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転職の相談相手(キャリアコンサルタント)が思うこと

2019-12-01

はい”ほげる”です、こんにちわ。
転職について、プロフェッショナル中のプロフェッショナル、キャリアコンサルタントはどういった悩みを相談されるのが一番多いのか、データで分析していきます。

キャリアコンサルタントとは

厚生労働省の国家資格である、「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。
[厚生労働省 ホームページより]

「キャリアコンサルタント」という呼称を使い、実務経験・学科テスト、さらに定期更新をいれて現在のめまぐるしく変化する就職・転職、キャリアの総合的なコンサルタントとして国が与える国家資格となります。

本試験を突破しないと、「キャリアコンサルタント」を名乗ることは出来ません。

ようは、転職・就職のプロなわけで、キャリア斡旋会社やリクルート会社等で本名刺をもって応対してくれる人は資格ホルダーとなり、相談相手としては文句なしの相手となります。

転職・キャリアについての悩みとは

キャリアコンサルタントの職に就かれている方を幅広く調査した結果がありますので、そちらを見ていきたいと思います。

労働政策研究・研修機構調査の
2018’「労働政策研究報告 キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」より

以下の項目について、相談の多い事柄、難しいと感じるものを収集しております。

  • 現在の仕事・職務の内容
  • 今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等
  • 企業内の異動希望等
  • 職場の人間関係
  • 部下の育成・キャリア形成
  • 就職・転職活動の進め方
  • 将来設計・進路選択
  • 過去の経験の棚卸し、振り返り等
  • 履歴書やエントリーシートの書き方・添削等
  • 職業適性・自己分析
  • 面接の受け方
  • 個人的な生活面に関すること(家庭生活や人間関係など)
  • 学生生活に関すること(授業やゼミの選択など)
  • メンタルヘルスに関すること
  • 発達障害に関すること
  • その他

相談の多い事柄

直近1年間で多かった相談として、
上位3つを選ぶように調査した結果を整理すると、
1 「就職・転職活動の進め方」(42.3%)
2 「履歴書やエントリ ーシートの書き方・添削等」(35.9%)、
3 「今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等」(34.9%)、
4 「現在の仕事・職務の内容」(31.8%)
5 「面接の受け方」(21.9%)

もっとも多かったものから見ると、就職・転職・キャリア形成の進め方に対する相談、
キャリアのまとめ方・キャリアを使った生活設計のやり方そのものに相談が集中している。

一方で面接そのもののコミュニケーションに関わる面接の受け方等は他に比べて相談事項となっていない。(過去の同種の調査を見ると、面接の進め方などが高順位に来ていた。)


キャリアコンサルタントへの相談事項なので、一概には言えませんが、一般的に面接のやり方、現在の仕事の内容に対する相談、職業適性(転職先)が総じて低いことからも、”方向性は決まっている”、されどその転身先に対しては、どうアタックしていいのかわからないと分析できると思います。

相談の難しい事柄

一方、「難しい相談」は、
1 「発達障害に関すること」(29.3%)
2 「メンタルヘルスに関すること」(16.1%)
3 「職場の人間関係」(10.5%)
との結果が出たようです。
これは、何を意味しているかというと、多い相談の中では、1,2,3いずれも16カテゴリ中の下位に位置するので、相談の機会は少ないが、いざ相談されると難しいとキャリアコンサルタントでも感じると言うことがみてとれます。

主にキャリアの支援の外側にあるような項目として、臨床心理学や対人心理学の領域にかかわるものであり、難しくなっているようです。

キャリアコンサルタントも万能では無く、キャリアに関する情報や方法論には強いが、一方で相談者が抱える精神的なものに関する相談に対しては難しいと感じており、後続のレポートでも書いてありましたが、十分にケア出来ていないと感じているようです。

キャリアコンサルタントを上手に使うべし

何でも万能じゃ無いなら、キャリアの相談をキャリアコンサルタントにするのは無駄じゃ無いかと思うかもしれませんが、そんなことは無いと思います。

調査結果から、彼らキャリアコンサルタントが以下に情報収集やキャリアアップに対する知見、どうやって形成したらいいかということを学んでいるかといううのもわかりました。

同じく、調査結果から、

「キャリアコンサルティングに関連する活動」の現在の主な活動周期として、
リクルート系では 「ほぼ毎日活動している」がダントツで多く、キャリア育成系では「週1回程度活動している」・「不定期に活動している」が多くなる。

いずれにしても、転職・就職市場での市場価値を正しく、値踏みしてくれるのは彼らのようなアカデミックな知識と、現場の景況感、人財資料を把握しているキャリアコンサルタントに頼ってみるのも良いと考えます。

転職・就職、キャリアチェンジを考えられている方は、一度相談してみるのは断然ありだと思います。