『九月の恋と出会うまで』エアコン穴からのタイムボイスで繋がる不思議な恋:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『九月の恋と出会うまで』2019年に公開された不思議な出来事が恋に発展する恋愛映画!旅行会社に勤める志織(川口春奈)が引っ越してきたマンションで不思議な声を聴くことから事件が始まる。1年後の未来からというその声は近所の隣人”平野”(高橋一生)だと名乗り、不思議なお願いをする。「自分を尾行してほしい」志織は好奇心と親切心から指示通りに動くのだが・・・
2019年3月に全国公開された本映画は
ファンタジーラブロマンスに分類されるのでしょうか
そこそこの映画でした。
タイムパラドックスとか、そんなごちゃごちゃした設定を考えると面白くないので、素直に映画の中で語られる通りの内容として観ると良いと思います。
高橋一生と川口春奈と言う、初共演の二人
大人なのに、ティーンかよ
ってくらいもやもやする恋愛映画です
胸キュンが好きな人なら面白いと思います。
感想中心となります。
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
旅行会社に勤める北村志織(川口春奈)が引っ越してきたマンションで、荷物の整理をしていると不思議な声がエアコンの通気口から聞こえてきた。
声の主は、なんと1年後の未来から話しているという、近所の隣人”平野”(高橋一生)だと名乗ったのだ。
そして、そんなことを信じられない志織と数日会話をして次々と未来のことを言い当てるのだ。不思議なことに、現在の平野はこのことを知らなかった。
未来からの声は決まって夜の9時に話してくる。志織はその平野の指示に従い、奇妙で不思議なお願いを聞くことにした。声は「自分を尾行してほしい」と志織にお願いをする。志織は好奇心と親切心に負けて、数日間指示通りに動き尾行するが、これといって何かが起こることもなく時間が過ぎ去っていった。
尾行して数日、志織はもう理由も聞かずに尾行するのは嫌だとエアコンの穴越しに平野に言うが、あと一日だけ付き合ってほしいと懇願され、もう一日だけ付き合うことにした。朝起きると志織は39度弱の熱を出していたが、尾行し家に帰ると家じゅう荒らされて強盗に入られた後だった。
志織は9時にエアコンの平野に語り掛けるが返事が来ない。窓を開け思わず隣人の現在の平野に話しかけてしまう。不思議に思った平野は、志織の部屋を訪ねるが突然熱の為、倒れこみ平野は志織を介抱するのだった。
このことがあってから、二人の距離は近くなり志織は未来の声のことを思い切って相談してみる。そして、平野をつけさせたのは平野に志織がいない状態を作り、強盗に襲われる現場から遠のかせようとしていたのだと結論に至る。しかし平野は、それは自分ではないという。
小説家を目指す平野は志織と一緒に、声の主を探して不思議なタイムスリップしてくる未来の声の主を捜し始めるのだった・・・
映画情報&キャスト
『九月の恋と出会うまで』 2019年 日本
【英語題名】Until I Meet September’s Love
【監督】山本透
【原作】松尾由美「九月の恋と出会うまで」
【脚本】草野翔吾
山田麻以
山本透
【製作】星野恵
宇田川寧
【製作総指揮】伊藤響
【出演者】
平野進(高橋一生)
北村志織(川口春奈)
超感想中心の評価考察・レビュー
ちょっと変わった作品の山本透監督
山本透監督は、映画での作品が意外と少ないですが、ちょっと変わった感じの『猫なんかよんでもこない。』、『わたしに××しなさい!』、『グッモーエビアン!』などが代表作ですが、SFは初の監督がメガホンをとります。
映画そのものは、ベースがタイムスリップやら、タイムパラドックスやらと色々出てきますが、そこが主格ではなくて普通の男女が出会い、惹かれあい、恋に落ちていくような仕立てになっています。
観ていて、歯がゆかったり、奥手すぎだったりしますが、距離を測りながら進める大人しい静かな恋愛の物語として、よく仕上がっています。
過去には恋愛ではないですがタイムスリップ・ボイスを扱った親子でのつながりを重視した『オーロラの彼方へ』のほうがタイムスリップ物としては近いです。
