『交渉人』息つかせぬ舌戦!駆け引きの極上エンタメ:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『交渉人』は1998年のアメリカで公開されたアクション・サスペンス映画!無実の罪を晴らすべくビルに立てこもる警官をサミュエル・L・ジャクソン、相手役にはケビン・スペイシーが演じ舌戦が見どころの極上エンターテイメント
久々にに見て、思い出しましたわ、1990年代には、こういう映画がひしめいていました。
そう、サスペンスとアクションを融合したかのような謎に次ぐ謎、そして誰が犯人なのかさっぱりわからない。まあ、今の高度に発達した映画脚本だと、色々とこねくり回しているわけですが、本作ではスパッと”交渉人”と言うタイトルと、そのタイトルが表す通りに二人のビックネームな俳優を交渉人役にキャストして
交渉人対決かのような構図で物語が展開します
当時はまだ、そこまで有名ではなかったサミュエル・L・ジャクソン
そして、アカデミー級の『ユージュアル・サスペクツ』で一躍時の人となり、出演する映画で高い評価を受けるケビン・スペイシー!
二人のビックな俳優の舌戦が本当に見所です
まあ、ネタ晴らししますと
交渉人らしく、舌戦を繰り広げるというよりは、アクションと言葉巧みなサスペンス50:50くらいなもんですが、それでも初めて見るときには、かなりハラハラドキドキの展開違い無しの、極上サスペンス
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは、見ていきましょう!
あらすじ ネタバレなし
多犯罪都市のシカゴ
近年では、重犯罪化する中で市民や警察のリスクを下げるために犯人と交渉をして事件を解決する”交渉人”が重要視されている
シカゴ市警のダニー・ローマンはそんなシカゴ市警の中でも何度も表彰されている腕利きの交渉人
ある時、ローマンは相棒のネイサンより
内務調査班が調査していると噂の、汚職警官による警察年金横領の噂を聞くが、翌日にネイサンはローマンと待ち合わせした場所で無残にも死体で発見された
シカゴ市警はネイサン殺しの重要参考人として、第一発見者のローマンを名指しして検挙しようとする
ローマンは、ネイサンから聞いた内務調査局のニー・バウムも汚職に関わっているとの話から、司法取引交渉の隙を狙って、自身の潔白を証明するため、内務調査局へニー・バウムらを人質に立てこもるのだった
そして、シカゴ市警の無血で優秀な交渉人クリス・セイビアンを呼び出し
自分の交渉相手として、汚職警官達をおびきだそうとするが・・・
映画情報&キャスト
『交渉人』The Negotiator 1998年 アメリカ
【監督】F・ゲイリー・グレイ
【脚本】ジェームズ・デモナコ
ケヴィン・フォックス
【音楽】グレーム・レヴェル
【製作】デヴィッド・ホッバーマン
アーノン・ミルチャン
【出演者】
ダニー・ローマン(サミュエル・L・ジャクソン):
シカゴ市警腕利きの交渉人、
同僚の警官殺しの無実の罪を着せられる
クリス・セイビアン(ケヴィン・スペイシー):
シカゴ市警腕利きの交渉人、
ローマンとの交渉を任される
グラント・フロスト(ロン・リフキン)
シカゴ警察、古株の刑事
アダム・ベック(デヴィッド・モース):
特殊班を率いる熱血警察で、力で解決を進めようとする
アル・トラヴィス署長(ジョン・スペンサー)
ネイサン・ローニック(ポール・ギルフォイル):
ローマンの同僚で相棒
テレンス・ニーバウム(J・T・ウォルシュ):
内務調査局局長
超感想中心の評価考察・レビュー
異色の共演を融合:F・ゲイリー・グレイ
F・ゲイリー・グレイ監督が、手掛けた本作、交渉人
元々俳優業も営んでいた、グレイ
後に、『完全なる報復』や、『ストレイト・アウタ・コンプトン』等も監督や製作を手掛け、『ワイルドスピード』『MIB』シリーズへの監督進出を果たしている
ビルを盾に取った、ホステージ系の映画と言えば『ダイ・ハード』の初代を彷彿させるが、本作では犯人が警察官で、悪者は外であり、普通とは逆の設定に妙がある
映像と撮影はどこまでがCGや特撮なのかは、正直読めないですが
この時代の映画として、CGを使わずにほぼ実写に買い形での特殊撮影ではないかと思われます。
いやはや、古さは確かに否めないのですが、ストーリー展開・脚本ととにかく緊迫しまくるので、ビルの一室と警察が集まっているところで撮影するだけでなのに、かなりのアクションシーンが満載である顔様に錯覚します。
見どころとしては、二人の早口俳優の舌戦
高い評価を受けた『評決の時』で共演したサミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー
の再共演!
