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『花束みたいな恋をした』共感スイッチの嵐!ラスト結末の意味は?菅田将暉・有村架純W主演の泣ける恋愛映画:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-03-11

映画『花束みたいな恋をした』は絶賛上映中のラブストーリー映画!東京の明大前駅で終電を乗り過ごした大学生の麦と絹。好きなものが共通していた二人は意気投合し、あっという間に恋人同士に。大学を卒業しフリーターとなった二人は同姓をはじめ、生活のためにそれぞれ定職に就く。しかし、少しずつ環境が変わり始めると、二人の関係も微妙に変化し始めてしまう・・・

人気俳優、菅田将暉と有村架純の二人が待望の初共演!

等身大の若者たちの恋愛模様を実力派の二人が丁寧に演じています

予告編を見ただけでも、雰囲気のいい二人だったのになぜ喧嘩しているの?と思ってしまいますよね

脚本は「カルテット」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「東京ラブストーリー」でお馴染みの坂元裕二。

今回初のオリジナル脚本のラブストーリーということで、期待大です!

とても繊細に丁寧に描かれているので、共感できるといって号泣する人が続出!

間違いなく今年の恋愛映画の中でおすすめNO.1映画です

”ほげる”的には、

間違いなくおすすめの作品です

5のおすすめ(5点満点)

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

2015年、大学生だった山音麦と八谷絹は明大前駅で終電を乗り過ごしてしまい、偶然出会う。その場に居合わせた男女四人でカフェに入るが、麦と絹だけがそこに押井守がいると気が付き、意気投合。好きな小説や映画、音楽などサブカルチャーの話をして、ことごとく趣味が同じであることに運命を感じる。その後、何度かデートを重ね、麦から告白し、恋人同士となる。
 
付き合い始めた二人は楽しく日々を過ごしていくのだが、絹が圧迫面接で就活に苦しんでいることを知り、麦は一緒に暮らすことを絹に提案。多摩川沿いの部屋を借り、同居生活をスタートさせる。その後、二人は大学を卒業し、フリーターに。
 
麦は夢であったイラストレーターの仕事を始めるが、このままでは生きていくことができないと判断し、就職活動を始める。絹も簿記の資格を取得し、就職を決めた。なかなか就職が決まらずにいた麦もようやく物流関係の仕事に就き、二人の生活が安定すると思っていたが、麦は仕事が忙しく、趣味に対する気持ちの余裕が無くなり、絹とのすれ違いが始める。
 
絹は安定していた仕事を麦に相談もなく辞め、イベント会社に転職。麦はそれを知り、好きなことを仕事にしたいという絹に対して、それでは仕事にならないと反論し、喧嘩してしまう。そして、麦は話の流れで思わずプロポーズをするが、絹にとってそれは予期していないプロポーズだった。
 
2019年、友人の結婚式に呼ばれた二人はその日の夜、ファミレスで別れ話をすることに。絹は別れた方がいいという一点張りだったが、麦はいざとなると別れたくない、結婚しようと言うのだ。しかし、その近くに偶然座っていた初々しいカップルがかつての麦と絹と重なり合い、二人は涙しながら抱擁し、別れを決意するのだった。
 
2020年、お洒落なカフェで新しい恋人とそれぞれデートをする麦と絹が偶然再会。声もかけずに背中越しに手を振り、別れる。その後、麦はネットの地図アプリ、ストリートビューに絹と楽しそうに歩いているかつての二人の姿を見つけるのだった。

[showTable]

