映画感想『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』レトロな音楽でテンポ良く進むスペースオペラ

映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』はフランスの漫画が原作のSFアクション映画!宇宙連邦捜査官のヴァレリアン少佐(デイン・デハーン)とその相方ローレリーヌ( カーラ・デルヴィーニュ)が千の種族が住むアルファ宇宙ステーションを部隊に惑星ミールの消滅の謎とミール人を執拗に追うフィリット司令(クライヴ・オーウェン)を走査するなかで恐ろしい真実が判明する

鬼才リュック・ベッソン監督が手がける、スペースオペラ

タイトルからして訳わからないタイトルです

そう、人の名前+サブタイトルで構成されてなんのこっちゃ

でも、千の惑星の救世主と来れば、宇宙を股にかけたスペースオペラだって想像しますよね

そうですリュック・ベッソン監督が手がけた、スペース・オペラと言えば『フィフス・エレメント』ですが、負けず劣らずとテンポの良いストーリー展開は引き込まれていきます。

難しいこと考えずに、ただ流れに身を任せて見るタイプの映画です

さすがリュック・ベッソン

映像は綺麗なこと間違いなし

そんなわけで、本映画は

3のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

地球の宇宙ステーション”アルファ”では、地球規模で民族との融和・平和の象徴であり、人種を越えた結束を繰り返し行った。ついには異星人とのファーストコンタクトを経て、さままざまな異星人との接触していく。アルファ宇宙ステーションは重要な種族間の英知と知恵の宝庫としての規模拡大をしていきながら、ついには地球衛星軌道上にとどまれないほど質量が膨張した。

西暦2740年、千の種族が住む都市としてアルファはついに軌道を離れ、独立した天体として宇宙を漂うことになった。

400年後、ある星系のの惑星ミールに住む平和を愛する種族が天から墜落してきた巨大な宇宙船の爆発で消滅した。
宇通連邦捜査官のヴァレリアン少佐(デイン・デハーン)とその相方ローレリーヌ( カーラ・デルヴィーニュ)は、宇宙船の中で余暇の時間を過ごしていた。

ヴァレリアンは惑星ミールが消滅する夢を見て目覚める。名うての女たらしのヴァレルリアンは、聡明で何事に物怖じしないローレリーヌを真剣に愛してプロポーズをしているが、ひらりとかわされてばかりだ。

二人惑星キリアンへの任務への途上であったキリアンでは、異次元を利用した数百万の人々が露天を経営するマーケット惑星だ。任務はそこで取引される、ある変換器と真珠パールを連邦政府の持ち物として奪還することだった。

捜査官として優秀なヴァレリアンは難なく、変換器を奪還したが、変換器とはモノを自在に複製するコトが出来る変わった生物だった。

拠点である、千の種族の住むアルファステーションに戻り司令に報告するが、アルファでは深刻な事件が起きているのだった。アルファのコア部分での汚染が進んでいるという。

放置するとアルファは、約1週間後に壊滅してしまうというのだ。
その種族間の話し合いのさなか、司令のフィリット(クライヴ・オーウェン)は惑星ミールの種族に拿捕され誘拐されてしまう。ヴァレリアンとローレリーヌは、ステーションの汚染、惑星ミールの破壊の謎を突き止めることが出来るか・・・

映画情報&キャスト

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』 2018年 フランス
【原題】Valérian et la Cité des mille planètes
【監督】リュック・ベッソン
【脚本】リュック・ベッソン
【原作】ピエール・クリスタン
    ジャン=クロード・メジエール
    『ヴァレリアンとローレリーヌ』
【製作】リュック・ベッソン
    ヴィルジニー・ベッソン=シラ
【製作総指揮】
    マーク・ギャオ
    ジン・ドン
    グレゴリー・ウェノン
    JC・チェン
【出演者】
ヴァレリアン(デイン・デハーン)
 :宇宙連邦捜査官 少佐
ローレリーヌ( カーラ・デルヴィーニュ)
 :ヴァレリアンの相棒 軍曹
フィリット司令官(クライヴ・オーウェン)
バブル(リアーナ)
 :軟体生物 自由に姿形を変えられる
客引き(イーサン・ホーク)
 :バブルをショーのネタとして
  働かせていた
世界連邦大統領(ルトガー・ハウアー)
 :アルファの地球軌道切り離し時の演説をした