SF的な要素や、ファンタジックな感じの内容は映画そのものでは、単に構成要素の一つとなっていますので、声だけがタイムスリップしてくる謎や、他の考えたらきりがないところに対しては、当然明確なものは何もありませんが、そういう映画でいいと思います。
最初に思い出したのは韓国が原作の『イルマーレ』を思い出しました、あちらの映画では手紙で異なる時間軸の相手とやり取りする切ない恋愛映画でした。アメリカでもリメイクされキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックでさらに切ない恋に仕上がったことでも話題になりました。
本作ではそういうことはなく、あくまでも目の前にいる二人の恋愛のきっかけが、タイムスリップ・ボイスということです。ただ、撮りたかったところは恋愛の方向性であると何となくわかるのですが、今どきの大人がこんなじれったいかなーと言うもどかしさは残ります。
原作の小説は、かなり話題となり「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説」で第1位を獲得している松尾由美の同名の小説の実写化です。
松尾由美は、恋愛小説家ではなくSF作家・探偵もの推理物等が得意ですので、原作とは違った味付けの作品になっています。
タイムスリップ物やパラレルワールドもの+恋愛って、やっぱりかなり鉄板で面白いですよね。
『天使のくれた時間』、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』とかもそうです。ただでさえドキドキする恋愛に、未来がわかるとか、過去を知っているとか、「未来を変えるんだー」って”ワード”が絡んでくるだけでドキドキです。
本作は、普通の男が一目ぼれした女子に、未来を変える奇跡を解明したり、未来を与えてあげることで何か二人の距離を近づかせますよね。
二人が出会うアパートも素敵でしたよね。
こんなアパート普通は一人では暮らせない。。。
ロケ地も、出会いの公演とかは県立相模原公園とか、割と神奈川県では有名なところを使ったりしています。
高橋一生と川口春奈の初共演、W主演
小説家志望のなかなか書けない、消極的な平野進を演じるのが高橋一生!
映画のインタビューで、「年齢的にもこういう恋愛映画はとりおさめかもしれない」と語っていた高橋一生ですが、撮影した当時の年齢は37歳で、全然そんな風に見えないフレッシュな男性です。
どの年齢層からも親しまれる独特のセリフと間の取り方が本当に上手です。逆に普通の人を演じるイメージがなく、エリートかダメ男のイメージしみついています。本作では、普通の男性のもどかしいほどの、じれったい恋心を演じます。といってもラストシーンでは小説の新人賞を取っているので普通ではないかもしれませんが・・・
ドラマだと『凪のお暇』、『民王』など幅広い役が多いです。民王のスピンオフ作品では菅田将暉らとめっちゃコメディもいけてることわかりましたしね。
そででも、イメージはどことなく影を持ったエリートって感じが多いですね。映画でも近年では主演が多くなってきていて、『億男』でも佐藤健とのW主演をしています。
川口春奈も、芯の強さとはかなさを両面持ちながら、毅然と物事に立ち向かう北村志織役にピッタリでした。
モデル出身の彼女ですが、数多くのドラマに出演しています。映画では、『一週間フレンズ』で山崎賢人とW主演して、1週間の記憶が毎週亡くなってリセットされてしまう映画で藤宮香織を熱演しました。
そんな二人が、もじもじしながら少しづつ恋に落ちていきます。
途中で別れてしまったり、久しぶりに会うのにいきなり江の島の海岸で出会うなんてストーカーかよってっこみたくなりましたが、それはそれで恋愛映画ですから。
映画の感想まとめ
映画の、副題なんかは「運命の人が僕じゃなくても・・・」なんてのは、
少し言い過ぎですが、
距離感が一定で進むもどかしい恋!をタイムスリップの不思議で埋める!
そんな感じがぴったりです。
✔タイムスリップ恋愛ははずせない!
✔エアコンの穴はどうしても気になる。
✔高橋一生と川口春奈は好き!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 3
キャスト 4
ストーリー構成 3
初見で読み取れない謎 3
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