映画情報&キャスト

『花束みたいな恋をした』 2021年 日本
【監督】土井裕泰
【脚本】坂元裕二
【製作】有賀高俊
    土井智生
【音楽】大友良英
【撮影】鎌苅洋一
【出演者】
山音麦(菅田将暉)
 :ガスタンクが趣味でサブカルチャーが大好きな大学生。
  絹に偶然出会い恋に落ち、イラストレーターを目指す。
八谷絹(有村架純)
 :麦と同じくサブカルチャーが好きな大学生。
  趣味はラーメン食べ歩きブログを書くこと。麦と恋に落ちる。
羽田凛(清原果耶)
 :麦と絹が別れ間際にファミレスで出会う大学生カップルの女の子。
水埜亘(細田佳央太)
 :麦と絹が別れ間際にファミレスで出会う大学生カップルの男の子。
加持航平(オダギリジョー)
 :絹が働くことになるイベント会社の社長。
八谷早智子(戸田恵子)
 :絹の母親。就職浪人を嫌っているために、
  絹に就職をきちんとするように言う。
八谷芳明(岩松了)
 :絹の父親。広告代理店勤務。母親よりは朗らかな性格。
山音広太郎(小林薫)
 :麦の父親。新潟に住んでおり、長岡に帰って来いと麦に言うが、
  イラストレーターの夢を麦が伝えると仕送りを止めてしまう。
押井守(押井守)
 :麦と絹が神と呼ぶ存在。本人役で出演。

超感想中心の評価考察・レビュー

リアルすぎる恋愛模様! 共感スイッチ

ストーリー展開は、とにかく五年間に起きた出来事が事細かに、麦と絹のそれぞれのナレーションで小説のように語られていきます。

そういえば昔あった、『冷静と情熱のあいだ』的な何かも感じます

最初は恋の始まりで、盛り上がっていく途中経過

ドキドキしている様子や楽しそうな様子が二人によって語られていきます。

途中から少しずつすれ違い、麦と絹の気持ちが離れていくのが手に取る様に感じられます。その表現が見事、それは、「この時はこうでした!」「こう思った。」という一人称ではなく、二人のその時の感想を別々の視点と描写から、とにかく明確に伝える手法をとっているから、視聴側も一気に引き込まれます。

この小説のようなナレーションのおかげで、とてもリアルな恋愛模様が描かれていきます

また、大抵のラブストーリーは、何か困難な出来事や乗り越えるべき壁があるはずですが、本作は特にそんな派手な仕掛けや構成にはなっていません。

そこが魅力で、誰にもありがちなあるあるだからこそ、引き込まれ共感できます

『タイタニック』のように氷山にぶつかってしまうだとか『ゴースト/ニューヨークの幻』のように恋人が幽霊になってしまったなど、そんな衝撃的な設定は全くありません。

麦も絹も本当にカフェで普通にお茶をしているような、ごくごく平凡な大学生という設定なのです。

そのあたりの設定も観客からしたら、感情移入しやすい要因の一つですよね。

若い時に感じた、また今恋愛中のあなた、恋愛していない僕でもわかる、

共感スイッチが至る所にちりばめられています。

そして、何よりもリアルだなと感じられる点は、出会いから別れまでを丁寧に描いていることです。

大体の恋愛映画はハッピーエンドに終わるものや先ほども書いたように困難な出来事に遭遇しがちですよね。

ですが、本作はミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』を連想させます。アリースター誕生も同じような展開していきますが、スターですからね二人とも!

『ラ・ラ・ランド』も特に大きな事件などは描かれたりしていないですが、夢を追いかける二人が出会いから別れまでを音楽にのせて描かれていて、世界中で大ヒットしたのが記憶に新しいところです。

どこにでもいるような二人が出会ってから別れるまでを丁寧に繊細に描く構成になっているからこそ、現代の若者たちが自分の恋愛と重ねて、「こんな事あったな」「前の恋人に同じようなこと言われたな」と共感し、涙する人が続出しているのかもしれません。

とにかくセリフが刺さりまくる坂元裕二作品!

ラブストーリーというと、やはり現在は漫画や小説原作の作品がヒットすることが多いですよね。

アニメ原作のものだと『君に届け』『花より団子』など、

小説が原作のものだと『ナラタージュ』『イニシエーションラブ』『陽だまりの彼女』などなど、ここには書き切れないほどのたくさんの作品があります。

ですが、本作は実は、坂元裕二オリジナル脚本で、しかも、初ラブストーリーなのです!