超感想中心の評価考察

シネマトゥデイ youtube.comより

リュック・ベンソンの描くスペースオペラ

鬼才リュック・ベンソン監督の描くスペースオペラ、第2弾『ヴァリレリアン』

じゃあ、第1弾は?ってーと『フィフス・エレメント』になります。

続編手分けではないのですが、どうしても独自の世界観で展開するスペースオペラ同士、比較しちゃいます。

世界を救うか、アルファ宇宙ステーションを救うかの差分ですね

リュック・ベンソン監督といえば、本当に幅が広い監督で、B級っぽい作りのブロックバスター『フィフス・エレメント』から、歴史を独自解釈して映像化した『ジャンヌ・ダルク』、独自の世界観で暗殺者と身寄りの無い子供の心のふれ合いを起点としたガンアクション『レオン』と本当に作風もバラバラで、語っているテーマもばらばらの多才な監督です

特に”悪人”、その映画の中でのヴィランの描き方が実に素晴らしい。

かっこ良くも、極悪非道なスタイリッシュさが特徴で、リュック・ベッソンの描き出す映像美の中で実に良く映えます。

香港ノワールなんかの作品でも一時期あったように、悪人側からの映像のアプローチがとにかく綺麗。ジョン・ウー監督の鳩(白い鳩が名シーン、重要シーンで必ず飛ぶ)とは違いますが、一つの矜持を感じます

ゲイリー・オールドマン、ジョン・マルコヴィッチ、『ルーシー』のチェ・ミンシクなどですね

本作では、その悪人の位置づけにはフィリット司令官を演じたクライヴ・オーウェンがあたります

正直、悪人の雰囲気はあるけど、小物です

演技は上手いのですが存在感がたいしたことありません

ここ最近、『ジェミニマン』などもで悪役をして、すっかりヴィランが板についてきました。『キングアーサー』のときのような正義の精悍さより、物事を曲がってみてそうなしたれりな真面目っぽい顔が、悪役も似合いますね

原作はフランスの人気コミック スターウォーズに影響与えた作品

原作はフランスの人気アニメ『ヴァレリアン&ロールリンヌ』が元になっています。

インスパイヤも何も、そのまんまじゃんって感じですね

アニメより前の原作コミックは、フランスで全23巻刊行(1967年~)された長寿SFコミック「ヴァレリアン」になります。本コミックの起源が古く、映画人やSF作品には多大な影響を与えたとされています。

嘘か本当かはわかりませんが、『スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望』(1977年)の砂漠感だったり、宇宙艦隊、ミレニアムファルコン号などめっちゃ似てる~

って言い張っている人もいるみたいです

まあ、わからなくもないけど
明らかに、映画的なコンセプトは違いますね。

コミック『ヴァレリアン』の絵も、どちらかというとキャプテンフューチャーっぽい。(古すぎるか)

タイトルにも少し違和感あり、邦題では”千の惑星の救世主”となっていますが、原題では”Valérian et la Cité des mille planètes”フランス語を、ぷいぷいっと訳して、”バレリアンと千の惑星の街”となるようです。

こっちの方がしっくりきますね。

だって、アルファしか救ってないから、ヴァレリアンは。

本作は、ちょっと今までのリュック・ベッソンへのイメージが違う視点で見られるかもしれません。元々は、インタビューの中でもリュックベッソン監督は、ずっと映像化したかったようですが断念していて、『アバター』を観て映像化されるのが全て宇宙人でもアリなんだー

って気がついたと語っています。

さらに、アバターでのジェームズ・キャメロン監督が行った数々の映画化・映像化へのテクニックは感嘆に値し、アニメからの本映画化を決めて進めたそうです。

ほぼ全てのシーンが、モーションキャプチャーで行われている本作も本当の意味でブロックバスター映画で、『フィフス・エレメント』よりも2倍以上もの規模で製作費がつぎ込まれ、映像としてはかなり美しいです。

映画監督達も、互いにリスペクトし合って作品同氏をオマージュしたり、インスパイヤを受けたりときっちりとアーティストなんですね

音楽も、個人的にはレトロな80年代音楽がバックグラウンドで流れているのが非常に耳障りが良いです

ハイテク+宇宙+レトロ

なんかいい

使われている楽曲は映画にマッチしまくり、センスの塊

それもそのはず、Madlibのプロジェクトにはじまり、デヴィッド・ボウイ、ボブ・マーリー、ワイクリフ・ジョン、、Quasimotoが名を連ねます。

人類の成長と、アルファの拡大を表したオープニングシーンでは、SPACE ODDITY (DAVID BOWIE)が使われていて、雰囲気ありますね。

聞き入っちゃいますね。

ちまたでは、アポロ計画で月面着陸のまっさかり、”宇宙”に全人類が希望の目を向けているタイミングですからね。歌詞も良い

デイン・デハーンのスタイリッシュな連邦捜査官

デイン・デハーン演じる、主人公ヴァレリアン!

