『タイラー・レイク -命の奪還-』Netflix配信!驚愕の13分長回し風の超絶アクションは格闘戦!こんなクリヘム見たかった:動画配信・映画感想あらすじ考察
『タイラー・レイク -命の奪還-』はNetflix配信のアクション映画!危険な仕事を請け負う傭兵のタイラー(クリス・ヘムズワース)が受けた仕事は麻薬王同士の争いに巻き込まれて誘拐された一人の少年の奪還!川に囲まれたバングラディッシュの首都ダッカから少年を救出できるか!マーベルMCUを多く手掛けるルッソ兄弟の製作・脚本とスタント専門家のサム・ハーグレイブ監督の弩級アクション映画!
Netflixより2020/4/24配信開始されたアクション映画です
とにかく、ネットを開くと番宣だらけ、予告編もカッコいい
満を持して、世界同時配信開始した映画はどうだったのかと言うと
今年度見たアクションの中で一番驚かされた映画です。
それもそのはず、この映画はMCUシリーズの映画の多くを監督として手掛けてきたルッソ兄弟が製作・脚本に絡んでします。弩級アクションの製作ならお手の物ですね。
そして主演がクリヘムことクリス・ヘムズワースとくれば、ド派手じゃあないことはない。
あら、要はド派手!ってことです。
めっちゃおすすめ
そして
超弩級おすすめの2段攻撃です
それでは見ていきましょう!
あらすじ ネタバレなし
インドのムンバイで一人の少年オヴィが誘拐された。誘拐されたオヴィは収監中のインド麻薬王の息子であった。
誘拐犯は、インドと麻薬の利権争いで構想を繰り広げている、バングラデシュの麻薬王であるアミール・アシフ!
収監中のインド麻薬王は部下のサジュに息子の奪還を指示するが、サジュは特殊部隊出身の元軍人、アシフの拠点ダッカに報復攻撃や奪還を仕掛けたら戦争になると危惧する。身代金を払うなど麻薬王としてのプライドと権威の問題であり論外であった。
サジュは裏の汚い仕事もこなす傭兵部隊にオヴィ救出を依頼する。
依頼されたのはオーストラリアの傭兵のタイラー!ネジが飛んで危険な任務を何度もこなし腕は確かだ。タイラーは子供を亡くし妻と別れて自暴自棄の生活の中でまるで死に場所を探すかのような目をしている。
ダッカ)傭兵部隊のバックアップで現場への潜入に成功したタイラーはオヴィの生存を確認し、誘拐犯の監禁場所を襲撃し見事にオヴィの救出を果たす。バックアップチームの誘導で川の偽装船へ向かうが、依頼主のサジュから報酬の払い込みがされない。
ダッカのアシフ一味は警察や軍隊、地元の少年ギャングまでも手中に収めていた。バックアップチームが次々と殺され計画が狂ったことを知ったタイラーは窮地を抜け出そうとするが、今度はサジュ自身までもタイラーを追いかけ始める。汚い仕事を傭兵にさせてアシフの気をそらせてオヴィだけを奪還するつもりだったのだ。
タイラーは、アシフ/サジュの2グループからの追撃をかわし無事脱出することが出来るか・・・
映画情報&キャスト
『タイラー・レイク -命の奪還-』 2020年 アメリカ
【原題】Extraction
【監督】サム・ハーグレイブ
【配信】Netflix
【脚本】ジョー・ルッソ
【原作】アンデ・パークス
ジョー・ルッソ
フェルナンド・レオン・ゴンザレス
【製作】アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
クリス・ヘムズワース
マイク・ラロッカ
エリック・ゲイター
【出演者】
タイラー(クリス・ヘムズワース)
:傭兵
オヴィ(ルドラクシャ・ジェイスワル)
:麻薬王の息子 誘拐される
ニック・カーン (ゴルシフテ・ファラハニ)
:傭兵のリーダー
サジュ(ランディープ・フーダー)
:インド麻薬王の部下
超感想中心の評価考察・レビュー
