で、主人公ウェンスリーの上司を思い出しましたわ
あの、ホッチキスを片手にタンバリンのようにパッチンパッチンやってた女性ですね
似てるのは太めの女性ってだけなんですけどね。
日本のキャリアウーマンって、細身でパリッと決めているイメージがあります。
欧米では、意外とこういう太めの嫌味な女性のほうが、上役であるというイメージなのかもしれません。
映画と関係ないコメントでした・・・
映画の感想まとめ
いや、嫌いじゃない。
全然好き。
ヒーローものが好きと言うわけではないのですが、世界観と設定、過度なアクションがなくてもストーリー展開が世勝手です。
アンマッチすぎる、タイトルがさらに拍車をかけて逆に笑えました。
だって、どうしたって、どんな世直しをするのか期待しまくってみてますからね。
で、世直し0!
どことなく、ヒーローら少ないヒーロー『シャザム!』にも通じるところあり!
十分におすすめできる作品でした
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 3
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 3
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