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『あの頃。』オタク黒歴史でも仲間が一緒なら輝く青春:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-08-30

映画『あの頃。』は2021年の日本で公開された実話エッセイからのドラマ映画。剱は松浦亜弥のDVDに勇気づけられたことで、松浦亜弥のファンになる。そして、ハロプロファンたちと出会い、徐々に仲良くなっていく剱。彼らと共に啓蒙活動をしながら、楽しんでいたが・・・。

個人的に、映画のタイトルに、”あのころ”とか、"きっとまた"と付けられるものは、サブタイトルであっても、結構名作になっている気がする。

それは、総じて過去の郷愁をさかのぼる形で自分の黒歴史や青春の1ページを思いはせることに繋がらからなんだろうなーと思い浸ってる

最近で言うと、『あの頃、君を追いかけた』、『きっと、またあえる』、まあタイトルではないけど韓国映画の『SUNNY』なんかもそうでしたね

今日は、日本の”あのころ”で行きたいと思います

映画「娼年」、「孤狼の血」、「新聞記者」などに出演している松坂桃李

シンケンジャーから始まって、イケメンを続けていた彼がなんと

オタクの世界を堪能している映画を紹介させていただきます

今回の松坂桃李は、ハロプロファンを本作で主演し、監督は「愛がなんだ」で知られる今泉力哉監督が担当して好き放題に作品を作っています

まあ、正直、冒頭で語った、

あのころ

のジンクスは、薄く

ちょっと苦手な、ワイガヤな映画に仕上がっており好き嫌いが分かれそうです

☆3のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

バイトで働きながら、バンド活動をしていた剱樹人

そんな中、友人に借りた松浦亜弥のDVDを見て、なぜか涙したことから松浦亜弥のCDを買いにCDショップに走った。その後、ハロプロの魅力や推しメンについて熱く語るイベントに参加し、熱狂的なハロプロファンたちと仲を深めていくことになる

そこから、そのメンバーたちとの親交を深めていく。
劔は、ハロプロの啓蒙活動をしたり、ライブに行ったりと、楽しい時間を過ごしていくものだと思っていたが、やがて次々とメンバーたちがばらばらとなっていく・・・
そして仲間の一人、コズミンが病に倒れてしまったと剱は耳にする・・

[showTable]

映画情報&キャスト

『あの頃。』2021年 日本
【監督】今泉力哉
【脚本】冨永昌敬
【原作】劔樹人『あの頃。男子かしまし物語
【撮影】岩永洋
【出演】
劔樹人(松坂桃李)
 :バイトをしながら、バンドマンとして活動する
  そんな中、松浦亜弥にハマり、ハロプロオタクに。
コズミン(仲野太賀)
 :プライドが高く、ひねくれ者のハロプロファン。
ロビ(山中崇)
 :石川梨華推しで、リーダー格のハロプロファン。
西野(若葉竜也)
 :自分でグッズを作るハロプロファン。
ナカウチ(芹澤興人)
 :CDショップの店員。
イトウ(コカドケンタロウ)
 :いつもイベント終わりなどに部屋に仲間が集まる。
  ハロプロファン。
アール(大下ヒロト)
 :コズミンに彼女を横取りされる。ハロプロファン。
松浦亜弥(山﨑夢羽)
 :ハロプロのアイドル

超感想中心の評価考察・レビュー

原作:劔樹人『あの頃。男子かしまし物語

原作は、劔樹人の自虐エッセイとして、(タイトルが若干違いますが・・・)楽しくおかしく暮らした仲間たちとの青春を綴っている。

松坂桃李が演じた、主人公が劔樹人その人で、本人の自虐ネタもふんだんに盛り込んだ内容となっています。

微妙に登場人物の名前が、原作とは違います。

劔樹人は、なんと本当にベーシストになって活動を続けています、映画の中での本来の夢だったバンドの夢を結局追っかけることができて、夢をつかむことが出来たんですねー

その傍らで、どっちが本業かわかりませんが、漫画的なエッセイを書いて商売しているようでね

今泉力哉監督:笑いとオタクのツボ

監督としてメガフォンを取ったのが今泉力哉監督

今泉力哉監督は、乃木坂46等のプロモーションビデオをプロヂュースして、数々の作品を手掛けたりするじっせきがあります。

まさに、アイドルの映像を取らせたら、どう魅せるのかのツボを押さえている監督と言えましょうね

さらに、その昔かつて、吉本のNSCに通った過去があり、お笑いのツボも抑えています。まあ、作風の節々に笑いが練りこまれているのも納得ですね~

演出全体的には、だいたい予告編とおなじノリなので

好き嫌いの分かれる作品だと思います

山﨑夢羽のあややの再現度

松浦亜弥、天下の”あやや”を映画内で演じたのが山﨑夢羽

作中では、ビデオ映像などでは松浦亜弥本人たちの映像が使われていますが、松浦亜弥さんの握手会のシーンとか新規に撮り直しているところは、山﨑夢羽が演じています

え?って

正直思ってしまいますが、そこは愛嬌

あややを知っている世代からすると、「これがあやや?」

とみんな思っちゃうんだろうなー

まあ、ここで、はるな愛あたりを前面にだしてくると、笑いのツボはマックスだったんだけどなぁ・・

とそれは、やりすぎか・・

全体的に、少しあややに似せているのかなと感じながら、似せた感じといえども見ていると、あんな衣装着ていたんろうなぁ・・・と

だんだん懐かしい気持ちになっていきますので、そういう点もぜひお見逃しなく!

ハロプロの全盛期

今のアイドルというと、AKB、乃木坂46や櫻坂46など、まあ第3次くらいのグループアイドルブームの末期でしょうね。

中には、ももクロ、BABYMETAL、BISHだったりと変わり種もあったりしますが、王道アイドル路線としては日本ではおニャン子に始まりハロプロあたりから”推し”の言葉も生まれ、新しいアイドルの形ができたように思えます。

本作ではハロプロが全盛期だった時代が描かれているわけですよ

ハロプロというと、ハロー!プロジェクトの略で、2014年まではつんくさんがプロデュースをしていたアイドルグループで、今でも活動は続いていますが、全盛期に比べたら・・・というところはあります。

ハロプロというと、やはり代表とされるのが、安倍なつみや石川梨華などが所属していたモーニング娘。が最初に挙げられて劇中でも、石川梨華が卒業する際のコンサートのシーンが登場したりします

当時のことを知っている方はその辺りも楽しみながら見ることができます

脱線ですが、最近は個人的には、ゴマキのyoutubeチャンネルにはまっていて、アイドルでもこの歌唱力は半端ねー・・と

あの頃の仲間たち

”あの頃”を懐かしむとき、誰が頭の中で出てくるかと言うと

やっぱり、黒歴史であっても青春の中を一緒にバカをやった仲間たちが頭の中を駆け巡るんじゃあなかろうか。。それが、いい事だったかは置いておいて、仲間ってのはいつ思い出しても若い自分を相対的に思い出させてくれますわね

そんで、本作ではオタ活で知り合った仲間たちが主軸として描かれています。

オタクというと、最近では『ヲタクに恋は難しい』などで描かれているように、さまざまなオタクがいるわけですが、本作で登場するのはハロプロオタクで、集まりながら皆でトークイベントを開くほどの仲間

まさに、その真の仲間なわけです

劇中でも、確かに最初はハロプロを中心に話が進んでいきますが、途中からコズミンという口が悪いけど、憎めないメンバーの話にどんどんシフトしていきます

しかし、もしかしたら彼らにとっては、「あの頃。」の象徴がコズミンで、彼の生きていた証だったのでしょう

コズミンはラストで癌の病気にむしばまれて、亡くなってしまいます

そういうことがあっても、死んだ人は逆に永遠で彼らの中ではずっとコズミンはあの頃の中に生き続けていくわけです、一方で自分達の生活もめまぐるしく変わり仲間との関係性も希薄なったりして、徐々に大人になっていく自分を再認識します

誰にでも青春時代というものはありますが、彼らにとってはそのコズミンがいた時代こそが、青春時代だったということでしょう

映画の感想まとめ

総じて、ハロプロファンたちの青春時代を描いた作品

まあ、大人になる過程での青春物語ですね。

その手段が、アイドルオタクだったって話です

最初はハロプロオタクの話でしたが、徐々に違う話に移行していくあたりで、何が伝えたいのか分からなくなっていくので、つまらなかったという意見もあり、

正直、個人的には納得してしまいました。

まあ、原作がエッセイなので事実ベースですから、ドラマ性は求めなくてもいいのですがね。

もっとハロプロオタクの話が中心なのかと予告編では勘違いしてしまうかな

ハロプロ全盛期に青春時代を送っていた身としては、そのあたりは期待外れだった感じが否めません。

青春を感じたい、ハロプロが好きな方にはいいと思います

仲野太賀さんのファンにはおすすめです。