マーベルMCUシリーズのルッソ兄弟製作・脚本はマーベル『マイティソー』への挑戦だ
今まで直接的な映画としてルッソ兄弟と主演のクリス・ヘムズワースが関わったことはないはずです。
いえ、直接的とはいい過ぎですね、もちろんMCUのマーベル作品の中では関わっていますし出演していますが、ソーを演じていたクリス・ヘムズワース主演での直接タッグは初ということになります。
スティーブン・ソダーバーグ(『オーシャンズ』シリーズ、『コンテイジョン』等で監督)に見出された兄弟ですが、弟のジョーがメガホンをとることが多く、ルッソ兄弟が主に手掛けてきたのは『マイティ・ソー』シリーズではなく『キャプテン・アメリカ』シリーズとMCUの閉めとしてMCUフェーズ3の要である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手掛けています。
これらの作品でのルッソ兄弟は、単なるアクション映画でありながらもその内側にあるストーリー構成を重用していて、見ている視聴者にも”MCUシリーズ”と言うのは単なるアクションではなく、MCU世界観の中での歴史の流れ・政治的な動き・世界情勢を意識させるのに成功しています。
エージェント・オブ・シールドの「S.H.I.E.L.D」や、ヒドラなどの登場とMCUとの関わりを鋭く描写しています。
キャプテンアメリカの孤高の正義の人のイメージを定着させ、MCUの社会・世界観を構築して、最終的なインフィニティと、エンドゲームで正義とは何か、キャプテンアメリカが最後に何を選択したのか幸せの定義にまで踏み込んだと思っています。
そういう意味では、神様とか超能力と言ううよりは比較的地に足のついている、キャプテンアメリカのシリーズでストーリーラインをしっかり構成することに成功したルッソ兄弟!
そんな兄弟が少し遠い位置にいた、『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースを起用しての本映画は必見に値します。
ちょっと感慨深いものがあり、番宣やトレーラーで繰り返されていますが、見る価値十分にあります。
個人的には映画『タイラー・レイク -命の奪還-』は
ルッソ兄弟からのマイティ・ソーのスタッフへの挑戦状にも見て取れます!
俺たちならクリス・ヘムズワースをこう撮るぞ!ってね
スタント出身監督サム・ハーグレイブの超絶アクション
MCUのルッソ兄弟ばかりに目が行きますが、本作を見終わった後の感動で、監督に目が行きます。
そうです、超絶アクションはどれも地に足がついているものばかり、CGとか”カッコいい”描写とは真逆の泥臭い演出ばかりなのです。同じくNetflix配信の『6アンダー・グラウンド』のマイケル・ベイとかなり対照的な作風です。
アクションという意味では同じなのですが、”かっこいい”が起点ではなく、”肉弾戦・体術”が基本です。
見ていて近いと思ったのは、『96時間』『ジョン・ウィック』シリーズ等が思い当たりますが、これらに加えてNetflix配信の『トリプル・フロンティア』的な緻密な軍事的なそして行動計画に沿った傭兵らしい作戦行動が加わります。
これらは、スタントコーディネーター出身のサム・ハーグレイブ監督が、相当演出や撮影にこだわった成果のようです。
メイキング映像や、インタビューでは監督の信じられない行動が語られています。
自ら爆走する車の真ん中でメガホンでなくカメラを構えて決死の撮影をしています。横で車が爆発しているんですから、監督としてでなくスタントマンの経験がないとこなせないレベルですね。
長回し風アクション13分越え カーチェイス+肉弾戦
この映画では、さらに驚愕の映像が加わっています。『96時間』のリーアム・ニーソンよろしくダッカの警察やアシフ一味を殺しまくるわけですが、映像がカットされない!
