『アルキメデスの大戦』戦艦大和の建造の秘密を数学者が解き明かす 評価・感想、ネタバレ

2019-11-03

『アルキメデスの大戦』は第2時世界大戦前、戦艦大和建造計画が持ち上がる航空機実現化前に建造予算の妥当性を天才数学者が見積もりに奮闘する歴史ドラマだ

あらすじ

日本映画の『アルキメデスの大戦』は第二次世界大戦前、軍国主義の中で世界は巨艦主体の対艦船主義で巨大な艦船であればあるほど有利とされている中、戦艦大和建造計画が持ち上がるがすでに航空機の兵器実現化を前に建造予算の妥当性を、軍人ではない天才数学者が見積もりに奮闘する物語である

数学で表現できないものは何もない

数学者の奮闘を映画化した、ちょっとタイトルからは想像できない、『アルキメデスの対戦 』を紹介したいと思います。『アルキメデスの対戦 』は第二次世界対戦の戦艦大和の建造を巡り、予算取り、戦艦の戦争への有効性、組織の中の派閥闘争、利権争い、昇進争い等、あらゆる知略・謀略が海軍内で繰り広げられます。

まだアメリカとの戦争に突入する前の1933年、海軍上層部はいずれくるであろう、日本とアメリカの戦争に思いをはせ、軍事力を強化していきます。
軍人のどうやったら日本はアメリカに勝つことができるのかの視点と、数学者の視点で、日本はどうやってアメリカと戦争に突入させないためにはどうしたらいいのかの視点のぶつかり合いを、実に見事に”戦争”の戦闘という行為をなしに表現している。

”戦争”っていう定義そのものも考えさせられる映画だったと思う。原作は同名の漫画で、三田紀房さんの作品。有名な『ドラゴン桜』、『インベスターZ』の作者です。それらの作品は当然、原作で見て面白かったけど原作と映画はかなり違っていて、原作の一部1巻から3巻ぐらいまでのパートが映画になっている。

原作 参考

この菅田将暉演じる、櫂直は原作では非常に人間味のあふれる青年で、優れた語学力、発想力、数学の才能をもつ秀才でありながら人心掌握術にも長け、魅力ある人間源臭さを出す人物。本映画では真面目な堅物で信念はあるものの自分本位な考え方から、徐々に日本の将来を憂いる青年将校となっていく。

キャストからわかるスタッフの本気度

『アルキメデスの大戦』 2019年 日本

監督 山崎貴
脚本 山崎貴
原作 三田紀房 『アルキメデスの大戦』
出演者
  菅田将暉
  柄本佑
  浜辺美波
  笑福亭鶴瓶
  小林克也
  小日向文世
  國村隼
  橋爪功
  田中泯
  舘ひろし

対立構造を明確にしているキャスティングで、映画の味がひとつもふたつも深まっている。
 巨大戦艦建造反対派[航空機派] VS 巨大戦艦(大和)建造推進派
の争いで、海軍内の派閥争いを繰り広げる。

反対派は、
天才数学者は、菅田将暉/櫂直(かい ただし)を演じる。 舘ひろし/山本五十六、柄本佑/田中正二郎(櫂直のおつき)、國村隼/永野修身
浜辺美波/尾崎鏡子、笑福亭鶴瓶/大里清

推進派は、
橋爪功/嶋田繁役太郎、田中泯/平山忠道(大和設計者)、小日向文世/宇野積蔵、小林克也/大角岑生

菅田将暉は、圧倒的な天才数学者を、ちょっと変わった生真面目な人間が海軍の中で、軍人として、愛国家として育っていく。また舘ひろしが実にいい味出している。史実の山本五十六をイメージしながら見ると軍略化の合間から見える、まごう事なき軍人の匂いがプンプンする。
建造反対派は、櫂直のペースにどんどん巻き込まれていく。

戦争の終わらせ方を真剣に考える

映画では、第二次世界対戦の始まる前から戦艦を作っていくにあたって、海軍は予算の獲得っていうのがものすごく重要なお題になっています。今今の世の中でも、政府予算や建築業にありそうな話だが、下請けの船舶建造会社との癒着で、色々な艦船の中に見せかけの予算で架空の船を作り、その予算のなかに巨大な予算を架空の安いお金で申告し、予算化する。

その見積もり予算に対する、トリックを見破っていくのが、櫂直の命題となる。船舶会社と海軍が癒着しているので船舶会社から一切、櫂直アルキメデスを演じる菅田将暉に情報が出ないため、埋められないパズルのピースを数学の力で、解き明かしていく。
実際の史実の大和の建築予算請求でも、実際の費用の半分しか、最初はされなかったそうです。

山本五十六は舘ひろしが演じていますが、なかなかこの辺もやり取りが見所があり。山本五十六のイメージは日本のことをものすごく心底思って海軍を愛し本当は第二次世界対戦なんかをやりたくなかったというイメージがあったが、この映画では山本五十六の心の奥底には軍人であるっていう魂を持ったままを戦艦ヤマトの発注を企てを阻止する側に回っている。実際は航空機とか航空母艦を作って戦争に有効なものを作り、それで真珠湾攻撃をいつかやってやるってそういうストーリー仕立てになっています。

ラストは多少ネタバレだが、菅田将暉演じる櫂直が最終的には戦艦ヤマトを作ろうと方針転換をします。映画に出てくる登場人物誰もが日本を憂いている、誰もが日本の繁栄、日本が滅亡してはならないという強い気持ちを持っている。戦争は愚の骨頂であると誰もが思いながらも戦争へ突入するのを止めることは不可避に近い、戦争に入ったとしても早期講和のなために、日本を勝たせるという方向にをいろんな角度からアプローチしている。

だからこそ、決して交わることの無い意見を真剣にぶつけ合っている。根底にあるところの気持ちとしては。今日本がアメリカに勝てないではどうやってやって戦争を終結させるのかソフトランディングなのかハードランディングかで、ハードランニングにしてもいい条件で終わらせたいという気持ちがある。

平山(平賀譲技術中将がモデル)は推進派ながらも、最終的にはヤマトを人身御供のお柱にして海に沈むことにより日本人の魂とヤマトを同一視することにより、日本一の戦艦が沈み、日本国民の戦意を冷す、媒介にしようとしていた。

国民たちがそれを見て、沈むことによって乗員3000名が沈むことによって 納得する 。陸軍、日本人、その他全員が戦争はこれで終わるんだ、負けるんだって気持ちへ向かえる。ようやく納得できるとかそういった気持ちだったんだと思います

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もう一つの見どころとしてはあの大和が沈むシーンです。これはネタバレになりますが最初のオープニングのシーン、“ほげる”的には『タイタニック』を超えたと完全に想いました。タイタニックが沈むシーンかなり圧巻されました。今回の大和が沈むシーン、血糊、叫び、ドラマ性を排除した徹底的な現実の証言からの再現だと想います。その後、NHK の特番を確認しましたが、かなり忠実に再現されています。

戦争映画には、善し悪しありますがこの映画の後、『日本で一番長い日』、『おとこたちの大和』、『硫黄島からの手紙』など、色々改めてみてしまいました。そのあと、漫画の『ジパング』や、今回の原作の『アルキメデスの大戦』をみてしまいました。皆さんもよかったら見てみて下さい。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       5
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 4

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、間違いなくおすすめの作品です。