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『僕たちと駐在さんの700日戦争』ちょっと名作の匂い!人気のWeb小説を市原隼人主演で映画化:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-29

映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(通称:ぼくちゅう)は2006年の青春コメディ映画!市原隼人の癖のある演技で繰り広げられるドタバタ劇は本当にみもの原作にあたるブログの英語版はワールド・トップ・ブログでユーモア部門の1位を獲得している

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

最近は、Web小説が流行ったりしてる

小説家になろうというサイトを発端としたアニメ化や文庫化の話は最近だと多くあるし、人気アニメ「転生したらスライムだった件」についても元は小説家になろうというサイトからスタートしている。

今回紹介したいのが、Web小説(小説っていうか昔の話を書いた半自叙伝みたいな?)を元ネタに実写化された「僕たちと駐在さんの700日戦争」という映画だ。

もともと、ネットの話を読みまくっていたので、サイジョー君とかどうなの!?みたいな興味があり、期待値をあげまくって映画を観てみた次第である。

ある田舎町にいる高校生の僕たちが、街に赴任してきた駐在さんと壮絶なるいたずら合戦を繰り広げる・・・ 

あらすじ短!!笑(^^♪

でも本当にストーリーはこんなもんだ。高校生と駐在さんとのいたずらの応酬をひたすら描いている作品なのだが、正直クオリティーはかなり高い。

元ネタのWeb小説で、おそらく本当にやっていたいたずらを題材としているので、そんなん無理だろ!みたいな展開は全くない。でも え?そんなこと本当にやったの?馬鹿じゃね?みたいなやつはたくさんある。

いやー序盤のスピード違反で捕まえられた腹いせに、駐在さんのスピード違反の検閲を自転車で妨害しまくるシーンとかもう爆笑だ。

しかも佐々木蔵之介演じる駐在さんが無視しないで全力でやり返しにいくところがマジで面白い。しかも、警察官だから手が出せないことを逆手にとって言葉責めしたりする。(ママチャリ・・・お前は30キロも出てなかったわ。みたいな嫌味を言い放ったりする。)

主人公達は自転車が軽車両になると注意されれば、金属製の楽器とかを持ってレーダー測定の邪魔しようとしたりするなど、ある意味天才じゃない?と言えるいたずらをするわけである。鎧をきてる奴もいたのだが、「葬式にいくので正装で行かなくてはいけないと思いまして。」みたいな言い訳も笑えるポイントだ。

個人的には駐在さんが主人公達を山に連れていって人生を諭すシーンがあるのだが、

それは壮大なフリで、

「お前ら・・・こっから歩いて帰れ・・・しかもここら辺熊出るから・・・しくよろー!」と言ってパトカーで走り去るシーンが一番笑ったシーンだった。

あと大事なところといえば、主人公達は絶対に一線を超えない。

誰かを傷つけたりということは絶対に行わないのだ。まぁ花火を盗んだ時は流石に一線を超えた感じがあったが、みんな最初は盗みはよくないよねみたいになっていたし、駐在さんも主人公達にそれはやりすぎだぞと諭しながらも、愛のある注意をして終わりにするという懐の広さ!いやーいいもん観ましたわ。

総じて言えば、一回は観た方がいい映画。ウォーターボーイズみたいにスポーツに打ち込んでいる青春を描いている作品もいいのだが、世の中の大半の高校生なんて、そこそこにスポーツに打ち込んで、エロとバカなことに青春を費やしているもんなんである。そういう点を惜しげもなく描いている作品ということもあり、なんかすごい親近感がもてるのが正直なところだ。あと市原隼人はこういう高校生キャラを演じるのがすごいうまいなーと思った。

佐々木蔵之介もかなりハマり役だし、キャストも含めて非常によくまとまった、邦画の中では珍しいくらいの良作なんではなかろうか?続きが気になる方は、ぜひ一度映画に加えて、原作のWeb小説も読んで欲しいと思う次第。

ただし電車とかで読まない方がいい。笑ってしまうから。

なんか最近はこういうふれあいできなものがなかなかない世の中になってしまっているが、こういう振り返ればくだらないと思えるふれあいこそが、社会を回す潤滑油なんじゃないかなーなんて柄にもなく感じてしまう今日この頃。

― hogeru -

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