ある意味ものすごい衝撃です、見ていて最初の1分くらいは気が付きませんでした、それが続いていきます。
13分ほどの驚愕の長回しです。
厳密には、1カット風長回しです
その中には
- カーアクション
- 炎上
- 肉弾戦バトル
- ビルからビルへの飛び移り
- ビルから落下
- 車に轢かれる×2回
- 走行する車から脱出
こんなシーンがこんてこもりです。
しかもカメラワークがすごい、1視点でないんです。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で見たような、長回し+シーン変更ではありません、あの時は主演のマイケル・キートンの視点が多く彼の役リーガン一人称で進行しました。
本カメラワークでは、『1917 命をかけた伝令』のようなシーンの切れ目がわからない形で構成されています。
長回し、「13分なんて少ないじゃーん」なんて思ったあなた、甘いです
この13分ばかりには、ほぼすべてがアクションシーンで、その内容が前述した通り、アクション主体ですから、よく俳優陣もスタッフもつなげられたものだと感心するばかり。
切れ目は少なくとも判断つかず、カメラワークも一緒に歩いたり・移動したり、前から後ろから自由自在です。
さらにアクションシーンのつなぎでは、車の中に一緒に乗り込んで車の中のタイラーとオヴィの視点からの、他の車の炎上シーンを見たり、車から飛び降りて自分の乗っていた車がバックしてきたり、急ハンドルでスピンしたりと目が回るようなシーンばかりです。
メイキング映像がまたかっこいい!
ここから得られる視聴効果としては、目が釘付けになり、肉弾戦やカーアクションとかも含めて痛さや・疲労感、緊張感など半端なく一緒に感じることが出来ます。
1917のような没頭感・没入感とも違い、バードマンのような計算されつくされた1カットとも違います。
新しい、体験の1カット風のシーンです
1カット風のスタートは、サジュに手りゅう弾を投げて、車で逃走を開始したところから始まります!
ぜひご賞味(見)あれ
合わせて読みたい1カットムービー
映画解説 あらすじ解説 ネタバレあり
アクションとしては前述したとおりですが、映画としての構成進行としてはどうでしょう。
中身がスカスカであるかもしれませんが、個人的には1本の筋が通っていると思いました。
タイラーは6歳の愛息子がリンパ腫でなくなり、自身は妻と一緒にいることが出来なくなっています。
そして、タイラーはオーストラリアのアフガニスタン出征に自ら志願して、息子の病気から逃げるように生活して死に目に会えなかったことを後悔しています。
映画の設定では、タイラーはSASRに属していたので、特殊部隊員としても相当優秀であったということでしょう。
SASRとは、オーストラリア軍特殊部隊SASR(Special Air Service Regiment)の略で、実際のアフガニスタンのスリッパー作戦を発動しタリバンとの戦いを行っています。
この技能ベースがあったうえで、オヴィを救うことに何かの救済を求めて自分自身は危険を省みずに無茶な行動をとっているようです。
【あらすじ後半】
ダッカ脱出の最後に、タイラーは橋の上でギャングの少年に撃たれて川に落下します。
オヴィを救い出すことが出来て、自分の子供を看取る事が出来なかった事への贖罪を果たしたかのようです
そして最後のラストシーンでは、8か月後
傭兵集団のボス、ニックがダッカのレストランのトイレでアミール・アシフを暗殺して幕を閉じます。
救い出されてから、つねに死を感じながら生きるオヴィは、何かにおびえながら生きているようです。
自分の命を救ったタイラーの事がトラウマになっているのかもしれません。
そして、エンドテロップ前には、プールの中に身を沈めて考えにふけっていたオヴィがプールから顔をだすと、
そこには、タイラーのような人影が・・・
主演クリス・ヘムズワースの新たな境地
本作でも、オーストラリアのキンバリー(西海岸)に住んでいる役でしたが、彼自身は東のバイロン・ベイという港町に住んでいます。
自身もオーストラリアの自然の中で育ったとインタビューでも言っていますので、まさに野生児として映画の中でも川の滝つぼのようなところに飛び込むような生活をしていたやんちゃ坊主であったと思います。
本作でも製作にクリス・ヘムズワース自身も加わってノリノリで映画製作したのでしょうから、このへんのオーストラリアのSASRの戦士的な背景はきっと彼のアイデアだったりも入っているのでしょうね。