期待しかありません!

坂元裕二は先ほども紹介した有名な脚本家で、会話劇が素晴らしいというファンも多いです。過去の作品で登場したセリフがあまりに深いので、「坂元裕二」と検索するとネット上には沢山の名言が載っているほどです。

そこで、今回は本作でいくつか印象的だったセリフを紹介

「偉い人なのかもしれないけど、
 その人はきっと今村夏子さんのピクニックを読んでも、
 何も感じない人だよ」

これは、圧迫面接を受けていた絹に麦が言ったセリフです。

社会に出ていない麦だから言えたセリフですが、

その後社会に出た麦に同じセリフを今度は絹が言うシーンがあります。

ですが、絹がそう言ったセリフに対し、麦は

「俺ももう感じないかもしれない」

と言い、自分が変化してしまったことを認めるのです。

すごくキーワードになるセリフですし、同じセリフのはずなのに、時間の経過や気持ちの変化、環境の変化が明らかです。

さすが、坂元ワールドの一言に尽きます。

「僕の人生の目標は、絹ちゃんとの現状維持です」

これは、麦が絹とずっと一緒に暮らすためにベランダで言った一言。

幸せの現状維持なんて、こんなことを言ってくれる彼氏がいたら、本当に彼女としては嬉しいはずですよね。

こんな男性にきっと女性は憧れてしまんだろうなと

こんな言葉をさらっと書けてしまうなんて天才ですね

「始まりは終わりの始まりだ。
 出会いはつねに別れを内在し、
 恋愛はパーティーのようにいつか終わる。」

深いです、本当に深すぎるセリフです!

これは絹が読んでいたブログの文章の内容なのですが、一度でも恋愛をしたことのある人なら、すごく頷けてしまうような名言ですよね。

恋って付き合うまでは何もかも楽しく感じるけれど、付き合ってしまうと一緒にいることが当たり前になり、気が付けばパーティーの終わりのようにドキドキした気持ちは無くなっていることが多いですよね。このセリフを聞いたときは頷きしかありませんでした。

しかも、最初は終わりなんてないと思いたいけど、ピークが終われば恋も終了なのです。

とてもグッと来てしまうセリフです。

成長する俳優 麦×菅田将暉

菅田将暉の麦は、誰しもが通る社会人になるときの通過儀礼を通って大人になっていく

いわゆる、普通の大人になっていく

誰でも共感出来るだろう、普通の考え

いつまでも夢を追いかけられない、夢よりも食ってかなきゃ

二人の将来のため(たとえ詭弁でも)、そんなにかっこ良くやりたいことだけやって生きていけないよ

そういう普通の演技をこなせる菅田将暉は、俳優としての成長っぷりが半端ない

バカ息子不良学校の先生乞食カッコイイ役

なんでもこなせる、若手って今は菅田将暉ぐらいじゃあなかろうか!?

素直に、凄い才能と言いたいです。かっこ良すぎます

しかも歌も上手い、こんな天才的な才能にスマートなかっこ良さが加わっています!

逆に本作では、そんな菅田将暉が、同年代の等身大のどこにでもいる男性を演じるアシンメトリー的なキャステイングもハマっているのかもしれません

最近では、超ヒット漫画『ミステリと言う勿れ』の実写ドラマ版でも、食えない若者”整 (ととのう)”君を演んじています。『アルキメデスの大戦』や『糸』とまた違った、菅田将暉を見れます。

菅田将暉の魅力はブレない、なりきり力だろうと思う。

ちょい普通じゃあないあなたが可愛い 有村架純×絹

有村架純の魅力の元は、なんだろう

ツンデレ超美人コギャルおっとり系

女優として百戦錬磨でも、こういった所じゃあ無かろうか

本作での有村架純は、サブカルにハマりながらも現実世界を生きていた彼女にサブカルの素晴らしさを、二人で共有する最高のパートナー(麦)に出会い、考え方をドンドン変えていき

