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『彼岸島』(2010)原作好きには残念!微妙な実写化は無理せずとも好し:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

映画『彼岸島』2010年スタンダード版は、松本光司が原作の日本のホラー漫画!はぁはぁ、アヘアへしながら吸血鬼と戦い、ジョーって嚙まれたら失禁してしまう純粋なホラーというより一つの世界観を完全に作ったド級の漫画の映画化

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

最近の日本の話題作を見ると結構漫画の実写化をした映画が多い気がする。

最近の大ヒットである『今日から俺は』もそうだし、『神様のいう通り』や『テラフォーマー』、『進撃の巨人』なんかも大人気漫画の実写化だ。

正直漫画の実写化は、絶対これは無理でしょ・・・(ジョジョとかね)みたいなものから、『銀魂』みたいに面白いものまで振れ幅が非常に大きいのが特徴だと思っているが、今回紹介する『彼岸島』は原作の面白さと映画の出来栄えが悪かった映画じゃなかろうか・・・

最近の映画なんかなと思っていたら意外と2010年に公開された古い映画でもあるので、そういった点も踏まえてコメントをしていきたい次第だ。

では早速あらすじに言ってみよう。

男子高校生の明は、レイという名の女性がが失踪した兄の行方を知っていたことから、友人達を連れて彼岸島と呼ばれる孤島へと向かう決意をする。島に向かった明達が見たのは雅という吸血鬼を筆頭に人外が島を支配している想像を絶する世界だった。明達は兄を見つけ、無事に島から脱出することができるのか・・・

いやー!だめですわ!

彼岸島は映画化してはだめだったね!

というよりも33巻もある作品をこの映画一本で完結させようとしちゃだめですよ。ハリーポッターシリーズ(ハリー入学からヴォルデモートを倒すところまで)を2時間にまとめるくらいの無茶振りですよ!

結果として彼岸島に巣食う邪鬼やら日本兵が残した実験基地やら雅(ミヤビ)の強さやらがよくわかんないまま終わってしまった。

山本耕史好きには、まあ強く美しかったからよかった!なんて、巷では評判もあったりするけど。原作を見たことあり、好きな人には全体的に物足りない作品なんでしょう。

私もそうですからね

あとあの吸血鬼達ね。無駄に青白くてなんか吸血鬼で血を沢山吸ってるはずなのに貧血なの?と聞きたくなるような顔ぶれだった。戦闘シーンも無駄にダサいし・・・

うーん映画がよくないというよりも彼岸島という実写化が難しい題材だったということだったのではなかろうか!

まぁ個人的に一番気に食わないのは丸太ですよ丸太!

彼岸島は孤島なので、島に残っている人間達は日本刀やら弓矢やら槍やらとまるで戦国時代のようなファッションで戦闘を繰り広げるんだけども・・・

丸太がないわけですよ!丸太って何?と思う方!

原作を読んだら丸太の偉大さがわかるんですよ!というのも原作では明を筆頭にみんなむき出しの丸太をブンブン振り回して戦っていらっしゃるので。

細い棍棒とかじゃないよ?材木置き場とかにガッツリ置いてあるような丸太だからね。だから彼岸島といえば丸太、丸太といえば彼岸島というくらいの存在(オフィシャルウェポンスポンサー丸太)だったのに

丸太の描写皆無!

これは原作ファンとしては納得いきませんわ。

総じていえば、まぁ原作を度外視して見るべき映画。

原作の明の異次元の身体能力であったり、理不尽とも言える邪鬼の存在や無敵の雅様といった内容は残念ながら見ることができないし、そもそも彼岸島の漫画の描写を実写化に求めてはいけない。

『るろうに剣心』の志々雄真実のかっこよさ

天翔ける龍の閃きを弾いて見せたり、え!?それ自分がダメージ受けるんじゃね?みたいな紅蓮腕が隠玉だったり。個人的には志々雄の技じゃないけどみんなが小さい頃絶対試したことのある二重の極みをもっと描いて欲しかったね!

それが実写化では伝わらなかったように、

全体的にまったく、彼岸島の面白さは実写化では表現できないのだ。

余談だが、明の友達ってみんななんだかんだ島に適応するの早いよね。普通もっと取り乱していきそうなもんだが、すぐ弓矢もったりとなかなかのタフガイばかりなのだ。彼岸島なんかじゃなくて鈴蘭を目指したらそこそこいけそうなナイスガイなのだが、彼岸島に行ってしまったことが運の尽きなのだと思う今日この頃・・・

デラックス版なる、続編でなくまったく異なる映画もあるよう

気になる人はぜひ本作とこちら、両方をチェックしてみて欲しい。

― hogeru -

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