今までのクリス・ヘムズワースは、色物系のアクションが多かったのは事実です。MCUのソーと言っても、なんといっても稲妻の神様ですから。
個人的に彼の好きなところは、イケメン俳優の枠にいながらおバカな役を普通にできる所ですね、なんといっても『お!バカんす家族』とか『ゴーストバスターズ』のおバカな受付のイケメンなんかもやったりしました。
そんな2面性を持った彼ですが、本作ではきっちりリアルワールドでの有能な傭兵役をがっちり持ち前の肉体を駆使した肉弾戦で、高等なアクションもできることを披露。
痛々しいくらいの、満身創痍になっていくタイラーです。本当に見ていて何をここまで頑張るのかと思ってしまいます。
クリス・ヘムズワース自身は、肉体はもちろんだけども、多才な一面があるようです。
MCUシリーズで共演するスカーレット・ヨハンソンも「非常に多才な人」と評しています。
人物としては誰にでも人懐っこく自身でも「大きな子供」と称しているほどです。
クリス・ヘムズワースの兄弟もみな俳優業やなんらかエンターテイメントの世界に関わっていますから、芸能一家というところでしょう。
彼のキャリアのスタートは、『スタートレック』『マイティ・ソー』です。
今後は単なるカッコいい・肉体美、等の範疇を超えて、泥臭いアクション等真骨頂を見せてくれるでしょう。
助演ゴルシフテ・ファラハニ
ゴルシフテ・ファラハニは、本作では傭兵たちのリーダとして、スナイパーの腕とアサシンの腕、チームの統率力を見事に見せてくれます。
彼女のキャリアとして有名なのは、『ワールド・オブ・ライズ』で誘拐されたアイシャ役です、デカプリオとの共演がよかったですが、本作では誘拐犯を追い詰めて最後は暗殺します
物凄いエキゾチックな美人ですよね、本作品ではタイラーとの盟友関係から要所要所を抑えて凄腕でキープレイヤーを演じます。
映画タイトルと、主役の名前
なんか意味があるのかわからなかったので、少し調べましたが
タイラー・レイクは自分の単なる名前のようですね。Extractionが、抽出とか奪還という意味になると思います。そして、015年に同名の『エクストラクション』という邦題のついた『Extraction』という映画があるので、邦題化するときに、こういう名前にしたのかもしれません。
アメリカのテキサスのテイラー・レイクとは違うようですね。何も関連ありませんし。
配給側としては、タイラー・レイクつけておけば続編でも使えると考えたかもしれません。『ジョン・ウィック』的な感じですね。
作ってしまった瞬間に、この映画のラストシーンは、ああーやっぱりねとなってしまいますが、もう一度みたいですね。
後は劇場で見たい、絶対迫力あるはず
海外の評価 2020/04時点
配信開始さえたばかりなので、こんなものなのかもしれません。
個人的には、もう少し上の評価ですね。
腐ってるトマトさんとは、意見が合わないこと多いのですが本作では頑張ってほしい。むしろiMDbよりはこっちに近いかな。
Metascore (批評家) | 56 |
User rating | 6.9/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 62% |
Audience | 70% |
映画の感想まとめ
十分満足、
自身をもって紹介できる作品でした。
クリヘムのカッコよさだけでなく、体当たりのアクションと長回しに是非着目してほしいです。
たしかに全体的に台詞少なめの映画ですけどね。
それでも、満足です
こういう良作は、映画館でやってほしいですね。
今のところ、トレイラーみても、”only Netflix”ってなっているので予定ないでしょうけど。
もう一回見に来ます絶対!
それから、記事執筆した今現在(2020/4)はコロナウイルスによって世界中で不幸な状況に陥っています。
このような鬱屈した気持ちで、自粛ムードでも少しでもにスカッとなるこのような映画は大歓迎ですね。
迫力は落ちますが、エロもないし家族で是非!(暴力シーンはごめんなさい)
夜が長い時に一人で見ても楽しいです
✔クリス・ヘムズワース好きは絶対見ておくべし!
✔長回し物が好き『バードマン』とか!
✔傭兵物が好きな人!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 5
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 5
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