ついには、自分で新たな夢を追いかける

気の強い芯を持った女性

なんか今までの彼女の魅力に、さらに輪をかけて可愛い

手握られて、「わりと、こういうスキンシップは・・・」

ホレテマウヤロー

ってその一言ですね

彼女のほんわかした雰囲気は、

トレンディ的なドラマだけでなく、NHK的なドラマでも活躍してきました朝ドラ「ひよっこ」とか、三浦春馬の遺作となった「太陽の子 GIFT OF FIRE」でも、いい味出してました

youtubeやインスタでも可愛いですよね

レコメンドされると、必ず見てしまう

そんな魅力が本作からもあふれ出ています

こんな彼女ほしー

サブカルチャーっぷりが凄い!固有名詞が出過ぎ

主役の麦と絹、二人がサブカル好きという設定なので、

驚くほどたくさんの小説や漫画、映画、音楽などの固有名詞が続々と登場します。

サブカルが好きな人には、「あぁわかる!」「あれ、好き!」と共感するものも多いのでは?

例えば、「天竺鼠のライブに二人とも行けなかった。」とか、「ゴールデンカムイを読んでいる」とか、「宝石の国を二人で寝ころびながら読む」とか。

こんなに共通するものがあれば、それは「私たちって運命?」と思ってしまうのは当たり前かもしれませんね。

まだまだ作中ではたくさん登場してきます。

中でも、この記事を読んでいる映画通の方には有名な名画座の「早稲田松竹」の話なども出てきて、本当にマニアックな二人なのだなと感じずにはいられません。本当に何から何まで、趣味がまったく同じなのです!

サブカルから社会人へ考察 『茄子の輝き』を忘れるな

麦くんの就職をきっかけに少しずつ変わっていく二人。

それもこのサブカルの固有名詞を通して分かりやすく描かれています。

相変わらず、「ゴールデンカムイ」を読んだり、「ゼルダの伝説」のゲームを楽しんだりする絹に対して、麦は仕事が忙しく、「パズドラ」しかやる気が出なくなってしまうのです。

バズドラと、ゼルダ

なんか、対照的ですよね、同じゲームなのに・・・

絹が出張中に持っていったら?

と渡してくれた『茄子の輝き』という本も車の中に置き去りにしてしまう始末。

麦は社会に足を踏み入れたことで、

二人を結び付けていたサブカルという共通の趣味を必要としない人間になってしまったということでしょう

いえ、必要なものがサブカルだけでなく、仕事に面白みを見出し

生活のための仕事 => 仕事のための生活

に変わっていき、それがさらに時間の消費の仕方が変わってしまった・・

いつの間にか、空気のように寄り添っていた二人が、お互いの意見や感情を感じられない、『空気のような』どうでもいいもの、感じることのできない存在に変わったと言うことでしょう

若い時に同棲したことある人は、惰性とか、そういう言葉に尽きる

そう、そして極めつけのキーワード

『長く付き合いすぎて、別れ方が分からない』

まあ、そうなりますよね。その解決が結婚なのか、別れなのか、両極ですが出口はなれ合いの結婚ではないのがお互いのそれまでの深い関係性を逆に物語っています

あなたは麦くん派?それとも絹ちゃん派?