宇宙連邦捜査官で階級は少佐って、この年齢ではもの凄く優秀ってコトでしょうね。

イケメン俳優の、デイン・デハーンは劇団、テレビ系からあがって来た俳優です。

『シックスセンス』のハーレイ・ジョエル・オスメントの代役でブロードウェイの舞台に上ってからキャリアスタートし、『アメイジング スパイダーマン2』のヴィランでキャリアをいきなりアップさせています。

本作の前には、『キュア 〜禁断の隔離病棟〜』で主演として、ぼろっぼっろになって落ちていくエリート商社マンを全力で演じています。

この、半分目が閉じかけの、なんとも言えない魅力がある、デイン・デハーンはモデルでも俳優でも幅広く活躍できると思います。

カリスマモデルのカーラ・デルヴィーニュ

カリスマモデルのカーラ・デルヴィーニュが美しきヴァレリアンの相棒ローレリーヌを演じます

世の女性に、細眉ブームに引導を渡したふと眉のバイセクシャルな彼女はシャネルなどのブランドで大活躍する現役モデルでもあります。

果てはゲームから、映画まで幅広く活動しています。

映画で言うと、マーゴット・ロビーの『スーサイド・スクワッド』で、”エンチャントレス~”とつぶやきながら魔法をぶっ放す、怪しげな魔女をやってます。

そういえば、あの映画でもふと眉だったなぁ。

本作でのローレリーヌは、ヴァレリアンの新の愛をひらりひらりかわしながら、これぞコンビ芸ってくらい良い味のリズム感で二人で物語を進めていきます。

砂漠のシーンでローレリーヌが走るシーンがあります。

その走り出しがなんとも、運動音痴な女の子の走り方で、逆に元はイギリスのサー称号を持つ家系の出の彼女の出身が高貴なんだなぁと浮き彫りに感じましたね。

映画ストーリー展開 ネタバレ

映画のストーリーは、正直プロットあまり良くないです

全体的にリュック・ベンソン監督が独りよがりで作っている感満々で、所々支離滅裂です。脚本では繋がっているのでしょうけど、場面がいきなり唐突過ぎることが多くて理解出来ない。

でも、それらもひっくるめてストーリーはフィフス・エレメントの廉価版で、映像やエンターテイメント性は2倍くらいの気持ちで観ると非常にはまりがいいです。

間違っても、『スターウォーズ』だとか『アバター』の世界感と比較したりしては駄目。

これはこれで、ヴァレリアンのスタイリッシュな、一発芸的な事件解決簿として完結しています

スペースオペラ映画としてははちゃめちゃですけど、ヴァレリアンの事件簿的な活躍で考えれば全然ありです。別に、全部の舞台がヴァレリアンに都合良すぎたって、いいじゃない。

海外の評価 2020/04時点

まあ、”ほげる”も☆3としたから、肌感覚は合うのですが

正直もっと評価されても良いとも思っていました。

スリリングで、息つかせない展開はリズミカルで本当に観ていて飽きないです。ただ、原作コミックが優秀過ぎで人気があると、こういう評価になってしまうのかもしれませんね。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
51
User rating6.1/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
48
Audience53

映画の感想まとめ

なかなか面白い映画でした。

個人的には、ただプロットの展開は面白さとは相まって、めちゃくちゃでしたので評価はちょっと下がりましたがSF大作としては興味深い設定が色々とあり見応え十分。

若い二人の俳優も、イケメンと美女のスペースオペラってそうないので、楽しめると思います。

家族で観ても問題ないです

✔リュック・ベンソン監督作品は外せない
✔フランスっぽくないフランス映画は好き?
✔荒唐無稽なSFは大好き

こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       4

 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎 4