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『ウトヤ島 7月22日』ホラーより怖い実話!シングルショット(1カット)72分間の恐怖:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

映画『ウトヤ島 7月22日』2011年のノルウェーで起きた同時テロ事件を題材にしたドキュメンタリータッチのPOV方式のサスペンス映画!ウトヤ島で政治理念を戦わせるノルウェー青年労働党の若者たちが見舞われる銃乱射事件とは・・・

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

7月22日といえば何を思い浮かべるだろうか

メジャーなところで言うと大人気漫画のワンピースが連載されていたり、人気を博した一方で社会問題にもなったポケモンGOが配信された日でもあるのだが、今回紹介する【ウトヤ島 7月22日】ではノルウェーを恐怖に叩き落としたテロ事件が発生した日でもある。

正直このテロ事件については恥ずかしながら映画を見るまではどんな事件かを知らなかったし、ニュースで見た時は過激派のテトリストが銃乱射事件を起こしたくらいの認識しかなかった。

しかし、映画を見てこの事件がいかに凄惨な事件であったかを改めて思い知った次第だ。

では早速あらすじを解説しよう。

ノルウェーのウトヤ島では、少年少女たちが集まり政治について語り合うキャンプが開催されていた。政治について語り合うというテーマは重いものである一方で、少年少女たちは島でのアクティビティを楽しみ、思い思いに将来の夢を語り合うなど和気藹々とした日々を過ごしていた。そんな中、極右思想を持つブレイビクという男が、テロ行為を行うために島に上陸したことから恐怖の1日が始まる・・・

映画の台本であって欲しいと思うほどの凄惨なテロ事件の全貌を描いたこの作品。

冒頭から、同日に発生したノルウェーの総合庁舎の爆破事件から映画が開始することからも、テロに対する反テロ映画満々で、事実を織り交ぜながらスタートする。

ストーリーはキャンプで政治や思想を語り合う少年少女たち、700人もの10代の少年少女が親元を離れてキャンプに来ているところを主に始まる。主役、そう本映画は一人称でカヤと言う妹と一緒にキャンプに来た少女の視点を中心に映画かれるPOV形式で進められる。

映画的には、テロの瞬間から犯人が500発以上の弾を放出した72分間を1ショットで取りきっている。カヤをずっとカメラに収め、カヤの視点でカメラを振り、バーンしたりする。

いい悪いはおいておいて、めっちゃ臨場感はある。

映画そのものには、急激に吸い込まれるように集中できる。巷では退屈だとかのコメントもあるが、人によると思う。1ショットの映画ではありがちな間はしゃーないと思いつつ、映画としてのエンターテイメント性も重要だと思うが、考えさせられるのは、全体的なテロがどうしても勉強しなおせざるを得ない。

この犯人はブレイビクというたった一人のテロリスト

ブレイクはウトヤ島を恐怖のどん底に突き落とす凶行は、グロやサスペンスのような音楽などない、ただただ銃撃の音で構成される各シーンは正直どんなホラー映画よりもゾッとする内容であった。

しかも、島でのキャンプということで情報の連携が遅れてしまい被害者が拡大してしまったという事実も見ていて胸を締め付けられる思いだった。

個人的には島でのブレイビクの行いにもゾッとした一方で、逮捕された彼がたった一つの思想を持って今回の凶行に及んだという事実もゾッとした。特に捕まった当初、ブレイビクは全く悪びれる様子もなく、「これは革命のために必要な犠牲だった」と弁護士に言い放つシーンは、ブレイビクが本当に人間なのかと疑ってしまうほど理解ができなかい

映画は、ウトヤの惨劇に終始するが、

本物のリアル世界では、テロ発生→ブレイビク逮捕→裁判という流れで進んでいくのだが、裁判に至るまでのブレイビクの主張が一番怖かったと思っている。こんなテロリストなんかさっさと厳罰に処すればいいのだとか見ていて思ったが、彼にも人権があり、弁護士がつき、裁判という刑罰を決めるための場が設けられるところに、ノルウェーが素晴らしい国であることを再認識した反面、社会のルールは本当に正しいのかということを考えさせられる映画だったと思っている。

アメリカン・スナイパー』や『パトリオット・デイ』、『リチャード・ジュエル』なんかと、また違った緊張感を味わえる。ただただ救いのない映画だ。いや実話だ。

ここからは、プレイビクの凶行に思いをはせると、個人的には、ブレイビクの担当弁護士が非常に不憫だなと思った。ブレイビクの要望で弁護士業務を引き受けた一方で、彼自身もブレイビクは厳罰に処するべきだと思っているし、何よりもブレイビクなんかの弁護はしたくない!と思っている。でも仕事は仕事として、きっちりブレイビクの弁護を引き受けなければいけないという葛藤と、被害者や世論の風当たりが容赦無く担当弁護士の元に吹き荒れるという・・・特に担当弁護士に脅迫電話かけてきたやつとかは、昨今の悪質コメントとか、自粛警察みたいな流れと同じく正義のふりをした悪だと思っている。

一方でブレイビクは、妄想癖があるということで責任能力の有無を問われていたが結果として責任能力あるよねということで終身刑になった。最初は司法サイドはブレイビクを責任能力がないという方向でジャッジを進めようとしていたので、え!?なんで?と思っていたが、ブレイビクに責任能力がある=裁判における彼の主張を世間に公表する必要があるということで、世間への悪影響を加味した司法はブレイビクのことを世間に公表するのを躊躇する、なるほど・・・

たくさんの人がブレイビクを支持するとは思わないものの、ブレイビクに似た思想を持つ人は一定数いるわけで、彼らがブレイビクに触発されて事件の連鎖を防がなくてはいけないという判断を行わなければいけないという理由だ。これは日本にいて、第三者の目線から見るとなるほどなぁと思ったが、多分ノルウェーにいる人たちはそういう考えにはならないだろうし、そういった意味でよくも悪くも第三者の観点から見ることができたことが映画のメッセージを理解できた要因でもある気がする。

総じていうのであれば、映画作品としてではなく、負の遺産として見ておくべき作品。世の中には多種多様な考え方があり、それぞれに正義があるのでそれを否定してはいけないと思う一方で、暴力に頼るメッセージの打ち出しは絶対によくないと改めて考えさせられる作品だと思う。

こういう作品も、実話だけどもドキュメンタリーでもなし、1人称のPOVなんかもモキュメンタリーの一部に入るのだろうか。カメラマンが大変であるが・・・

カメラマンの息遣いや、足音がこれほど消されずに残っている作品も少ないよね。わざとそういう手法なんだろうと思うけど。

反テロとして、一度は見ておくべき作品だと思います

― hogeru -

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