先ほども紹介したサブカルで運命を感じた麦と絹。

二人は最初同じ出発点にいたはずでした。

ですが、麦の就職をきっかけに徐々に関係が崩れ、二人の考えは全く逆の思考になっていくのです。

それが分かりやすく描かれているのは、絹がイベント会社に転職すると言ったシーンです。

絹は元々、簿記の資格を取り、歯科医院の受付として安定した職場で働いましたが、あっさり謎解きや音楽などのサブカルを作るイベント会社に転職するというのです。

安定した流通関係の会社に勤めている麦からしたら、

何故安定した職場から仕事内容の不明なイベント会社に転職してしまうのか、「分からない」というのも理解できます。

しかも、絹が転職するという会社のパンフレットに載っていたのが、イベント会社の社長である加持。オダギリジョーが演じています。

オダギリジョーは少しミステリアスな雰囲気を出すのが上手いというイメージもあり、写真を見ただけだと「この会社は大丈夫なの?」と感じてしまうのも無理はありません。

でも、絹は「遊びを仕事に」という会社の方針にすごく共感しているのです。

それは、彼女が好きなことをして生きていきたいという一貫した思いがあったからなであって、

つまり、嫌なことをしてまで働く必要はないということなのです。

一見、その考え方は世間から見れば「甘い」とか「アルバイトじゃないんだから」とか言われてしまいがちですが、圧迫面接を受け、就職が上手くいかずに泣いた日から彼女の中で譲れなくなった、生きるための意思表示なのかもしれません。

ですが、麦の意見は、「遊びは仕事にできない」という全く反対の意見でした。

イラストレーターとして、好きなことをしてお金を稼ぐことに打ちのめされてしまった麦にとって、夢で生きていける人間はほぼいないと実感しているのです。

周りの先輩もほとんどが好きなことでは食べていけていない現状も描かれています

だとしたら、社会の歯車を動かす一人として、どんなに残業があっても、出張があっても、休みがあまりなくても、そこで必要としてもらえるならば、という気持ちがあったにちがいありません。

彼にとってそれがお金を稼ぐことであり、仕事に責任を持つことなのです。

確かに、絹と付き合った時は絹と同じ考えでした。

ですが、その考え方も彼にとってはもう若気の至りのように感じているに違いありません。

正直、どちらの考え方も間違っていませんし、否定はできません。

どちらの意見も理解できます。

ただただ同じ考え、同じ趣味だった二人が環境や時間が変化するだけで、こんなに変わってしまうのかという悲しさは否めないですよね。

あなたはどっちの意見に賛成でしたか?

絹は浮気しているとの見解も・・・いや疑惑 原作では?

まあ、賛否両論ですが絹ちゃんの浮気説が流れていますよね

大枠で言うと

  • 会話が怪しい (質問に質問で返す)
  • イベント会社の社長(オダギリジョー)との間柄が怪しい
  • ラーメン食べたり膝で寝たり

そんなところだと思います

まあ、そりゃあ有村架純かわいいし、絹としても人柄いいしね

疑いたくなるよ

菅田将暉:麦のコアファン多いだろうしね、願望なんじゃあなかろうかと思っちゃうわけですよ

原作ではどうなっているかと言うと、結論から言うと浮気の描写はナッシング

私も見た感じ、そんなに浮気の印象は受けませんでした

その理由は、絹ちゃんの性格と二人の間柄です。だって、ここまで包み隠さず気が合った二人、そして言いたいことを最後にはぶつけ合えたわけですからね。

もし浮気していたら、もっとストレートに修羅場(別れ)になって、もじもじしている時間は無かったと思いますね。

あくまでも個人的見解ですけど。

映画映像のプロットとして、そういう意図があるかは坂元監督次第だと思います

ラストの考察 交錯する涙の意味が違う

映画『花束みたいな恋をした』は現代の若者たちが共感できるラブストーリー

見終えた後は、今まで経験したことのある恋愛を思い返す人も多いかもしれません

ラストのシーンには、共感派と感情移入できない人で二分するでしょうね

別れを決意するファミレスのシーン、過去の繋がっていた自分たちのようなカップルが、今の自分たちのすれ違いを余計に際立たせます。

あのシーンには、涙なしで見られない・・・

針のように、糸のようなわずかな望みに乗せて、

付き合いたい・あの気持ちが通っていたあの頃に戻りたいと、想いを馳せているところに、

「やっぱり、無理だ」そう思わせるくらい、切ないシーンです

お互い泣きじゃくりますが、その涙の意味は違っています

逆に別れる方向に背中を押されます

何を思うのか、月日がたち

再び違う形で、出会った時

私は、竹内まりやの『駅』を思い出しました

お互い、自分だけ好きだった、お互い別れてよかった成功だったよねと、念押ししているかのようでした

タイトル花束の意味・考察、そして花束の真の意味

ラストの考察まですると、ようやく分かってきますね

タイトルには深い意味がありました

花束 = 最高に綺麗な瞬間

この一言に尽きるでしょう

二人とも、花束みたいな(そのような)恋をしたのです

切り取って、その瞬間がさいこうに綺麗な恋

いつまでも取っておけるドライフラワーなら良かった

でも、花束は水をやっても手入れしても

いつかは、枯れてしまうんです

そういうメタファーを2重3重に含めていると考えると、感慨深くて、切なくなってしまいます

じゃあ、花束じゃない、恋ってなんだろう???

造花とか

アート

とかですかね・・・

カップルで見ると分かれる?

よく、巷で言われていますよね「カップルで見に行くもんじゃあない」

はい、まあ恋愛映画の別れの美学、甘い甘い恋愛期には戻れない

こんなのをカップルで見に行ったら、ダメだよ

って気持ちはわかります

そんなのケースバイケースやろといいたい

映画は映画なわけで、それを純粋に楽しむのならそんなことはないし。だけど、こういう就職って言う一大イベントを超えて、二人の道がすれ違っていくなんてよくある話なんですよ。

こういう状況にいる二人で、お互い不安を覚えているのならば

「ひょっとしたら、そうなるかもね」

くらいだと思います。

逆に自分たちはいつまでも夢を追いかけようねと盛り上がっていくかもしれないですよね。

そういえば、昔からあるんですよね

カップルで観ちゃあいけない映画! 以下参考

「ゴーンガール」「ミッドサマー」、「世界の中心で愛を叫ぶ」などなど

さらに以下もね

主題歌:『勿忘』 読み方は(わすれな)

主題歌、切ない感じを歌い上げる、『勿忘(わすれな)』

通称オーサム、流行ってますよねー

まず、読み方がわからん!(^^♪

この歌は、オーサムことAwesome City Club が、本作をガチで見た後に、感銘を受け

その時の気持ちをそのまま書き下ろしたインスパイアソングです

男女3人組だからできる、恋歌かもしれませんなぁ

そして、この曲の怖いところは中毒性

何回聞いても、すぐ聞きたくなってしまいます

映画のシーンに重ね合わせて連想しちゃうせいか、妙に感情が高ぶります

まあ、映画にも

だんだん髪の色が変わっていくファミレスのお姉さんとして登場する

Porinちゃん

オーサムと一緒で、劇中でもスターダムを駆け上がっていきます

この曲だけは、”忘れる勿れ”

映画の感想まとめ

「今あの人はどうしているのかな」、「元気にしているのかな」と思い出に浸りたい時

失恋したばかりの人が泣きたい時

恋愛に悩んでいる時

そんな時にはおすすめです!

カップルで見るのは意見が分かれてしまう場合もあるので、気を付けて見てください

本作は本当に素晴らしい作品でした!

現代の若者たちが共感しやすいセリフやサブカルチャーが満載で号泣してしまうシーンがたくさんあり、そして、とにかく麦くんと絹ちゃんがドキドキしているシーンも喧嘩しているシーンもリアルで、感情移入できます。

また、何回も何回も本作を見てみると、セリフも深すぎるので新たな発見があること間違いなしです!

皆さんにもぜひこの坂元ワールドにハマっていただきたいです。

ほげる的には
めっちゃおすすめの作品です。

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います

— hogeru —