そして、アカデミー賞助演などを受賞し脂の乗りまくっているケビン・スペイシーが、主役のサミュエル・L・ジャクソンをサポートする準主役と巧妙なキャスティングですね
サミュエル・L・ジャクソンの主役級としての地位は、本作で固まったと言っていいでしょう
交渉人同士の舌戦;考察
本作の見どころの一つは、
なんといっても、映画のタイトルそのものを交渉人と謳うだけあり、ハリウッドを代表する早口でまくし立てる口調の二人が見事なセリフ回しを展開するところですよ
なのですが、実は、
じっくり、よーく映画を観てみると、実はそれほど、二人で舌戦を繰り広げてもいないじゃーんってこと
わかりました
ローマンも冒頭のセッションくらいですね。
あのシーンは、巧妙な映画の仕掛けを彷彿する感じが実によく描かれているわけで、サスペンス的にはローマンが立てこもり事件を起こすときの特殊強襲部隊の手口のネタバレを全部伏線として盛り込んでおります。
その巧妙さがあざとかったりするんですけどね。
それでも、映画の秀逸さを際立たせて、一気に引き込まれます。
そのあとは、セイビアンとの争いでも交渉術は特になし
ローマンが、部下の交渉人を貶めるくらいです
その後は、ローマンもセイビアンも人質を助けるってところでは協調しているので、二人で巧妙な争いなんてのはあんまりなくて、攻める側の警官部隊や署長やSWATの隊長たちとの舌戦のほうがはるかに、面白い
映画の展開が進むと、色々よくわからん描写も出てくるわけですが、
いらないだろうと思うシーンは、
・ローマンが窓際で暗殺しろと言わんばかりのダンスで撃たれなかった
・セイビアンが内務調査班の偽物を連れてきて、あっという間に論破
映画に幾分かの緊張感は与えてくれましたが
ちと足りない。
サミュエル・L・ジャクソン基本のキ;圧巻の演技
サミュエル・L・ジャクソンの圧巻な演技が本作での魅力の一つ
もちろん、それは映画そのもの脚本だったり演出ってのが本作で際立っているものではあるのですが、サミュエル・L・ジャクソンの、彼が彼である代名詞のようなお手本の基本映画になったのは間違いないでしょう。
本作以降の、サミュエル・L・ジャクソンの演技は、交渉人にすべて連なっていると言っていいと断言しますわ。
もちろん英国アカデミー賞を受賞した『パルプ・フィクション』や、古典的な出世作としての『評決のとき』ってのもありですが。独特のトークとジョーク交じりの表情や観客を引き込むテンポなどは、本作がベースになって、彼のThe、サミュエル・L・ジャクソンを作っていったんだろうなーとの思いますわ
ケビン・スペイシーも、かなり好きな俳優で
彼の作品もあまた見ましたが、本作ではサミュエルが一歩リード。そんな評価です。
映画の感想まとめ
本作は、色々な意味でぶっ飛んだ設定が、ザ・ハリウッド的なストーリーで。今見ても新しさを感じる一作間違いなし。
思えば、この時代はサスペンスにしてもアクション映画にしても骨太な物が多かった。ストーリーや脚本もしっかりしているのでしょうが、常に新しい映画のしかけ。あっと驚くどんでん返し的な映画がおおかった。
昨今のアクションやCGに傾倒している作風が多い中、骨太で重厚なサスペンス映画を感じたいときには、最良の選択の一策となること、保証します。
他にも、この時代は、『LAコンフィデンシャル』とかドハマり間違いないしが目白押し。
週末に素敵な一作となりますように!
— hogeru —
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません